2015年06月19日
大きな体育館!3回目のべっぷアリーナ『第67回 DKCin大分』イベントレポート!
【日時】2015年6月14日(日)
《小学校1年生~2年生のクラス》9:30~12:30
《小学校3年生~6年生のクラス》14:00~17:00
【場所】大分・別府市総合体育館「べっぷアリーナ」
【参加人数】
《小学校1年生~2年生のクラス》133人
《小学校3年生~6年生のクラス》127人
高田道場が主催する67回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は3年連続3回目となる大分県別府市の「べっぷアリーナ」で開催されました。指導には地元・大分の日本文理大学と日本文理大学附属高校のアマチュアレスリング部のメンバーがボランティアで参加してくださいました。
開催前日はメインアリーナに4面のマットを敷く会場設営を行ない、当日の子供たちの指導まできめ細かなサポートでイベントを支えていただきました。DKCの理念に賛同してくださったスポンサー各社の皆様にも厚く御礼を申し上げます。
今回のDKCをには2~3回目の参加となる子供たちもかなり多いようでした。2~3回目の参加となった全体の半数の子たちにとって、1年ぶりのレスリング体験です。向井亜紀先生は「去年と同じ練習メニューもあります。同じ練習を通じて、自分がこの1年でどれくらい成長したのかを確かめてみてくださいね」と優しく語りかけました。
子供たちが礼節を学びながら、身体を全力で動かすことをモットーとするDKCではすっかりおなじみとなった2つの約束「大声で挨拶すること」「下手っぴでもいいから全力でやること」が高田延彦先生から説明されました。さらに、子供たちが目指すゴールが示されます。
「今日、あとで先生と試合をしてもらいます!」
倍以上も身体が大きな筋肉のカタマリのような先生たちに、子供たちはどうやって立ち向かうのか? 子供たちは少し不安げな、半信半疑な表情で、設定された大きな目標に向かっていくことになりました。
まずは、向井先生のレクチャーによる「おそうじ体操」でスタート! 「♪カーテン開けて、窓開けて~」と楽しく歌いながら、お掃除の動きで激しく全身を動かしながら身体をほぐしていきます。
続いてはマットの上をダッシュ、さらに寝転がった学生の上を飛び越えるジャンプダッシュ、片足を上げてのクマ走り、横走りなどさまざまなバリエーションのダッシュで運動の強度を上げていきます。デモンストレーションを見ただけで、パッと同じ動作ができてしまう子供たちの順応性の高さには大人たちも舌を巻いていました。
水分補給の休憩を挟んでからも、股くぐりや交互にジャンプする運動など、アジリティ(敏捷性)トレーニングで子供たちの潜在能力を引き出していきます。
今回のコーチ陣の中には芸人でありながら、高校時代にレスリング東京都1位、ハワイ3位など輝かしい成績を誇るエネルギー・森一弥(浅井企画)も参加、明るくおもしろい指導が子供たちから大好評でした。
DKCでは、ひとつの動作が終わった時には、必ず「ヤッター! イェーイ!」と感情を爆発させて、喜びを全身で表現するハイタッチで締めくくるように指導されます。恥ずかしがったり萎縮すると本来持っている力を発揮できないことが多いので、これは自分の殻を破るための大事な練習の一環として取り入れられているのです。
さらに今回から新たに導入されたゲーム感覚のトレーニングでは、白熱の好勝負が繰り広げられました。全体を4班に分けて班ごとの対抗戦形式で行なわれ、全力ダッシュで一番最初にフィニッシュした班が勝ちとなるルールです。
最初のゲームは一人ずつ順番にスタートして、木になった仲間の間をすり抜けながら走る「ジグザグ走り」。高田先生からは「走り終わった子はトゥリーになってね」と絶妙な発音で指示が飛びます。
続いては寝転がったチームメイトを飛び越えてダッシュする「ワニとウザギ」。踏んづけて怪我をしないように、「お友達を飛び越えるときは足やお尻のあたりを飛び越えてね」ときめ細かな指導が入ります。初めてのゲームなのでコーチ陣もルールを微調整しながら、子供たちのモチベーションを引き出していきました。
さあ、そしてお待ちかねのレスリングの練習の時間です。高田先生は「これからの練習で君たちがどこまで伸びるか。DKCマジックが始まるよ」とニッコリ。「試合で先生に勝つための技を教えるからね」と大きな目標に向かうモチベーションを子供たちに植え付けていきます。
