2015年12月22日
神戸に続き、6年連続6回目!『第72回DKCin鹿児島』イベントレポート
【日時】2015年12月6日(日)
《小学校3年生~6年生のクラス》9:30~12:30
《小学校1年生~2年生のクラス》14:00~17:00
【場所】鹿児島・樟南高等学校体育館
【参加人数】
《小学校3年生~6年生のクラス》140人
《小学校1年生~2年生のクラス》140人
高田道場が主催する第72回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、鹿児島の地で6年連続6回目の開催となりました。会場となったのは、レスリング王国・日本を支える名選手、名コーチを数多く輩出した名門校である樟南高校。オリンピック出場選手11名という他に類を見ないレスリング強豪校であり、鹿児島県のレスリングの中心地であります。今回も会場設営と撤収、キッズの指導に同校のレスリング部員、コーチの皆様、OBの皆様、さらにはサッカー部員たちまで全面的にご協力いただきました。手厚いサポートにより子供たちにレスリングの楽しさをより濃密に伝えることができました。さらに地元の関係各位ならびにスポンサー各社に多大なるご協力をいただきました。この場を借りて篤く御礼申し上げます。
今回のDKCは午前中が小学校3~6年生、午後が1~2年生というシフトで組まれていました。どちらの回も定員の倍以上の応募があり、鹿児島の地にDKCが根付いてきたことをあらためて実感しました。今回は初参加の子が圧倒的に多く、初めてレスリングを体験するという子が約9割。経験差が少ないということは、横一線のスタートが切れるということでコーチ陣も指導に熱が入ります。
最初に向井亜紀先生から「自分に自信を持っている子はどれぐらいいますか?」という質問が投げかけられました。レスリング初体験の子がほとんどなので、手を上げる子はいません。さらに、向井先生は「それは正しいです。自信が持てないのは高校生も大人たちも同じですからね。ただ、自分の中に自信がなさすぎると新しいチャレンジができなくなっちゃいます。自分の中にどれぐらい自信があるか、その量を確かめてみてください」と語りかけます。イベントを通じて子供たちの自信の量がどう変わっていくのか、注目です。
この日の最高気温は8度という寒さでしたが、高田延彦先生は「見ている親御さんの心がポカポカ温まるような風景を見せてあげよう」と呼びかけます。レスリング体験がなく、あまり自信もないという子たちが挑むのは「大人たちと真剣勝負の試合をしてもらいます!」という高すぎるようにも思えるハードルです。樟南高校レスリング部の児島監督は「お兄さん、お姉さんたちをぶっ倒してください」と笑顔でハッパをかけましたが、果たして実現するのでしょうか?
寒さを吹き飛ばすように向井亜紀先生が考案した「おそうじ体操」でスタートすると、次は最近すっかり定着した「ぞうきんがけ」です。体幹の強化にもってこいのトレーニングです。カエル跳びやクマ歩きといったユニークな運動で子供たちの身体も温まってきました。水分補給の後も運動が続きますが、ここからは身体とともに心を鍛えていくトレーニングが加わります。
それは運動の後にお互いをたたえ合うように「ヤッター!(と拳を突き上げて)イェーイ!(とハイタッチ)」と喜びを分かち合う動作です。子供たちのお手本に高校生がやりますが、照れてしまってうまくできません。向井先生が「私たちがお手本をやりましょう!」と高田先生とともに50年間の人生をかけた渾身の「ヤッター! イェーイ!」を披露し全力の笑顔でニッコリ。心のブレーキを壊すことで子供たちの本気のパフォーマンスを引き出すための指導です。
つま先タッチジャンプ、タオル綱引き、足じゃんけんなど、本格的に身体の使い方、力の出し方を覚えた子供たちは、次にレスリングの練習に取り組みます。今回のコーチには樟南高校OBでバルセロナ五輪のレスリング代表・安達巧先生をはじめ、高田道場の道場長・岩見谷智義先生、吉田沙保里選手と同門の中京女子大レスリング部出身の岩見谷千恵先生、全日本学生選手権第3位の渥見祥先生といった実力派が揃っています。どんなに押されてもビクともしない正しい構えを伝授されると、頬から入る正しいタックルの方法、フォールの練習と勝つためのレスリングを一流コーチに教わっていきます。レスリングの練習が始まってからわずか30分程度で、未経験の子供たちがみるみるうちに成長していきました。
さあ、お待ちかねの大人との試合の時間がやってきました。この日のメインイベントです。
