2020年03月06日
『第107回DKC in広島』
【日時】2020年2月9日(日)13:00~16:00
【場所】広島・AICJ中学・高等学校体育館
【参加人数】108名
高田道場が主催する第107回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、広島県で6回目の開催となりました。今回は広島国際学院高等学校、賀茂高等学校、広島国泰寺高等学校、三次高等学校、広島レスリングクラブの皆様にキッズの指導、会場設営をサポートしていただきました。地元企業の皆様、ボランティアの皆様、関係者の皆様にはDKC開催にあたり多大なるご尽力をいただいており、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
じつは今回のDKCは、コロナウィルスの感染拡大の影響を考慮して、開催するかどうかをギリギリまで協議してきました。いつものメニューから内容を一部変更し、感染のリスクを極限まで低くできるするように努めることで開催を決断。懸念された当日キャンセルはほとんど出ることなく、大勢のキッズが集まってくれました。
向井亜紀先生は今回のDKC開催にあたり「今日イベントを開催できるのは、広島の大人の人たちが、みんなが元気に参加できるように体調管理をしてくださったおかげです。広島の人たちと毎日連絡を取って、どうやったら子どもたちを守れるか考えながらアクションを起こしてきました」と感謝の気持ちを伝えました。
続いて、高田延彦先生がキッズたちに熱いメッセージをぶつけていきます。
「運動するにあたって、運動神経に自信がある子も自信がない子もいるかもしれない。手は挙げなくていい。それは心の中にしまっておいて、今日はダイヤモンドキッズ流に思いっきり楽しもう。上手にできなくていいから手を抜かない! 自分の全力を出してください」
「ジャンプをするときは天井に手がつくぐらい!」
「ダッシュをするときは新幹線よりも速く!」
緊張が少しほぐれてキッズたちの表情が笑顔になったところでイベントスタートです。
DKC恒例の準備運動「おそうじ体操」は高田先生と向井先生の呼びかけにより、マットの外で見ている保護者の皆さんも一緒に体を動かしました。
最初の種目はマットの上を裸足で走るダッシュです。広島のキッズたちはデモンストレーションをしっかりよく見て、説明にもしっかりと耳を傾ける素晴らしい集中力を発揮して、すぐに本気のダッシュを披露してくれました。
これには高田先生も「完璧だわ! 自分の一番をちゃんと出してた!」と頬を緩めました。続いてクマ歩きで全身をバランス良く使ってマットの上を四足歩行します。最初は慣れない動きに戸惑いながら、次第にコツをつかんで上達していくスピードはキッズならでは。カエル跳びでは脚力の限界まで高く飛び上がる練習をして、ワニ歩きでは足と腕を使ったほふく前進を行いました。全身の筋肉をくまなく使う運動ばかりで、キッズたちの額には汗が光っています。
「のどが渇いたと思った時には、もう体内の水分は失われています。早めに、こまめに、水分補給してくださいね」という向井先生のアドバイスとともに水分補給の休憩を挟みます。この時間に高田先生は、地元・広島のメディアの囲み取材に応じていました。県内の新聞やテレビなどが取材に駆けつけており、注目の高さが伺えます。
ここからは2人が1組になって行なう運動です。いつもなら、運動後にお互いの健闘を称え合って「ヤッター! イェーイ!」をやるところですが、コロナウィルスの感染拡大の影響を考慮して接触を極力減らす方向となり、ヒジとヒジでタッチすることになりました。また、最初と最後の握手もなく、おじぎをしましょうというルールに変更されました。「握手はしませんが、そのぶん心を込めて挨拶しましょう」と向井先生。
その場で足を高速で足踏みを続けるバタ足、膝を高く上げるもも上げ、その場で思いっきり高く飛ぶジャンプと強度の強めの運動が続き、最後にはそれらをすべてミックスした1分間のサーキットトレーニングに挑みます。終わった途端にマットへ倒れ込むキッズが続出でしたが、体力の限界まで自分を追い込んだ経験はきっと心と身体を強くしてくれるはずです。
