2015年12月03日
元気いっぱいのキッズたちと笑顔の再会!『第69回DKC in 宮古』イベントレポート!
【日時】2015年9月13日(日)《小学校3年生~6年生のクラス9:30~12:30/満5歳児~小学校2年生のクラス13:30~16:00》
【場所】岩手・宮古市民総合体育館 メインアリーナ
【参加キッズ数】小学校3年生~6年生のクラス 102人/満5歳児~小学校2年生のクラス 113人
69回目を迎える高田道場のダイヤモンド・キッズ・カレッジ(以下DKC)、今回は岩手県宮古市で開催されました! 宮古での開催は、昨年の10月に続いて4回目の開催となります。
DKC開催前日の12日(土)には、向井亜紀先生をはじめとするDKCスタッフが、2010年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮古市の被災地(鍬ヶ崎地区、田老地区の2地区)を視察しました。震災から4年半、いまだ大津波の爪痕が残されたままとなっている箇所もある一方、災害に強いまちづくりに向けた取組も着実に進められていると実感できた今回の視察。田老地区では、スタッフたちが今年5月に再建、稼動が始まった田老町漁協の2次加工場を見学しました。こちらの工場では、養殖わかめの生産日本一を誇る岩手県において、ブランドわかめとして全国に流通されている「真崎わかめ」の製品製造が行われています。「真崎わかめ」は、肉厚で「味よし・香りより・食感よし」と三拍子そろった一級品。その美味しさは、試食したスタッフたちの箸を持つ手が止まらなくなるほどでした。
そして迎えたDKC開催当日、13日(日)。会場となった宮古市民総合体育館には、宮古市の学校に通う元気いっぱいのキッズたちが、午前・午後とあわせてたくさん集まってくれました。
イベントに先立って行われた開会セレモニーでは、キッズたちの応援に駆けつけてくださった宮古市の山本正徳市長が「みなさん、おはようございます! 今日の教室で身体を思いっきり動かし、運動の楽しさを体験しましょう」と挨拶。そして、高田道場から山本市長へ、宮古にお贈りする義援金が授与されました。この義援金は、高田道場のスタッフやキッズたちが東京で計5回にわたって街頭募金活動を行ない、預っていたもので、その総額は136万7542円。宮古市に全額寄附させていただきました。
さあ、いよいよDKCがスタートです! キッズたちの指導にあたるのは、DKC主宰者であり高田道場代表の高田延彦先生、メインMCを務める向井亜紀先生、いつもキッズたちにレスリングを指導している岩見谷智義先生をはじめとする高田道場キッズレスリングのコーチに、「救護班」のノリ先生&ミホ先生というレギュラー陣。さらに、昨年に引き続き、宮古商業高校レスリング部、盛岡工業高校レスリング部のみなさんが今年も指導者として参加してくれました。
DKCでは、キッズたちが元気いっぱいに身体を動かせるようにと、イベント開始前には必ず向井先生、高田先生からキッズたちへ、以下のような約束のお願いがあります。
向井先生
「今日はじめて参加する人はどれくらいいますか?(ほとんどの子ども達が手を挙げる)。今日はじめての人ははじめてのことにおもいっきりチャレンジしてください。はじめてのことだからなんでもやってみてね。(DKC参加が)2回目、3回目、4回目の子、この子たちはチャンスです。去年自分がやったことと、今日これからやることがどれだけ違うか。自分のパワーがどれだけ大きなものになっているのか、それを楽しみに感じてください。今日は頭で理解していることを身体で掴んでください」
高田先生
「これから約2時間半、みんなで身体を動かします。そのなかでここだけはちゃんと守ってというルールを2つ。ひとつめ、挨拶をするシーンがたくさんあります。“よろしくお願いします!”“ありがとうございました!”、最初から最後まで元気良くあいさつすること。ふたつめ、走ったりジャンプしたり、パートナーの股の下をくぐったり、先生におもいっきりぶつかったり。このひとつひとつの運動を下手っぴでもいいから、上手じゃなくてもいいから、絶対に手を抜かないこと。全力で、100パーセント、すべての力を出してください」