高田先生は「何人の先生に勝てたか、自分でしっかり覚えておいて、あとで私たちに教えて下さい。試合だから強く、早く先生たちにぶつかってください。簡単には倒れてくれないからね。先生にすべてをぶつけてください」と真剣な表情で語りかけます。子供たちは引き締まった表情で、先生に全力でぶつかって倒しに行きます。倒した後も1秒間、両肩をマットにつけるフォールの体勢に持ち込むまで必死に押さえ込みます。高田先生も子供たちに胸を貸してタックルを受けていました。
「先生と試合をして勝てた人、手を挙げてください」向井先生の呼びかけに、興奮冷めやらぬ顔の子供たちは全員挙手しました。指導前から比べると頼もしいほどに成長した子供たちを、向井先生は「勝ちたいという気持ちと、イメージした通りに自分を連れて行く引力が凄いです」と絶賛しました。「今日の練習で自分に自信が増えた人?」という質問にも全員が挙手! 「これから長く生きていく中で、自信がなくなる時が来るかもしれない。そんな時は今日のことを思い出してみてください。初めてのことに挑戦して、もの凄く向上させることができた自分のことを思い出してください」これは子供たちにとって何よりも大きなプレゼントになってくれることでしょう。
「DKCで何を伝えたいか? 勉強も大切だけど、それ以上に大切なのは身体を動かすこと。へとへとになるまで仲間と身体を動かして、お腹を減らしてご飯をいっぱい食べて、夜もぐっすり眠れるようになってほしい。運動をするとドーパミンという脳内物質が出て、他のことにも積極的になれるようになります」高田先生からDKCが伝えたいことが、あらためて説明されました。おとなしくじっくりと話に耳を傾けていた子供たちは「最後に何か言いたいことがあるかい?」と聞かれると「楽しかった! 思い出になりました」「また来年も来たい」「また先生たちと会うのが楽しみです」「疲れたけど頑張りました」正直で熱い感想が元気に飛び出しました。
大盛況のうちに幕を閉じた2015年のDKC。開始から10年という節目の年を迎える2016年は、2月28日に埼玉からスタートします。
《小学校3年生~6年生のクラス》9:30~12:30
《小学校1年生~2年生のクラス》14:00~17:00
【場所】鹿児島・樟南高等学校体育館
【参加人数】
《小学校3年生~6年生のクラス》140人
《小学校1年生~2年生のクラス》140人
高田道場が主催する第72回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、鹿児島の地で6年連続6回目の開催となりました。会場となったのは、レスリング王国・日本を支える名選手、名コーチを数多く輩出した名門校である樟南高校。オリンピック出場選手11名という他に類を見ないレスリング強豪校であり、鹿児島県のレスリングの中心地であります。今回も会場設営と撤収、キッズの指導に同校のレスリング部員、コーチの皆様、OBの皆様、さらにはサッカー部員たちまで全面的にご協力いただきました。手厚いサポートにより子供たちにレスリングの楽しさをより濃密に伝えることができました。さらに地元の関係各位ならびにスポンサー各社に多大なるご協力をいただきました。この場を借りて篤く御礼申し上げます。
今回のDKCは午前中が小学校3~6年生、午後が1~2年生というシフトで組まれていました。どちらの回も定員の倍以上の応募があり、鹿児島の地にDKCが根付いてきたことをあらためて実感しました。今回は初参加の子が圧倒的に多く、初めてレスリングを体験するという子が約9割。経験差が少ないということは、横一線のスタートが切れるということでコーチ陣も指導に熱が入ります。
最初に向井亜紀先生から「自分に自信を持っている子はどれぐらいいますか?」という質問が投げかけられました。レスリング初体験の子がほとんどなので、手を上げる子はいません。さらに、向井先生は「それは正しいです。自信が持てないのは高校生も大人たちも同じですからね。ただ、自分の中に自信がなさすぎると新しいチャレンジができなくなっちゃいます。自分の中にどれぐらい自信があるか、その量を確かめてみてください」と語りかけます。イベントを通じて子供たちの自信の量がどう変わっていくのか、注目です。
この日の最高気温は8度という寒さでしたが、高田延彦先生は「見ている親御さんの心がポカポカ温まるような風景を見せてあげよう」と呼びかけます。レスリング体験がなく、あまり自信もないという子たちが挑むのは「大人たちと真剣勝負の試合をしてもらいます!」という高すぎるようにも思えるハードルです。樟南高校レスリング部の児島監督は「お兄さん、お姉さんたちをぶっ倒してください」と笑顔でハッパをかけましたが、果たして実現するのでしょうか?
