2020年03月11日
『第108回DKC in長崎』
【日時】2020年2月23日(日)13:00~16:30
【場所】長崎県立総合体育館サブアリーナ
【参加人数】105名
高田道場が主催するダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)。第108回目は初めて長崎での開催となりました。今回も開催にあたり、長崎県立島原工業高校レスリング部、長崎県立大村工業高校レスリング部、そして長崎県内のレスリング部OB・OGの皆さんに、マットや会場の設営という裏方の仕事から、当日のキッズたちの指導までサポートしていただきました。こうした地元の皆さんの協力によってDKCは開催することができています。
また、今回はサポートしていただいた企業あなぶきグループから、公認キャラクターである「あーなちゃん」も来場。イベント開始前からキッズたちに大人気でした。
さらに長崎初開催に華を添えるスペシャルな先生として、リオデジャネイロオリンピックの男子グレコローマンレスリング66キロ級日本代表、井上智裕選手も特別参加。子供たちがオリンピック選手に直接、運動やレスリングを教わる、とても貴重な機会となりました。
そんなスペシャル感満載の長崎初のDKCでしたが、新型コロナウイルスの影響が長引く中、感染拡大を防ぐために最大限の注意を払っての開催にもなりました。トイレには手洗いソープとペーパータオルを設置。そして休憩のたびに、キッズ全員の手をアルコール消毒します。水分補給用の飲み物もいつものスポーツドリンクではなく、殺菌作用があるとされるお茶を用意しました。また、DKCは本来握手やハイタッチをする機会がたくさんあるイベントですが、ハイタッチではなくヒジ同士のタッチにしたりと、手のひら同士の接触をできるかぎり減らしました。
このように感染のリスクを極限まで低くして開催したものの、当日どれだけのキッズが集まってくれるのかは、まったくの未知数。開催前は「こういうご時世なので、参加してくれる子供たちは少ないかもしれない。でも、1人でも2人でも来てくれる子供がいたら、その子のために頑張ろう」とスタッフ間で話をしていましたが、蓋を開けてみたら135人もの子供たちが集まってくれました。これにはスタッフ全員が感激したとともに、あらためて「必ずみんなの役にたつような、素敵な時間にしたい」と、気持ちを新たにしたのです。
こうしてスタートした長崎初のDKC。全員が初参加で、レスリングの経験がある子供もわずか3人。最初は不安げな顔をしたキッズも少なくありません。向井先生は「みんなレスリングをやったことがないのに、ここに来たことがすごいよ。初めてのスポーツに挑戦するというだけですごいことなんです」と、キッズたちを励ましたます。このキッズたちの表情が、終わることにはどう変わっているでしょうか。
運動を始める前には、髙田先生と2つだけ約束をしました。
・「お願いします」「ありがとうございました」という挨拶を最後まで元気よく続けること。
・下手っぴでもいいから手を抜かずに全力でやること。
髙田先生は「楽しい時間は早く感じるし、つまらない時間は遅く感じるよね。この2つの約束を守って、キミたちが全力でやったあと、どう感じたかを聞くのが楽しみだね」と、語りかけました。
お話のあとは、いよいよ運動のスタートです。最初はもちろん、DKC恒例の準備運動「おそうじ体操」。とはいえ、長崎ではみんなが初体験。子供達だけでなく、お父さん、お母さんら大人たちもほぼ全員が参加して、みんなで掃き掃除、窓拭き、床拭きなど、お掃除の動きをアレンジした運動を音楽に合わせてやっていきます。このユニークな運動で、子供たちの心と身体がほぐれていきました。
続いて「全力ダッシュ」「クマ歩き」「カエル跳び」などのマット運動が続きます。いずれも見た目はユニークながら、実際はその見た目よりもはるかにハード。大人なら、すぐに音を上げてしまうような動きを、キッズたちは元気にこなしていきます。
さらに全力での「その場走り」と「もも上げ」。これはトップアスリートも行なっている、筋肉や骨、心臓を強くしてくれる運動。やわらかいマットの上でやるのは、これもまた見た目以上にハードです。こういったサーキットトレーニングを、キッズたちは全力でこなしていきました。
ここから先生にチャレンジする運動がいよいよ始まります。「お願いします!」と挨拶しての、1対1のタオル引き。先生とキッズでは、体の大きさも力も全然違います。それでも、向井先生が大きな大人に勝てる“コツ”を教えると、キッズたちは先生たちを次々と引っ張って動かすことに成功します。
そして、自信をつけたキッズたちに、いよいよレスリングを大事な「構え」から教えていきます。さらにタックルを教わったキッズたちは、みんな初めてのレスリングなのにどんどん先生に向かっていくようになりました。みんな先生たちを必死でタックルで倒し、両肩をマットに付けようと押さえ込んで行きます。これにはキッズの相手をした髙田先生も「すごく強いし、みんな積極的だね!」と感心しきりでした。