まずは、おもいっきり身体を動かすための準備運動から。とても大きい体育館で、はじめて会う人もたくさんいるのでどうしても緊張してしまうのはみんながそう。そんなときに向井先生が考案したオリジナル体操『お掃除体操』は、音楽にあわせてダンスの動きを取り入れた楽しい体操なので、緊張してガチガチのみんなの心と身体をほぐしてくれるのです。『お掃除体操』で心と身体をほぐしたあとは、ダッシュ、クマ歩き、カニ歩き、カエルジャンプなどの走るトレーニング、さらにパートナーと一緒に2人1組になって様々な種類のジャンプにチャンレジします。いずれも運動神経やバランス感覚を養うために効果的なトレーニングばかりです。
ここでいったん給水タイム。トレーニング中は汗をたくさんかきますので、脱水症状にならないようしっかりと水分補給を行ったら、続いては4つのグループに分かれて、DKCではキッズたちにも大人気のゲーム形式トレーニング『紅白札合戦』です。レスリングマットのサークル内にばら撒かれた「表が紅、裏が白」の札を、同じグループのみんなと協力して、早く裏返しにしながら他のグループとスピードを競います。さらに、このゲームには守らなくてはいけないルールがあって、マット内での移動はすべてヒザ立ちの体勢で行わなければいけません。はじめは上の学年のチームが勝つことが多かったのですが、途中でインストラクターの先生やキッズたちで作戦会議。どうしたら効率的に動けるか対策をみんなで一緒に考えると……、なんと下級生のキッズたちでも上級生のおにいさん&おねえさんチームにチームワークで勝利できちゃうのです! これにはキッズたちも、「やったー! イエーイ!!」とみんなで喜びを分かち合います。
ここまでの前半のトレーニングで、全力で身体を動かす準備がしっかり整いました。そして、いよいよ本格的なレスリングの練習に突入です。まずは、基本となる「構え」から。どの運動においても、パフォーマンスを十分に発揮するには「構え」がしっかりとしていなければいけません。
レスリングの構えは、以下の手順に従って行います。
1. きをつけの姿勢から、両足を肩幅くらいまで開く
2. 手をヒザの上に置いて、右足を一歩前に出す
3. その姿勢のまま、ヒザの上に置いていた両手を顔の前に持ってきて構える
たった、この3ステップで構えができてしまうのです。
さあ、構えを教わったら、続いては攻撃に重要なタックルを習います。タックルも構えと同じように以下の3ステップをしっかり守れば、身体が大きな先生でも倒すことができます。
1. 相手の腰付近に自分の耳をつけるようにしてハグ(抱きつく)
2. 相手のヒザ裏に両手をまわす
3. ヒザ裏にまわした両手を引きながら、胸を突き出すようにして相手を押す
こうすることによって、テコの原理で身体が小さなキッズたちでも、自分たちよりも何倍も身体が大きい先生たちを倒すことができるのです。
先生たちとの試合に向け、トレーニングもいよいよ大詰めです。試合を前にこれまで習ってきた構え、タックルの復習として行うのは、これもまたキッズたちに大人気のゲーム形式トレーニング『トリプルバランス』です。まず、野球やサッカーをする際、ソックスを止めるために使うマジックテープを3本用意します。そして、先生がそのマジックテープを自分の両足首、腰(お尻の上)に付けます。その3本のマジックテープをキッズたちが取るゲームです。先生はマジックテープを取られないように動きます3本のマジックテープを取った時点で終了。このゲームを行うことで、子供たちは素早くタックルに入る動きが身につきます。俊敏性を養うトレーニングとしても最適です。マジックテープのかわりに、ティッシュやハンカチなどを使ってもOKですので、約2畳くらいのスペースがあればご家庭でもできるトレーニングです。
さあ、そしていよいよ先生たちとのレスリング対決を迎えます。これまで教わってきたことを使ってキッズたちが、自分より大きな先生に果敢に立ち向かいます。すると、先生から見事なタックルを決め、すかさず押さえ込んでフォールを奪うキッズたち。構えを教わってからわずかの時間で、なんと、大きな先生たちをタックルで倒すことまでできちゃいました! みんなすごいぞ!!