寒さを吹き飛ばすように向井亜紀先生が考案した「おそうじ体操」でスタートすると、次は最近すっかり定着した「ぞうきんがけ」です。体幹の強化にもってこいのトレーニングです。カエル跳びやクマ歩きといったユニークな運動で子供たちの身体も温まってきました。水分補給の後も運動が続きますが、ここからは身体とともに心を鍛えていくトレーニングが加わります。
それは運動の後にお互いをたたえ合うように「ヤッター!(と拳を突き上げて)イェーイ!(とハイタッチ)」と喜びを分かち合う動作です。子供たちのお手本に高校生がやりますが、照れてしまってうまくできません。向井先生が「私たちがお手本をやりましょう!」と高田先生とともに50年間の人生をかけた渾身の「ヤッター! イェーイ!」を披露し全力の笑顔でニッコリ。心のブレーキを壊すことで子供たちの本気のパフォーマンスを引き出すための指導です。
つま先タッチジャンプ、タオル綱引き、足じゃんけんなど、本格的に身体の使い方、力の出し方を覚えた子供たちは、次にレスリングの練習に取り組みます。今回のコーチには樟南高校OBでバルセロナ五輪のレスリング代表・安達巧先生をはじめ、高田道場の道場長・岩見谷智義先生、吉田沙保里選手と同門の中京女子大レスリング部出身の岩見谷千恵先生、全日本学生選手権第3位の渥見祥先生といった実力派が揃っています。どんなに押されてもビクともしない正しい構えを伝授されると、頬から入る正しいタックルの方法、フォールの練習と勝つためのレスリングを一流コーチに教わっていきます。レスリングの練習が始まってからわずか30分程度で、未経験の子供たちがみるみるうちに成長していきました。
さあ、お待ちかねの大人との試合の時間がやってきました。この日のメインイベントです。
高田先生は「何人の先生に勝てたか、自分でしっかり覚えておいて、あとで私たちに教えて下さい。試合だから強く、早く先生たちにぶつかってください。簡単には倒れてくれないからね。先生にすべてをぶつけてください」と真剣な表情で語りかけます。子供たちは引き締まった表情で、先生に全力でぶつかって倒しに行きます。倒した後も1秒間、両肩をマットにつけるフォールの体勢に持ち込むまで必死に押さえ込みます。高田先生も子供たちに胸を貸してタックルを受けていました。
「先生と試合をして勝てた人、手を挙げてください」向井先生の呼びかけに、興奮冷めやらぬ顔の子供たちは全員挙手しました。指導前から比べると頼もしいほどに成長した子供たちを、向井先生は「勝ちたいという気持ちと、イメージした通りに自分を連れて行く引力が凄いです」と絶賛しました。「今日の練習で自分に自信が増えた人?」という質問にも全員が挙手! 「これから長く生きていく中で、自信がなくなる時が来るかもしれない。そんな時は今日のことを思い出してみてください。初めてのことに挑戦して、もの凄く向上させることができた自分のことを思い出してください」これは子供たちにとって何よりも大きなプレゼントになってくれることでしょう。
「DKCで何を伝えたいか? 勉強も大切だけど、それ以上に大切なのは身体を動かすこと。へとへとになるまで仲間と身体を動かして、お腹を減らしてご飯をいっぱい食べて、夜もぐっすり眠れるようになってほしい。運動をするとドーパミンという脳内物質が出て、他のことにも積極的になれるようになります」高田先生からDKCが伝えたいことが、あらためて説明されました。おとなしくじっくりと話に耳を傾けていた子供たちは「最後に何か言いたいことがあるかい?」と聞かれると「楽しかった! 思い出になりました」「また来年も来たい」「また先生たちと会うのが楽しみです」「疲れたけど頑張りました」正直で熱い感想が元気に飛び出しました。
大盛況のうちに幕を閉じた2015年のDKC。開始から10年という節目の年を迎える2016年は、2月28日に埼玉からスタートします。