イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2012年05月08日

2012年も元気いっぱいにスタート!『第37回DKC in 福岡』イベントレポート

【日時】2012年3月25日(日)《4歳~小学1年生の部10:30~12:30/小学2年生~6年生の部14:00~16:00》
【場所】福岡県・アクシオン福岡・多目的ホール
【参加キッズ数】4歳~小学1年生の部112人/小学2年生~6年生の部98人


2012年最初のダイヤモンド・キッズ・カレッジは、昨年7月以来の開催となる福岡からスタートです! DKCは、今年も全国のさまざまな地域に「子どもたちの心と身体を磨く場所」をお届けしてまいります。

さて、開催前日の24日(土)は、高田道場代表の高田延彦先生が福岡市・岩田屋本店にてトークショーを行ないました。テーマは、「“ソトイク!”のススメ」です。高田先生のお話を聞こうと集まったたくさんの親子を前に、まずは高田道場設立、DKC開催の経緯を説明する高田先生。そして、「脳科学者の方も言われてますけど、命の大切さや思いやり、やさしさ、何度倒れても前に進んでいく、そういった人としての土台が、小学校5年生~6年生の間で97、8パーセントできあがってしまうんですね。例えば、家に例えると、家を建てましたが土台がうまくできませんでした。お金があればもう一回壊して土台を作り直すことができますけど、人としての土台は作り直すことができません。見えない脳の問題ですからね」と、人としての土台作りの大切さを説きます。

その上で高田先生は、人としての土台が完成するまでにやらなければいけないことを挙げました。それは、

・運動
・自然との触れ合い
・人との触れ合い

の3つです。そして、これらを日々積み重ねていくために必要となるのが「ソトイク!」となります。DKCも年齢が違う仲間たちといっしょに運動で汗を流し、よろこびを分かち合う、さらにはレスリングで強いお兄さん、お姉さんに思いっきりぶつかっていく。現代社会においてなかなかできる環境が少なくなってきている「外遊び」ですが、DKCでは子どもたちにレスリングを通してはじめての体験をしてもらい、そこから「外遊び」で得られるのことと同じような達成感を持ち帰ってもらいたい、そんな目的があって行なわれているのです。

また、トークショーでは実際にDKCで行なっている運動をマットの上で子どもたちがお父さん、お母さんといっしょに体験していただきました。高田道場キッズレスリングのコーチである岩見谷智義先生による指導のもとで行なったのは、「準備体操」「グー・パー・ジャンプ」「またくぐり」「トリプルバランス(マジック取りゲーム)」の4種目。これらはみなさんのご自宅のなかでもできる運動なのでオススメです。こうしてトークショーは大盛況のうちに終了となりました。

そしてトークショーが終わり、15時からは天神三越ライオン広場前にて「東北復興支援」の募金活動を行なわせていただきました。DKC開催当日の会場であるアクシオン福岡で行なった募金活動とあわせまして、みなさまからお寄せられた募金は「岩手県宮古市東日本大震災教育支援基金寄附金」として現地・宮古市へお届けいたします。募金活動にご協力いただいた皆様、大変ありがとうございました!



さあ、それではイベントのレポートにまいりましょう。

今回の『第34回DKC in 福岡』を担当する先生たちは、DKC主宰者であり高田道場代表の高田延彦先生、メインMCを務める向井亜紀先生、岩見谷智義先生をはじめとする高田道場キッズレスリングのコーチ、「救護班」のノリ先生&ミホ先生というレギュラー陣。そして、地元・福岡大学、九州共立大学レスリング部のみなさんです。全員が強いお兄さん、お姉さんなので思いっきりぶつかっても大丈夫。元気いっぱい身体を動かして、楽しい時間をすごしましょう!

そのまえに、高田先生からのお話です。
「2つだけ約束してください。カンタンなことです。ひとつ、最初から最後までずっと元気よく。身体を動かすことも元気よく。声を出すことも元気よく。ふたつめ、へたくそでもいいから手を抜かずに力いっぱい、おもいっきり全力で身体を動かすこと。そして、先生たちと最後に試合をしてもらいます。やるからには勝てよ。そのためにいまからやる運動をひとつひとつおもいっきり全力で、一生懸命にやるんだぞ。自信をつけて帰ろうな。いいですか?」

「ハ~~イ!」

はじめに、身体をいっぱい動かすためにしっかり準備体操をしたら、続いてはウォーミングアップ。大きなマットの端から端までをダッシュ、「ダッシュ&ジャンプ」、「クマ歩き」、「カエル跳びジャンプ」、「ワニ歩き」、これらは運動神経やバランス感覚を養う運動です。

つぎは、初めて会うお友達と二人ひと組になっての「補強運動」。「腰にほっぺたをつけてハグ」、「手を組んで押しあいっこ」、「手をついてクルクルからハグ」というメニューを行ないます。これらはカンタンで、いっけんレスリングとは関係のない動きのように見えますが、すべてちゃんとレスリングに応用することができるメニューです。このあとに行なう先生とのレスリング対決でも大きな先生たちを倒すために必要な動きとなります。
それぞれの種目が終わったあとには「ヤッター!」「イエーイ!」と大きな声でパートナーとハイタッチをします。これは、がんばった自分と相手を認め、ほめてあげる行為ですので、とても大事なことです。恥ずかしがってはいけません。 