最後は、整理運動、記念撮影を終えて、向井先生と髙田先生のお話です。話を聞く子供たちの表情は真剣そのもの。もう始まる前の不安げな表情をした子供はいません。みんな充実感に溢れた表情をしていました。
そんなキッズに対して向井先生は、「始まったことは、みんな運動を“やらされて”いました。でも、そのうちみんな自分から“やりたい”という気持ちになっていって、最後のレスリングでは順番に並びながら、みんなの“もっとやりたい”という気持ちが伝わってきました。小学生の時に、“やりたい”と思った時の自分の力を知った、みんなのこれからが楽しみです。今日頑張れたことを自分の自信にしてください」と語りかけました。
続いて髙田先生が「最初にも聞いたけど、今日は長く感じた?短く感じた?」と聞くと、キッズたちは口々に大きな声で「短く感じた!」と答えました。これには髙田先生も「DKCをこれまで108回、約15年続けているのは、最後に整列したときのみんなの輝く顔があるから。
このみんなの表情を見ると、体力の続く限りやりたいと思っちゃうね」と、本当にうれしそう。
そして「今日感じたことを発表したい人がいたら、手をあげて発表して」と言うと、次々と手があがり、自分の素直な気持ちを話していきました。
「タックルで先生たちを倒したのがすごくうれしかったです」
「先生たちの教え方がわかりやすかったので、できました」
「僕は先生に勝ったことがうれしかったです」
「サーキットトレーニングをこれからも体力づくりでやっていきたいです」
「最初は不安だったけど、今は楽しかったなという気持ちでいっぱいです」
「先生たちとタオルを引っ張れたことが気持ちよかったです」
「僕は引っ張り合いと、タックルで倒せたのが楽しかったです」
「初めてレスリングをやったけど、先生たちに勝って楽しかったです」
我慢できなくてあと2人だけ。
「タオルの引っ張り合いで負けるかもと思ったけど、勝てて良かったです」
指しても指しても終わらない、キッズたちの感想の連続に先生たちもうれしい悲鳴をあげながら、感激しきりでした。
新型コロナウイルスの影響で、開催すら危ぶまれた長崎初開催のDKCは、こうして予想を超える盛り上がりの中終了。来年以降、また必ず長崎に帰ってきて、みんなと会える日をスタッフ一同楽しみにしています!
【場所】長崎県立総合体育館サブアリーナ
【参加人数】105名
高田道場が主催するダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)。第108回目は初めて長崎での開催となりました。今回も開催にあたり、長崎県立島原工業高校レスリング部、長崎県立大村工業高校レスリング部、そして長崎県内のレスリング部OB・OGの皆さんに、マットや会場の設営という裏方の仕事から、当日のキッズたちの指導までサポートしていただきました。こうした地元の皆さんの協力によってDKCは開催することができています。
また、今回はサポートしていただいた企業あなぶきグループから、公認キャラクターである「あーなちゃん」も来場。イベント開始前からキッズたちに大人気でした。
さらに長崎初開催に華を添えるスペシャルな先生として、リオデジャネイロオリンピックの男子グレコローマンレスリング66キロ級日本代表、井上智裕選手も特別参加。子供たちがオリンピック選手に直接、運動やレスリングを教わる、とても貴重な機会となりました。
そんなスペシャル感満載の長崎初のDKCでしたが、新型コロナウイルスの影響が長引く中、感染拡大を防ぐために最大限の注意を払っての開催にもなりました。トイレには手洗いソープとペーパータオルを設置。そして休憩のたびに、キッズ全員の手をアルコール消毒します。水分補給用の飲み物もいつものスポーツドリンクではなく、殺菌作用があるとされるお茶を用意しました。また、DKCは本来握手やハイタッチをする機会がたくさんあるイベントですが、ハイタッチではなくヒジ同士のタッチにしたりと、手のひら同士の接触をできるかぎり減らしました。
このように感染のリスクを極限まで低くして開催したものの、当日どれだけのキッズが集まってくれるのかは、まったくの未知数。開催前は「こういうご時世なので、参加してくれる子供たちは少ないかもしれない。でも、1人でも2人でも来てくれる子供がいたら、その子のために頑張ろう」とスタッフ間で話をしていましたが、蓋を開けてみたら135人もの子供たちが集まってくれました。これにはスタッフ全員が感激したとともに、あらためて「必ずみんなの役にたつような、素敵な時間にしたい」と、気持ちを新たにしたのです。