次はタオルを使った綱引きです。大人の先生たちを相手にキッズでも勝てる方法が、高田先生と向井先生によってレクチャーされます。タオルの握り方から、引っ張る方法まで、これさえマスターすれば、運動会の人気種目「綱引き」でも大活躍できるはずです。
高校生や大人の先生にどんどん挑戦していくキッズたち。相手をする先生たちは、どんどん疲労が色濃く表情に反映していきます。高田道場の亮太先生は両手で2人キッズの挑戦を受けて大人気! お笑い担当・芸人の森一弥先生(高校時代にレスリング東京都1位の実績)は、常に全力で綱引きするのでにぎやかです。はじめは見守っていた高田先生も、キッズの挑戦を受けて「おお、いいぞ!」と檄を飛ばしていました。キッズ同士でも「頑張れ!」と声を掛け合っていた姿が印象的でした。
そしてメインイベントはレスリングの練習です。今回はウィルス感染のリスクをなるべく避けるためにレスリングのプログラム自体はいつもより短めに予定されていました。それでも最後は高校生や大人の先生と試合をすることになりました。
相撲、空手、野球、ボクシング、ゴルフなどなど、どんなスポーツも最初は構えから始まります。まずは構えをじっくりと習ってから、タックルの練習へ。相手の腰をめがけて顔から突っ込んで、ヒザの裏を掴んでから、体当りしていきます。これを瞬時に連携させるのがタックルの動きになるのです。
向井先生は「タックルは意地悪な心を持ってる人は覚えちゃだめです」と、社会問題になった悪質タックル問題に触れ、相手にケガをさせる恐れがあるタックルの危険性を力説しました。DKCでもキッズ同士でタックルを掛け合うのは禁止、必ず受け身を習得した大人の先生にタックルするように指導を徹底しています。
そしてついに試合の時間です。先生たちをタックルで倒して、両肩を1秒間マットにつければキッズの勝ちとなるルールです。テコの原理を利用して、相手をタックルで倒すコツを高田先生から伝授されたキッズたちは、待ちきれないとばかりに勢いよく先生に挑んでいきました。
覚えたばかりの構えから、タックルで先生に飛びかかり、肩をマットにつけようと必死に押さえつけようとするキッズたちの姿は、微笑ましくもあり、それまでにはない力強さを感じさせてくれました。高田先生もキッズたちのタックルを受けて、成長を感じ取り笑顔を見せていました。試合の時間はあっという間に感じられるほど、キッズたちの集中力が途切れることなく大盛りあがり。
そんなキッズたちの充実した表情を記念写真に収めて整理体操を終えて、最後は高田先生のお話です。ウィルス対策ということで、いつも以上に「うがい・手洗いをしっかりやって、顔も洗ってね!」と強く呼びかけました。向井先生は「今日は金の卵がいっぱいいたよね!」とキッズたちの能動的な姿勢を絶賛です。
「時にはぶつかり合いながら、社会性を高めて、何度転んでも立ち上がっていく、そういう心の土台を作る大切な時期です。体を動かして、お腹が減って、ぐっすり眠って、心も身体も脳も成長する。そういういちばん大事な時期に、身体を動かすことの気持ちよさを感じてくれればと思います」
真剣な眼差しでお話を聞いているキッズたちに、高田先生が「どうしても今日言っておきたいことがある子はいる?」と質問すると、次々と感想が元気に飛び出して来ました。
「また今度も来たい!」
「去年も楽しかったから今年も来たんですけど、今年は去年よりも楽しめた!」
「今年はコロナが流行ってたから握手できなかったから、来年はきちんと握手したい」
「もっと強い人と闘いたい!」
「来る前はちょっと嫌だったけど、来たら楽しかった。来年も来たいです。(楽しかったのは)レスリングです」
「時間が速く感じました。すごく楽しかった!」
「今日闘ったとき高田さんが強かったので、今度来た時には勝ちたいと思います」
「また来年も来たいと思いました」
思わず笑顔がこぼれるような感想ばかり。高田先生も向井先生も笑顔で聞いていました。
最後は今日、キッズたちを指導してくれた広島の高校のレスリング部を代表して、かな先生が「たくさんの人と身体を動かすことができて楽しかったです。もっとスポーツに興味を持ってくださいね」と挨拶。保護者の皆様やキッズたちからは、ボランティアできてくれた先生たちに感謝の拍手が送られ、広島で6回目のDKCは和やかな雰囲気で幕を閉じました。