基本となる正しい構え、タックルの基本動作、先生の足と尻からゴムを奪い取る練習など、レスリングの動作を一つずつ身に着けていく子供たち。
タックルで倒れた相手の肩を1秒間マットにつける、いわゆるフォールの動作を教えるときには、「フォールしないと相手が何度も立ち上がってきちゃうよ」ということでゾンビに扮した先生を押さえつけるデモンストレーションも行われ、子供たちからは笑い声とともに「ゾンビ~!」という声援が飛んでいました。楽しみながら学ぶ、これぞDKCの真骨頂です。
そして迎えた本日のメインイベント。先生に勝つという大きな目標のために、トイレ休憩も早めに切り上げてマット上でキラキラと目を輝かせる子供たちばかりです。子供たちは助走をつけて全力で大人たちの足めがけてタックルに入り、ヒザ裏を抱えながら全身を預けて、高校生や大学生のコーチたちを倒していきます。倒した後も肩をつけてフォールを狙って必死に抑えこんでいきます。みんなこの日、一番の真剣な眼差しでした。
総括の時に、高田先生も「絶対に諦めない集中力が皆からビッシビシ伝わってきて、心地良い時間を味あわせてもらいました」と語ったほど、別府の子供たちは本当に真剣に取り組んでいました。
激闘を繰り広げた後は、キッズヨガで全身をほぐしてクールダウン。1分間のサーキットトレーニングで腕立て伏せなどの筋力トレーニングを行ない、最後は全員が手をつないでのスクワット50回という大人でも厳しいメニューを子供たちは次々とクリアしていきます。
あっという間に全メニューを終えて、高田先生から「今日のDKCを終えて、これだけは言わせてくれってことがある子は手を挙げて!」とマイクを向けられた子供たちは、口々に「高校生や大学生の人たちと試合ができて良かったです」「高校生や大学生に勝てたのが嬉しかった」と自分から語りだしました。中には「高田さんを倒せなかったので悔しかったです」と言う子もいて、高田先生も「じゃあ、来年、またやろう」と笑顔で約束をかわしました。
「大声で挨拶すること」「下手っぴでもいいから全力を出すこと」という約束をしっかり守って、自分たちから積極的にレスリングの楽しさに触れた子供たちからは大きな喜びがあふれていました。
「今日は皆ありがとうね。また来年も来るからね」そんな高田先生と向井先生の言葉で別府で行われた3回目のDKCは幕を閉じました。
次回のDKCは7月12日広島県で開催されます。
《小学校1年生~2年生のクラス》9:30~12:30
《小学校3年生~6年生のクラス》14:00~17:00
【場所】大分・別府市総合体育館「べっぷアリーナ」
【参加人数】
《小学校1年生~2年生のクラス》133人
《小学校3年生~6年生のクラス》127人
高田道場が主催する67回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は3年連続3回目となる大分県別府市の「べっぷアリーナ」で開催されました。指導には地元・大分の日本文理大学と日本文理大学附属高校のアマチュアレスリング部のメンバーがボランティアで参加してくださいました。
開催前日はメインアリーナに4面のマットを敷く会場設営を行ない、当日の子供たちの指導まできめ細かなサポートでイベントを支えていただきました。DKCの理念に賛同してくださったスポンサー各社の皆様にも厚く御礼を申し上げます。
今回のDKCをには2~3回目の参加となる子供たちもかなり多いようでした。2~3回目の参加となった全体の半数の子たちにとって、1年ぶりのレスリング体験です。向井亜紀先生は「去年と同じ練習メニューもあります。同じ練習を通じて、自分がこの1年でどれくらい成長したのかを確かめてみてくださいね」と優しく語りかけました。
子供たちが礼節を学びながら、身体を全力で動かすことをモットーとするDKCではすっかりおなじみとなった2つの約束「大声で挨拶すること」「下手っぴでもいいから全力でやること」が高田延彦先生から説明されました。さらに、子供たちが目指すゴールが示されます。
「今日、あとで先生と試合をしてもらいます!」
倍以上も身体が大きな筋肉のカタマリのような先生たちに、子供たちはどうやって立ち向かうのか? 子供たちは少し不安げな、半信半疑な表情で、設定された大きな目標に向かっていくことになりました。
まずは、向井先生のレクチャーによる「おそうじ体操」でスタート! 「♪カーテン開けて、窓開けて~」と楽しく歌いながら、お掃除の動きで激しく全身を動かしながら身体をほぐしていきます。