こうしてスタートした長崎初のDKC。全員が初参加で、レスリングの経験がある子供もわずか3人。最初は不安げな顔をしたキッズも少なくありません。向井先生は「みんなレスリングをやったことがないのに、ここに来たことがすごいよ。初めてのスポーツに挑戦するというだけですごいことなんです」と、キッズたちを励ましたます。このキッズたちの表情が、終わることにはどう変わっているでしょうか。
運動を始める前には、髙田先生と2つだけ約束をしました。
・「お願いします」「ありがとうございました」という挨拶を最後まで元気よく続けること。
・下手っぴでもいいから手を抜かずに全力でやること。
髙田先生は「楽しい時間は早く感じるし、つまらない時間は遅く感じるよね。この2つの約束を守って、キミたちが全力でやったあと、どう感じたかを聞くのが楽しみだね」と、語りかけました。
お話のあとは、いよいよ運動のスタートです。最初はもちろん、DKC恒例の準備運動「おそうじ体操」。とはいえ、長崎ではみんなが初体験。子供達だけでなく、お父さん、お母さんら大人たちもほぼ全員が参加して、みんなで掃き掃除、窓拭き、床拭きなど、お掃除の動きをアレンジした運動を音楽に合わせてやっていきます。このユニークな運動で、子供たちの心と身体がほぐれていきました。
続いて「全力ダッシュ」「クマ歩き」「カエル跳び」などのマット運動が続きます。いずれも見た目はユニークながら、実際はその見た目よりもはるかにハード。大人なら、すぐに音を上げてしまうような動きを、キッズたちは元気にこなしていきます。
さらに全力での「その場走り」と「もも上げ」。これはトップアスリートも行なっている、筋肉や骨、心臓を強くしてくれる運動。やわらかいマットの上でやるのは、これもまた見た目以上にハードです。こういったサーキットトレーニングを、キッズたちは全力でこなしていきました。
ここから先生にチャレンジする運動がいよいよ始まります。「お願いします!」と挨拶しての、1対1のタオル引き。先生とキッズでは、体の大きさも力も全然違います。それでも、向井先生が大きな大人に勝てる“コツ”を教えると、キッズたちは先生たちを次々と引っ張って動かすことに成功します。
そして、自信をつけたキッズたちに、いよいよレスリングを大事な「構え」から教えていきます。さらにタックルを教わったキッズたちは、みんな初めてのレスリングなのにどんどん先生に向かっていくようになりました。みんな先生たちを必死でタックルで倒し、両肩をマットに付けようと押さえ込んで行きます。これにはキッズの相手をした髙田先生も「すごく強いし、みんな積極的だね!」と感心しきりでした。
最後は、整理運動、記念撮影を終えて、向井先生と髙田先生のお話です。話を聞く子供たちの表情は真剣そのもの。もう始まる前の不安げな表情をした子供はいません。みんな充実感に溢れた表情をしていました。
そんなキッズに対して向井先生は、「始まったことは、みんな運動を“やらされて”いました。でも、そのうちみんな自分から“やりたい”という気持ちになっていって、最後のレスリングでは順番に並びながら、みんなの“もっとやりたい”という気持ちが伝わってきました。小学生の時に、“やりたい”と思った時の自分の力を知った、みんなのこれからが楽しみです。今日頑張れたことを自分の自信にしてください」と語りかけました。
続いて髙田先生が「最初にも聞いたけど、今日は長く感じた?短く感じた?」と聞くと、キッズたちは口々に大きな声で「短く感じた!」と答えました。これには髙田先生も「DKCをこれまで108回、約15年続けているのは、最後に整列したときのみんなの輝く顔があるから。
このみんなの表情を見ると、体力の続く限りやりたいと思っちゃうね」と、本当にうれしそう。
そして「今日感じたことを発表したい人がいたら、手をあげて発表して」と言うと、次々と手があがり、自分の素直な気持ちを話していきました。
「タックルで先生たちを倒したのがすごくうれしかったです」
「先生たちの教え方がわかりやすかったので、できました」
「僕は先生に勝ったことがうれしかったです」
「サーキットトレーニングをこれからも体力づくりでやっていきたいです」
「最初は不安だったけど、今は楽しかったなという気持ちでいっぱいです」
「先生たちとタオルを引っ張れたことが気持ちよかったです」
「僕は引っ張り合いと、タックルで倒せたのが楽しかったです」
「初めてレスリングをやったけど、先生たちに勝って楽しかったです」
我慢できなくてあと2人だけ。
「タオルの引っ張り合いで負けるかもと思ったけど、勝てて良かったです」
指しても指しても終わらない、キッズたちの感想の連続に先生たちもうれしい悲鳴をあげながら、感激しきりでした。
新型コロナウイルスの影響で、開催すら危ぶまれた長崎初開催のDKCは、こうして予想を超える盛り上がりの中終了。来年以降、また必ず長崎に帰ってきて、みんなと会える日をスタッフ一同楽しみにしています!