【場所】広島・AICJ中学・高等学校体育館
【参加人数】108名
高田道場が主催する第107回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、広島県で6回目の開催となりました。今回は広島国際学院高等学校、賀茂高等学校、広島国泰寺高等学校、三次高等学校、広島レスリングクラブの皆様にキッズの指導、会場設営をサポートしていただきました。地元企業の皆様、ボランティアの皆様、関係者の皆様にはDKC開催にあたり多大なるご尽力をいただいており、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
じつは今回のDKCは、コロナウィルスの感染拡大の影響を考慮して、開催するかどうかをギリギリまで協議してきました。いつものメニューから内容を一部変更し、感染のリスクを極限まで低くできるするように努めることで開催を決断。懸念された当日キャンセルはほとんど出ることなく、大勢のキッズが集まってくれました。
向井亜紀先生は今回のDKC開催にあたり「今日イベントを開催できるのは、広島の大人の人たちが、みんなが元気に参加できるように体調管理をしてくださったおかげです。広島の人たちと毎日連絡を取って、どうやったら子どもたちを守れるか考えながらアクションを起こしてきました」と感謝の気持ちを伝えました。
続いて、高田延彦先生がキッズたちに熱いメッセージをぶつけていきます。
「運動するにあたって、運動神経に自信がある子も自信がない子もいるかもしれない。手は挙げなくていい。それは心の中にしまっておいて、今日はダイヤモンドキッズ流に思いっきり楽しもう。上手にできなくていいから手を抜かない! 自分の全力を出してください」
「ジャンプをするときは天井に手がつくぐらい!」
「ダッシュをするときは新幹線よりも速く!」
緊張が少しほぐれてキッズたちの表情が笑顔になったところでイベントスタートです。
DKC恒例の準備運動「おそうじ体操」は高田先生と向井先生の呼びかけにより、マットの外で見ている保護者の皆さんも一緒に体を動かしました。
最初の種目はマットの上を裸足で走るダッシュです。広島のキッズたちはデモンストレーションをしっかりよく見て、説明にもしっかりと耳を傾ける素晴らしい集中力を発揮して、すぐに本気のダッシュを披露してくれました。
これには高田先生も「完璧だわ! 自分の一番をちゃんと出してた!」と頬を緩めました。続いてクマ歩きで全身をバランス良く使ってマットの上を四足歩行します。最初は慣れない動きに戸惑いながら、次第にコツをつかんで上達していくスピードはキッズならでは。カエル跳びでは脚力の限界まで高く飛び上がる練習をして、ワニ歩きでは足と腕を使ったほふく前進を行いました。全身の筋肉をくまなく使う運動ばかりで、キッズたちの額には汗が光っています。
「のどが渇いたと思った時には、もう体内の水分は失われています。早めに、こまめに、水分補給してくださいね」という向井先生のアドバイスとともに水分補給の休憩を挟みます。この時間に高田先生は、地元・広島のメディアの囲み取材に応じていました。県内の新聞やテレビなどが取材に駆けつけており、注目の高さが伺えます。
ここからは2人が1組になって行なう運動です。いつもなら、運動後にお互いの健闘を称え合って「ヤッター! イェーイ!」をやるところですが、コロナウィルスの感染拡大の影響を考慮して接触を極力減らす方向となり、ヒジとヒジでタッチすることになりました。また、最初と最後の握手もなく、おじぎをしましょうというルールに変更されました。「握手はしませんが、そのぶん心を込めて挨拶しましょう」と向井先生。
その場で足を高速で足踏みを続けるバタ足、膝を高く上げるもも上げ、その場で思いっきり高く飛ぶジャンプと強度の強めの運動が続き、最後にはそれらをすべてミックスした1分間のサーキットトレーニングに挑みます。終わった途端にマットへ倒れ込むキッズが続出でしたが、体力の限界まで自分を追い込んだ経験はきっと心と身体を強くしてくれるはずです。