先生たちとのレスリング対決を終えて、仕上げは一分間の「サーキットトレーニング」。高田先生が指示する4つの運動、「ジャンプ」「腕立て」「バタ足」「腿あげ」を休みなくランダムに行います。筋力量を増やしたり、俊敏性をアップさせるのに効果があるトレーニングですが、これが思っている以上にハードなのです。ところが、宮古のキッズたちは、大人でもキツいといわれるこのトレーニングも難なくクリアしてしまいました。
そして、最後を締めくくるトレーニングは、DKC恒例の『全員スクワット』です。キッズ全員が手をつなぎ、マット全体にひとつの大きな輪を作ってスクワット(屈伸運動)を50回行います。高田先生の号令で始まった最後のスクワットも、もちろん、ひとりも脱落することなく達成。本当に素晴らしいキッズたちが集まってくれた一日でした。
すべてのメニューを完璧にこなし、最後は整理体操。これでトレーニングは終了となります。
終了後の挨拶では、
向井先生
「今日は練習が始まる前に、自分のなかにパワーをどれだけ使えるか、楽しみにしてねと言ったよね。パワーは身体のなかにあったと思います。自分でもびっくりしたと思います。今日はみんな、自分に自信をつけることができたと思います。練習をして、先生に試合で勝ったんだよ。自分に自信を持ってください。これから一生懸命がんばるとき、今日のことを思い出してください。みんなはすごいことをやったんだよ。みんな、すごいです! 今日は本当にありがとうございました」
高田先生
「今日は本当にいい時間をすごしました。(ここでキッズたちから“もっとやりたい!”の声)みんなたぶん疲れ切っていると思うよ。でも、その本音の言葉がうれしい。“もっとやりたい!”ってことは楽しかったってことでしょ? みんながそんな思いでいてくれて本当にうれしいです。みんなと会えて良かったなと思いました。今日はよくがんばりました。最後にひとつだけ、みんなに伝えておきたいことがあるんだ。君たちにとって、いま一番大事なこと、やらなきゃいけないことは何かと言うと、勉強も大切かもしれない、だけどもっともっと大事なことは、毎日外で友達と身体を動かして、お腹をぺこぺこに空かせて、たくさんご飯を食べること。外で友達とたくさん遊ぶと疲れるでしょ? その疲れを取るために早く寝る、早く起きる、その繰り返しが、心が強い、苦しいことがあっても乗り越えることができる土台、パワーを作るんです。なので、一日に少しの時間でいいので外で遊ぶ時間をおうちの人にお願いして、作ってもらったらいいなと思います。一番大事なことをやってね。続けてね。今日はよくがんばりました。ありがとうございました!」
あいさつの大事さ、力いっぱい全力で身体を動かすこと、自分の限界にチャレンジして自分に自信を持つこと……、DKCでは約2時間半のトレーニングでたくさんのことを学び、自身の成長へとつながっていきます。今回も、宮古のキッズたちの元気なパワーによって大成功のうちに幕を閉じました。みんな、よくがんばりました!
DKCは今後も全国各地にて、子ども達の心と身体を磨く、“原石磨き”を行ってまいります。スタッフ一同、みなさんと会えることを心から楽しみにしています!!
【場所】岩手・宮古市民総合体育館 メインアリーナ
【参加キッズ数】小学校3年生~6年生のクラス 102人/満5歳児~小学校2年生のクラス 113人
69回目を迎える高田道場のダイヤモンド・キッズ・カレッジ(以下DKC)、今回は岩手県宮古市で開催されました! 宮古での開催は、昨年の10月に続いて4回目の開催となります。
DKC開催前日の12日(土)には、向井亜紀先生をはじめとするDKCスタッフが、2010年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮古市の被災地(鍬ヶ崎地区、田老地区の2地区)を視察しました。震災から4年半、いまだ大津波の爪痕が残されたままとなっている箇所もある一方、災害に強いまちづくりに向けた取組も着実に進められていると実感できた今回の視察。田老地区では、スタッフたちが今年5月に再建、稼動が始まった田老町漁協の2次加工場を見学しました。こちらの工場では、養殖わかめの生産日本一を誇る岩手県において、ブランドわかめとして全国に流通されている「真崎わかめ」の製品製造が行われています。「真崎わかめ」は、肉厚で「味よし・香りより・食感よし」と三拍子そろった一級品。その美味しさは、試食したスタッフたちの箸を持つ手が止まらなくなるほどでした。
そして迎えたDKC開催当日、13日(日)。会場となった宮古市民総合体育館には、宮古市の学校に通う元気いっぱいのキッズたちが、午前・午後とあわせてたくさん集まってくれました。
イベントに先立って行われた開会セレモニーでは、キッズたちの応援に駆けつけてくださった宮古市の山本正徳市長が「みなさん、おはようございます! 今日の教室で身体を思いっきり動かし、運動の楽しさを体験しましょう」と挨拶。そして、高田道場から山本市長へ、宮古にお贈りする義援金が授与されました。この義援金は、高田道場のスタッフやキッズたちが東京で計5回にわたって街頭募金活動を行ない、預っていたもので、その総額は136万7542円。宮古市に全額寄附させていただきました。
さあ、いよいよDKCがスタートです! キッズたちの指導にあたるのは、DKC主宰者であり高田道場代表の高田延彦先生、メインMCを務める向井亜紀先生、いつもキッズたちにレスリングを指導している岩見谷智義先生をはじめとする高田道場キッズレスリングのコーチに、「救護班」のノリ先生&ミホ先生というレギュラー陣。さらに、昨年に引き続き、宮古商業高校レスリング部、盛岡工業高校レスリング部のみなさんが今年も指導者として参加してくれました。