子どもたちの身体がだいぶほぐれてきたところでレスリングの基本練習に入ります。まずは「かまえ」の練習です。レスリングのかまえがうまくできるようになるために、佐藤亮太先生、村島文子先生、岩見谷千恵先生がカッコイイ「かまえ」のお手本を見せます。カッコイイ「かまえ」ができると、押されてもビクともしません。
ここで高田先生から「悪いかまえだと強くなれません!」とワンポイントアドバイス。では、悪い「かまえ」ってどんなの? ここで登場したのが昨年8月の『第29回DKC in 福岡』でも大活躍してくれた“ジャイアン先生”です。
「ふあ~い!」と野太い声で登場したジャイアン先生は、さっそく変な姿勢の悪い「かまえ」を披露。すかさず高田先生が「みんな、このかまえが強そうに見える?」と質問すると、子どもたちは「弱~い」と笑顔で答えます。ならばと高田先生はジャイアン先生のおでこを人差し指でつつくと、かまえのバランスが悪いためにジャイアン先生はおもいっきり後ろにズッコケてしまいました! 何度試してみてもズッコケてしまうジャイアン先生……。やっぱり「かまえ」はとても大事だということを子どもたちも理解したようです
ちなみにジャイアン先生の正体は、今回参加してくれた九州共立大学レスリング部コーチの藤山慎平先生でした! 慎平先生は見た目はジャイアンですが、本当はとってもレスリングが強くてかっこいい先生なんです。わざと悪いお手本を見せてくれたんですね。そんなジャイアン先生は今回も子どもたちから大人気でした。

かっこいい「かまえ」をおぼえた子どもたちは、続いて「タックル」、「トリプルバランス(マジックテープ取りゲーム)」に挑戦。ほとんどの子どもたちは未知なる経験となるので、先生たちがわかりやすくゆっくりと丁寧に説明をします。
レスリングの基本をしっかりやったら、いよいよ強い先生たちを相手にグラウンドなしのスパーリングです。とってもやさしい先生たちも、このときだけはカンタンに倒れたりしないから思いっきりぶつかっていこう! もちろん、高田先生も子どもたちと対決です!これまでに学んだ動きをつかって先生たちにおもいっきりぶつかっていく子どもたち。きれいにタックルが決まれば、どんなに強い先生たちもひとたまりもありません。先生たちを倒した子どもたちからは次々と満面の笑顔が見られます。

そして仕上げは一分間の「サーキットトレーニング」。
これは一分間のあいだに「ももあげ」、「ジャンプ」、「足タッチ」といった数種類の種目を休みなくランダムに行なうもので、筋力量を増やしたり、スピードをアップさせる効果があります。より高く、より速く、がんばればがんばっただけの成果が得られます。
さらに、「番外編」としてギャラリーのパパ・ママたちの中からも、このサーキットトレーニングにトライしてみます。
ふだん運動不足のパパ・ママたちはわずか1分間の運動でヘトヘト。同じメニューを行なった子どもたちのがんばりにパパ・ママたちもビックリです。

さらに総仕上げのDKC恒例、「スクワット」です!
キッズ全員が手をつなぎ、マット全体にひとつの大きな輪を作ります。
今回の目標回数は、午前の部は50回。午後の部は100回に設定されました。
「みんなが最後までできるように、恥ずかしがらず大きな声で数えながらやろう!」
と、高田先生。
その言葉の通り、ひとりの脱落者もなく全員が目標を達成しました!

すべてのメニューを完璧にこなし、最後は整理体操。
これでイベントのすべてのメニューが終了しました。



向井先生
「丸2時間、本当にがんばりました。最後にスクワットをやって、そのまえにはサーキット、それ以外にもレスリングの練習をいっぱいやりました。これで自分に自信が持てなかったらちょっともったいないです。みんな安心して自分に自信を持ってください。やればこんなにできるんだ、ということを心の中の宝物として持ち帰ってください」

最後に、高田先生がキッズたちにイベントの感想を聞きます。
みんなからの「先生と闘ったのが楽しかった!」「ぜんぶ面白かった!」という声に高田先生もニッコリです。

高田先生
「最後まで集中力を持ってがんばったね。今日来て良かったと思う人?(子どもたちがみんな手を挙げる)あ~良かった。みんなで作った時間です。宝物にしようよ。こういうひとつひとつの時間が君たちを強くしていく。心も身体も、われわれ大人たちも。この素敵な時間を積み重ねていこうね」

34回目のDKCも、みんなの笑顔と元気がいっぱいあふれた素敵なイベントとなり、大成功のうちに幕を閉じました。
福岡キッズたち、またお会いしましょう!