次はタオルを使った綱引きです。大人の先生たちを相手にキッズでも勝てる方法が、高田先生と向井先生によってレクチャーされます。タオルの握り方から、引っ張る方法まで、これさえマスターすれば、運動会の人気種目「綱引き」でも大活躍できるはずです。
高校生や大人の先生にどんどん挑戦していくキッズたち。相手をする先生たちは、どんどん疲労が色濃く表情に反映していきます。高田道場の亮太先生は両手で2人キッズの挑戦を受けて大人気! お笑い担当・芸人の森一弥先生(高校時代にレスリング東京都1位の実績)は、常に全力で綱引きするのでにぎやかです。はじめは見守っていた高田先生も、キッズの挑戦を受けて「おお、いいぞ!」と檄を飛ばしていました。キッズ同士でも「頑張れ!」と声を掛け合っていた姿が印象的でした。
そしてメインイベントはレスリングの練習です。今回はウィルス感染のリスクをなるべく避けるためにレスリングのプログラム自体はいつもより短めに予定されていました。それでも最後は高校生や大人の先生と試合をすることになりました。
相撲、空手、野球、ボクシング、ゴルフなどなど、どんなスポーツも最初は構えから始まります。まずは構えをじっくりと習ってから、タックルの練習へ。相手の腰をめがけて顔から突っ込んで、ヒザの裏を掴んでから、体当りしていきます。これを瞬時に連携させるのがタックルの動きになるのです。
向井先生は「タックルは意地悪な心を持ってる人は覚えちゃだめです」と、社会問題になった悪質タックル問題に触れ、相手にケガをさせる恐れがあるタックルの危険性を力説しました。DKCでもキッズ同士でタックルを掛け合うのは禁止、必ず受け身を習得した大人の先生にタックルするように指導を徹底しています。
そしてついに試合の時間です。先生たちをタックルで倒して、両肩を1秒間マットにつければキッズの勝ちとなるルールです。テコの原理を利用して、相手をタックルで倒すコツを高田先生から伝授されたキッズたちは、待ちきれないとばかりに勢いよく先生に挑んでいきました。
覚えたばかりの構えから、タックルで先生に飛びかかり、肩をマットにつけようと必死に押さえつけようとするキッズたちの姿は、微笑ましくもあり、それまでにはない力強さを感じさせてくれました。高田先生もキッズたちのタックルを受けて、成長を感じ取り笑顔を見せていました。試合の時間はあっという間に感じられるほど、キッズたちの集中力が途切れることなく大盛りあがり。
そんなキッズたちの充実した表情を記念写真に収めて整理体操を終えて、最後は高田先生のお話です。ウィルス対策ということで、いつも以上に「うがい・手洗いをしっかりやって、顔も洗ってね!」と強く呼びかけました。向井先生は「今日は金の卵がいっぱいいたよね!」とキッズたちの能動的な姿勢を絶賛です。
「時にはぶつかり合いながら、社会性を高めて、何度転んでも立ち上がっていく、そういう心の土台を作る大切な時期です。体を動かして、お腹が減って、ぐっすり眠って、心も身体も脳も成長する。そういういちばん大事な時期に、身体を動かすことの気持ちよさを感じてくれればと思います」
真剣な眼差しでお話を聞いているキッズたちに、高田先生が「どうしても今日言っておきたいことがある子はいる?」と質問すると、次々と感想が元気に飛び出して来ました。
「また今度も来たい!」
「去年も楽しかったから今年も来たんですけど、今年は去年よりも楽しめた!」
「今年はコロナが流行ってたから握手できなかったから、来年はきちんと握手したい」
「もっと強い人と闘いたい!」
「来る前はちょっと嫌だったけど、来たら楽しかった。来年も来たいです。(楽しかったのは)レスリングです」
「時間が速く感じました。すごく楽しかった!」
「今日闘ったとき高田さんが強かったので、今度来た時には勝ちたいと思います」
「また来年も来たいと思いました」
思わず笑顔がこぼれるような感想ばかり。高田先生も向井先生も笑顔で聞いていました。
最後は今日、キッズたちを指導してくれた広島の高校のレスリング部を代表して、かな先生が「たくさんの人と身体を動かすことができて楽しかったです。もっとスポーツに興味を持ってくださいね」と挨拶。保護者の皆様やキッズたちからは、ボランティアできてくれた先生たちに感謝の拍手が送られ、広島で6回目のDKCは和やかな雰囲気で幕を閉じました。