DKCでは、キッズたちが元気いっぱいに身体を動かせるようにと、イベント開始前には必ず向井先生、高田先生からキッズたちへ、以下のような約束のお願いがあります。
向井先生
「今日はじめて参加する人はどれくらいいますか?(ほとんどの子ども達が手を挙げる)。今日はじめての人ははじめてのことにおもいっきりチャレンジしてください。はじめてのことだからなんでもやってみてね。(DKC参加が)2回目、3回目、4回目の子、この子たちはチャンスです。去年自分がやったことと、今日これからやることがどれだけ違うか。自分のパワーがどれだけ大きなものになっているのか、それを楽しみに感じてください。今日は頭で理解していることを身体で掴んでください」
高田先生
「これから約2時間半、みんなで身体を動かします。そのなかでここだけはちゃんと守ってというルールを2つ。ひとつめ、挨拶をするシーンがたくさんあります。“よろしくお願いします!”“ありがとうございました!”、最初から最後まで元気良くあいさつすること。ふたつめ、走ったりジャンプしたり、パートナーの股の下をくぐったり、先生におもいっきりぶつかったり。このひとつひとつの運動を下手っぴでもいいから、上手じゃなくてもいいから、絶対に手を抜かないこと。全力で、100パーセント、すべての力を出してください」
まずは、おもいっきり身体を動かすための準備運動から。とても大きい体育館で、はじめて会う人もたくさんいるのでどうしても緊張してしまうのはみんながそう。そんなときに向井先生が考案したオリジナル体操『お掃除体操』は、音楽にあわせてダンスの動きを取り入れた楽しい体操なので、緊張してガチガチのみんなの心と身体をほぐしてくれるのです。『お掃除体操』で心と身体をほぐしたあとは、ダッシュ、クマ歩き、カニ歩き、カエルジャンプなどの走るトレーニング、さらにパートナーと一緒に2人1組になって様々な種類のジャンプにチャンレジします。いずれも運動神経やバランス感覚を養うために効果的なトレーニングばかりです。
ここでいったん給水タイム。トレーニング中は汗をたくさんかきますので、脱水症状にならないようしっかりと水分補給を行ったら、続いては4つのグループに分かれて、DKCではキッズたちにも大人気のゲーム形式トレーニング『紅白札合戦』です。レスリングマットのサークル内にばら撒かれた「表が紅、裏が白」の札を、同じグループのみんなと協力して、早く裏返しにしながら他のグループとスピードを競います。さらに、このゲームには守らなくてはいけないルールがあって、マット内での移動はすべてヒザ立ちの体勢で行わなければいけません。はじめは上の学年のチームが勝つことが多かったのですが、途中でインストラクターの先生やキッズたちで作戦会議。どうしたら効率的に動けるか対策をみんなで一緒に考えると……、なんと下級生のキッズたちでも上級生のおにいさん&おねえさんチームにチームワークで勝利できちゃうのです! これにはキッズたちも、「やったー! イエーイ!!」とみんなで喜びを分かち合います。
ここまでの前半のトレーニングで、全力で身体を動かす準備がしっかり整いました。そして、いよいよ本格的なレスリングの練習に突入です。まずは、基本となる「構え」から。どの運動においても、パフォーマンスを十分に発揮するには「構え」がしっかりとしていなければいけません。
レスリングの構えは、以下の手順に従って行います。
1. きをつけの姿勢から、両足を肩幅くらいまで開く
2. 手をヒザの上に置いて、右足を一歩前に出す
3. その姿勢のまま、ヒザの上に置いていた両手を顔の前に持ってきて構える
たった、この3ステップで構えができてしまうのです。
さあ、構えを教わったら、続いては攻撃に重要なタックルを習います。タックルも構えと同じように以下の3ステップをしっかり守れば、身体が大きな先生でも倒すことができます。
1. 相手の腰付近に自分の耳をつけるようにしてハグ(抱きつく)
2. 相手のヒザ裏に両手をまわす
3. ヒザ裏にまわした両手を引きながら、胸を突き出すようにして相手を押す
こうすることによって、テコの原理で身体が小さなキッズたちでも、自分たちよりも何倍も身体が大きい先生たちを倒すことができるのです。
先生たちとの試合に向け、トレーニングもいよいよ大詰めです。試合を前にこれまで習ってきた構え、タックルの復習として行うのは、これもまたキッズたちに大人気のゲーム形式トレーニング『トリプルバランス』です。まず、野球やサッカーをする際、ソックスを止めるために使うマジックテープを3本用意します。そして、先生がそのマジックテープを自分の両足首、腰(お尻の上)に付けます。その3本のマジックテープをキッズたちが取るゲームです。先生はマジックテープを取られないように動きます3本のマジックテープを取った時点で終了。このゲームを行うことで、子供たちは素早くタックルに入る動きが身につきます。俊敏性を養うトレーニングとしても最適です。マジックテープのかわりに、ティッシュやハンカチなどを使ってもOKですので、約2畳くらいのスペースがあればご家庭でもできるトレーニングです。
さあ、そしていよいよ先生たちとのレスリング対決を迎えます。これまで教わってきたことを使ってキッズたちが、自分より大きな先生に果敢に立ち向かいます。すると、先生から見事なタックルを決め、すかさず押さえ込んでフォールを奪うキッズたち。構えを教わってからわずかの時間で、なんと、大きな先生たちをタックルで倒すことまでできちゃいました! みんなすごいぞ!!
