2015年06月01日
2回目の仙台上陸! 『第66回 DKC in 仙台』イベントリポート!
【日時】2015年5月24日(日)《幼稚園~小学校2年生のクラス9:30~12:30/小学校3年生~6年生のクラス14:00~17:00》
【場所】宮城・宮城広瀬体育館
【参加人数】小学校1~2年生のクラス:121名、小学校3年生~6年生のクラス:130名
今回、高田道場のDKC(ダイヤモンド・キッズ・カレッジ)が訪れたのは、2回目の開催となる仙台です。2011年3月11日に発生した東日本大震災の爪痕が今でも残るこの地で、今年3回目となるDKCを行ないました。
前日には高田延彦先生をはじめとするDKCスタッフたち一行が、被災地を視察させていただきました。最初に視察に訪れたのは、震災時はできかけだった“あすと長町”という商業施設です。ここはスポーツショップのスーパーゼビオを中心としたショッピングモールや、様々な飲食店、そしてゼビオアリーナ仙台という大きな多目的体育館や、フットサル場、バスケットコートなどのスポーツ施設が建ち並ぶ、仙台市の新たな商業スポットです。
特にゼビオアリーナ仙台はバスケットボールのbjリーグの仙台89ERSが本拠地としており、本場アメリカのNBAさながらの設備の整った体育館です。でも、これらの施設もただみんなが楽しむためだけにできたわけではありません。すべてが震災に対しての備えをしているのです。
例えば、体育館は帰宅困難者などが寝泊まりできる施設にもなり、飲食店からは食料を、スポーツショップのスーパーゼビオさんからは着る物を調達できるように配慮されています。一見ファミリーで楽しむ商業施設にも、震災の影響があるのです。
それから、一行が向かったのは仙台市の太平洋側にある宮城野区の中野五丁目避難タワーを見学。こちらは震災の教訓を活かして建てられた避難施設で、津波が発生した時に、円滑に地域の住民の方々が避難することができます。
そして震災で大きな被害を受けた荒浜地区へ。津波の中で残った荒浜小学校や、津波犠牲者慰霊碑、荒井東復興公営住宅などを視察させていただきました。震災の爪痕が生々しく残る地域で、4年経ってもまだまだ十分に復興がなされていません。
今回のDKCの午前の部終了時には、これまでDKCで行なってきた募金90万9391円を、東日本大震災孤児を支援しているJETOみやぎ代表の菅原裕典さんに寄付させていただきました。少しでも仙台の、そして東北の震災孤児たちに笑顔が戻りますように。
さて、いよいよDKCin仙台のスタートです。今回は岩手県から盛岡工業高校レスリング部、山形県の山形商業高校レスリング部の高校生のお兄さん、お姉さんたちにお手伝いをしてもらいました。さらに警視庁に勤めるかたわら、レスリングの全日本ナショナルチームのコーチを務める小平清貴さんもキッズたちの指導にあたってくれました。DKCはいつもこうしたボランティアの学生さんや、スポンサーさんたちの善意によって成り立っています。皆さん、いつも本当にご協力ありがとうございます!
DKCではみんな練習前にひとつの目標を立てます。それは先生たちと試合をして勝つこと。こんな大きな目標を達成するために、まずMCの高田先生とお約束をします。
「挨拶はしっかりと、大きな声で元気よく、最後まで続けること」
「すべての運動をヘタッピでもいいから全力でやること」
この2つのお約束を頭に入れて、まずは向井亜紀先生考案の『お掃除体操』で身体をほぐします。お掃除をする動きとダンスをミックスさせた楽しい体操で準備が整ったら、今度はダッシュの時間です。普通の全力疾走から、片足でのケンケン、片足の熊歩き、最後は横向きのうさぎジャンプ。バリエーションに富んだ動きで、身体の動きをよくしましょう。
続いては4面のマットごとに分かれての運動です。まずは2人一組となって、手の先とつま先を順番に素早くタッチする運動です。高学年の子たちはこれにお腹を一度マットに付けるという動作を足していきます。さらにパートナーの股を8の字を描きながら潜る運動、そしてパートナーとじゃんけんをして、勝った手によって、3つのバリエーションの運動を行ないます。
グーで勝ったら両足を揃えてジャンプしながら、パートナーの周囲を1周。チョキで勝ったら、楽しくスキップをしながら1周。そして、パーで勝ったら、両足を広げてサイドステップしながら1周です。高学年の子はじゃんけんも足じゃんけんで行ないます。どれもレスリングに必要な俊敏な動きと、とっさの判断が求められる運動なんですね。