続いてはマットの上をダッシュ、さらに寝転がった学生の上を飛び越えるジャンプダッシュ、片足を上げてのクマ走り、横走りなどさまざまなバリエーションのダッシュで運動の強度を上げていきます。デモンストレーションを見ただけで、パッと同じ動作ができてしまう子供たちの順応性の高さには大人たちも舌を巻いていました。
水分補給の休憩を挟んでからも、股くぐりや交互にジャンプする運動など、アジリティ(敏捷性)トレーニングで子供たちの潜在能力を引き出していきます。
今回のコーチ陣の中には芸人でありながら、高校時代にレスリング東京都1位、ハワイ3位など輝かしい成績を誇るエネルギー・森一弥(浅井企画)も参加、明るくおもしろい指導が子供たちから大好評でした。
DKCでは、ひとつの動作が終わった時には、必ず「ヤッター! イェーイ!」と感情を爆発させて、喜びを全身で表現するハイタッチで締めくくるように指導されます。恥ずかしがったり萎縮すると本来持っている力を発揮できないことが多いので、これは自分の殻を破るための大事な練習の一環として取り入れられているのです。
さらに今回から新たに導入されたゲーム感覚のトレーニングでは、白熱の好勝負が繰り広げられました。全体を4班に分けて班ごとの対抗戦形式で行なわれ、全力ダッシュで一番最初にフィニッシュした班が勝ちとなるルールです。
最初のゲームは一人ずつ順番にスタートして、木になった仲間の間をすり抜けながら走る「ジグザグ走り」。高田先生からは「走り終わった子はトゥリーになってね」と絶妙な発音で指示が飛びます。
続いては寝転がったチームメイトを飛び越えてダッシュする「ワニとウザギ」。踏んづけて怪我をしないように、「お友達を飛び越えるときは足やお尻のあたりを飛び越えてね」ときめ細かな指導が入ります。初めてのゲームなのでコーチ陣もルールを微調整しながら、子供たちのモチベーションを引き出していきました。
さあ、そしてお待ちかねのレスリングの練習の時間です。高田先生は「これからの練習で君たちがどこまで伸びるか。DKCマジックが始まるよ」とニッコリ。「試合で先生に勝つための技を教えるからね」と大きな目標に向かうモチベーションを子供たちに植え付けていきます。
基本となる正しい構え、タックルの基本動作、先生の足と尻からゴムを奪い取る練習など、レスリングの動作を一つずつ身に着けていく子供たち。
タックルで倒れた相手の肩を1秒間マットにつける、いわゆるフォールの動作を教えるときには、「フォールしないと相手が何度も立ち上がってきちゃうよ」ということでゾンビに扮した先生を押さえつけるデモンストレーションも行われ、子供たちからは笑い声とともに「ゾンビ~!」という声援が飛んでいました。楽しみながら学ぶ、これぞDKCの真骨頂です。
そして迎えた本日のメインイベント。先生に勝つという大きな目標のために、トイレ休憩も早めに切り上げてマット上でキラキラと目を輝かせる子供たちばかりです。子供たちは助走をつけて全力で大人たちの足めがけてタックルに入り、ヒザ裏を抱えながら全身を預けて、高校生や大学生のコーチたちを倒していきます。倒した後も肩をつけてフォールを狙って必死に抑えこんでいきます。みんなこの日、一番の真剣な眼差しでした。
総括の時に、高田先生も「絶対に諦めない集中力が皆からビッシビシ伝わってきて、心地良い時間を味あわせてもらいました」と語ったほど、別府の子供たちは本当に真剣に取り組んでいました。
激闘を繰り広げた後は、キッズヨガで全身をほぐしてクールダウン。1分間のサーキットトレーニングで腕立て伏せなどの筋力トレーニングを行ない、最後は全員が手をつないでのスクワット50回という大人でも厳しいメニューを子供たちは次々とクリアしていきます。
あっという間に全メニューを終えて、高田先生から「今日のDKCを終えて、これだけは言わせてくれってことがある子は手を挙げて!」とマイクを向けられた子供たちは、口々に「高校生や大学生の人たちと試合ができて良かったです」「高校生や大学生に勝てたのが嬉しかった」と自分から語りだしました。中には「高田さんを倒せなかったので悔しかったです」と言う子もいて、高田先生も「じゃあ、来年、またやろう」と笑顔で約束をかわしました。
「大声で挨拶すること」「下手っぴでもいいから全力を出すこと」という約束をしっかり守って、自分たちから積極的にレスリングの楽しさに触れた子供たちからは大きな喜びがあふれていました。
「今日は皆ありがとうね。また来年も来るからね」そんな高田先生と向井先生の言葉で別府で行われた3回目のDKCは幕を閉じました。
次回のDKCは7月12日広島県で開催されます。