先生たちとのレスリング対決を終えて、仕上げは一分間の「サーキットトレーニング」。高田先生が指示する4つの運動、「ジャンプ」「腕立て」「バタ足」「腿あげ」を休みなくランダムに行います。筋力量を増やしたり、俊敏性をアップさせるのに効果があるトレーニングですが、これが思っている以上にハードなのです。ところが、宮古のキッズたちは、大人でもキツいといわれるこのトレーニングも難なくクリアしてしまいました。
そして、最後を締めくくるトレーニングは、DKC恒例の『全員スクワット』です。キッズ全員が手をつなぎ、マット全体にひとつの大きな輪を作ってスクワット(屈伸運動)を50回行います。高田先生の号令で始まった最後のスクワットも、もちろん、ひとりも脱落することなく達成。本当に素晴らしいキッズたちが集まってくれた一日でした。
すべてのメニューを完璧にこなし、最後は整理体操。これでトレーニングは終了となります。
終了後の挨拶では、
向井先生
「今日は練習が始まる前に、自分のなかにパワーをどれだけ使えるか、楽しみにしてねと言ったよね。パワーは身体のなかにあったと思います。自分でもびっくりしたと思います。今日はみんな、自分に自信をつけることができたと思います。練習をして、先生に試合で勝ったんだよ。自分に自信を持ってください。これから一生懸命がんばるとき、今日のことを思い出してください。みんなはすごいことをやったんだよ。みんな、すごいです! 今日は本当にありがとうございました」
高田先生
「今日は本当にいい時間をすごしました。(ここでキッズたちから“もっとやりたい!”の声)みんなたぶん疲れ切っていると思うよ。でも、その本音の言葉がうれしい。“もっとやりたい!”ってことは楽しかったってことでしょ? みんながそんな思いでいてくれて本当にうれしいです。みんなと会えて良かったなと思いました。今日はよくがんばりました。最後にひとつだけ、みんなに伝えておきたいことがあるんだ。君たちにとって、いま一番大事なこと、やらなきゃいけないことは何かと言うと、勉強も大切かもしれない、だけどもっともっと大事なことは、毎日外で友達と身体を動かして、お腹をぺこぺこに空かせて、たくさんご飯を食べること。外で友達とたくさん遊ぶと疲れるでしょ? その疲れを取るために早く寝る、早く起きる、その繰り返しが、心が強い、苦しいことがあっても乗り越えることができる土台、パワーを作るんです。なので、一日に少しの時間でいいので外で遊ぶ時間をおうちの人にお願いして、作ってもらったらいいなと思います。一番大事なことをやってね。続けてね。今日はよくがんばりました。ありがとうございました!」
あいさつの大事さ、力いっぱい全力で身体を動かすこと、自分の限界にチャレンジして自分に自信を持つこと……、DKCでは約2時間半のトレーニングでたくさんのことを学び、自身の成長へとつながっていきます。今回も、宮古のキッズたちの元気なパワーによって大成功のうちに幕を閉じました。みんな、よくがんばりました!
DKCは今後も全国各地にて、子ども達の心と身体を磨く、“原石磨き”を行ってまいります。スタッフ一同、みなさんと会えることを心から楽しみにしています!!