そして、ここで重要なことがひとつ。ちゃんとできたら、お友達と、「やったー! イエーイ!」とハイタッチをしましょう。自分で達成したことをちゃんと喜び、自信につなげる。またお友達の成功も一緒に喜んであげることも重要です。恥ずかしがらずに元気よく、そして大きな声で。「やったー! イエーイ!」と心の底から喜びながらハイタッチをしましょう。
続いては『紅白札合戦』。DKCでもおなじみのゲームです。ルールは簡単、マットの中央に置かれた札をヒザ歩きで移動し、ひっくり返して、元の位置に戻ってくる。この速さを班ごとに競うのです。ひとりでは乗り越えることができない壁でも、みんなと協力すれば乗り越えられる。そんなことを学べるゲームですが、仙台のキッズたちは初めて会ったお友達ともしっかりと協力して、このゲームを楽しんでいました。
さあ、いよいよ本格的なレスリングの練習です。バランスのいい、そしてカッコいい構えを教えてもらったら、基本のタックルの練習です。相手は自分たちよりもはるかに大きな先生たちです。遠慮することなく思いっきりぶつかっていきましょう。お友達にやっては絶対ダメですけど、先生たちなら大丈夫。さらに動きをより俊敏にするために、先生たちが足とお尻につけた靴下のストッパーを取る練習です。先生たちは素速く逃げ回るので、それ以上の動きと習ったばかりのタックルを利用して、取りに行きましょう。
ここまでの練習で、キッズたちはすっかりと自信をつけていました。これなら試合をしても大丈夫。DKCの最終目標である先生との試合の開始です。ルールはタックルで倒して、先生たちの肩を1秒間、マットにつければ勝ち。この「たった1秒」という言葉が、よりキッズたちの勇気を奮い立たせます。「ボクにもできる!」「私にもできる!」。キッズたちは必死になって、先生たちにぶつかっていきました。
そんなキッズたちを見ていて、高田先生もMC用のマイクを置いて、胸を貸してくれました。最初は余裕だった高田先生も、キッズたちのパワーにタジタジ。みんな本当にがんばりましたね。
さて、先生たちとの勝負は終わりですが、最後にもう少し運動をしましょう。オリンピックに出ているアスリートもやるというサーキットトレーニング。これはもも上げ、ジャンプ、バタ足、腕立て伏せという4つの運動を、1分間、先生の合図に従って素速くこなしていくという激しい運動です。こんな激しい運動をレスリングの試合を終えたばかりのキッズたちは元気よくこなしていきます。本当に仙台のキッズたちは元気!
そんなキッズたちを見て、今度は親御さんたちがサーキットトレーニングに挑戦です。これまでは応援してくれていたお父さんやお母さんを、今度はキッズたちが応援する番です。お父さんやお母さんたちも自分の子どもにいいところを見せようと必死! 親子で応援しあうことで、絆がますますふかまったのではないでしょうか?
最後の仕上げはスクワット50回。ひとりではへこたれてしまうような回数でも、みんなで輪になって手をつなげば、不思議とできちゃうんです。誰ひとりとして脱落することなく、目標の50回を達成できました。仙台キッズたちは本当に凄い!
こんなキッズたちのがんばりを見て、向井先生も、
「みんな思った以上にがんばりました!」
とびっくり。
「今日はがんばったと思う人」
と向井先生が質問すると、みんな元気よく手を挙げます。自分でがんばれたって思えるって素敵ですね。
「凄い! 今日の練習は自分ががんばる自信とか、チャレンジしようという勇気が出なくなった時に大事なんです。今日の練習の中にみんなを元気づける、勇気づけるメニューを入れておきました。今日はお家に帰ったら、家族の人たちとどんな宝物を見つけたか、話してみてください。自信を持ってこれからもがんばってください」
向井先生はこんな言葉を残してくれました。
高田先生も
「本当に今日は来てよかったと、心から思っています。素晴らしい時間が見事にできあがりました」
と、みんなのがんばりを見ることができて、うれしそうでした。
キッズたちも
「先生たちを倒せたので、凄い力があるんだなと思った」
「今日は特に試合が楽しかったです」
「先生たちをいっぱい倒せてよかったです」
と、口々に感想を言ってくれました。みんなの中に達成感があったからこそ、出てくる感想ですね。本当に最後まで全力を出し切ってくれた仙台キッズたち。東日本大震災を乗り越えて、自信と勇気を持って、これからも歩んでいってくれることでしょう。そんな素敵な仙台キッズたちとまた会える日を心待ちにしています!
【場所】宮城・宮城広瀬体育館
【参加人数】小学校1~2年生のクラス:121名、小学校3年生~6年生のクラス:130名
今回、高田道場のDKC(ダイヤモンド・キッズ・カレッジ)が訪れたのは、2回目の開催となる仙台です。2011年3月11日に発生した東日本大震災の爪痕が今でも残るこの地で、今年3回目となるDKCを行ないました。
前日には高田延彦先生をはじめとするDKCスタッフたち一行が、被災地を視察させていただきました。最初に視察に訪れたのは、震災時はできかけだった“あすと長町”という商業施設です。ここはスポーツショップのスーパーゼビオを中心としたショッピングモールや、様々な飲食店、そしてゼビオアリーナ仙台という大きな多目的体育館や、フットサル場、バスケットコートなどのスポーツ施設が建ち並ぶ、仙台市の新たな商業スポットです。
特にゼビオアリーナ仙台はバスケットボールのbjリーグの仙台89ERSが本拠地としており、本場アメリカのNBAさながらの設備の整った体育館です。でも、これらの施設もただみんなが楽しむためだけにできたわけではありません。すべてが震災に対しての備えをしているのです。
例えば、体育館は帰宅困難者などが寝泊まりできる施設にもなり、飲食店からは食料を、スポーツショップのスーパーゼビオさんからは着る物を調達できるように配慮されています。一見ファミリーで楽しむ商業施設にも、震災の影響があるのです。
それから、一行が向かったのは仙台市の太平洋側にある宮城野区の中野五丁目避難タワーを見学。こちらは震災の教訓を活かして建てられた避難施設で、津波が発生した時に、円滑に地域の住民の方々が避難することができます。
そして震災で大きな被害を受けた荒浜地区へ。津波の中で残った荒浜小学校や、津波犠牲者慰霊碑、荒井東復興公営住宅などを視察させていただきました。震災の爪痕が生々しく残る地域で、4年経ってもまだまだ十分に復興がなされていません。
今回のDKCの午前の部終了時には、これまでDKCで行なってきた募金90万9391円を、東日本大震災孤児を支援しているJETOみやぎ代表の菅原裕典さんに寄付させていただきました。少しでも仙台の、そして東北の震災孤児たちに笑顔が戻りますように。
さて、いよいよDKCin仙台のスタートです。今回は岩手県から盛岡工業高校レスリング部、山形県の山形商業高校レスリング部の高校生のお兄さん、お姉さんたちにお手伝いをしてもらいました。さらに警視庁に勤めるかたわら、レスリングの全日本ナショナルチームのコーチを務める小平清貴さんもキッズたちの指導にあたってくれました。DKCはいつもこうしたボランティアの学生さんや、スポンサーさんたちの善意によって成り立っています。皆さん、いつも本当にご協力ありがとうございます!
DKCではみんな練習前にひとつの目標を立てます。それは先生たちと試合をして勝つこと。こんな大きな目標を達成するために、まずMCの高田先生とお約束をします。
「挨拶はしっかりと、大きな声で元気よく、最後まで続けること」
「すべての運動をヘタッピでもいいから全力でやること」
この2つのお約束を頭に入れて、まずは向井亜紀先生考案の『お掃除体操』で身体をほぐします。お掃除をする動きとダンスをミックスさせた楽しい体操で準備が整ったら、今度はダッシュの時間です。普通の全力疾走から、片足でのケンケン、片足の熊歩き、最後は横向きのうさぎジャンプ。バリエーションに富んだ動きで、身体の動きをよくしましょう。
続いては4面のマットごとに分かれての運動です。まずは2人一組となって、手の先とつま先を順番に素早くタッチする運動です。高学年の子たちはこれにお腹を一度マットに付けるという動作を足していきます。さらにパートナーの股を8の字を描きながら潜る運動、そしてパートナーとじゃんけんをして、勝った手によって、3つのバリエーションの運動を行ないます。
グーで勝ったら両足を揃えてジャンプしながら、パートナーの周囲を1周。チョキで勝ったら、楽しくスキップをしながら1周。そして、パーで勝ったら、両足を広げてサイドステップしながら1周です。高学年の子はじゃんけんも足じゃんけんで行ないます。どれもレスリングに必要な俊敏な動きと、とっさの判断が求められる運動なんですね。
そして、ここで重要なことがひとつ。ちゃんとできたら、お友達と、「やったー! イエーイ!」とハイタッチをしましょう。自分で達成したことをちゃんと喜び、自信につなげる。またお友達の成功も一緒に喜んであげることも重要です。恥ずかしがらずに元気よく、そして大きな声で。「やったー! イエーイ!」と心の底から喜びながらハイタッチをしましょう。
続いては『紅白札合戦』。DKCでもおなじみのゲームです。ルールは簡単、マットの中央に置かれた札をヒザ歩きで移動し、ひっくり返して、元の位置に戻ってくる。この速さを班ごとに競うのです。ひとりでは乗り越えることができない壁でも、みんなと協力すれば乗り越えられる。そんなことを学べるゲームですが、仙台のキッズたちは初めて会ったお友達ともしっかりと協力して、このゲームを楽しんでいました。
さあ、いよいよ本格的なレスリングの練習です。バランスのいい、そしてカッコいい構えを教えてもらったら、基本のタックルの練習です。相手は自分たちよりもはるかに大きな先生たちです。遠慮することなく思いっきりぶつかっていきましょう。お友達にやっては絶対ダメですけど、先生たちなら大丈夫。さらに動きをより俊敏にするために、先生たちが足とお尻につけた靴下のストッパーを取る練習です。先生たちは素速く逃げ回るので、それ以上の動きと習ったばかりのタックルを利用して、取りに行きましょう。
ここまでの練習で、キッズたちはすっかりと自信をつけていました。これなら試合をしても大丈夫。DKCの最終目標である先生との試合の開始です。ルールはタックルで倒して、先生たちの肩を1秒間、マットにつければ勝ち。この「たった1秒」という言葉が、よりキッズたちの勇気を奮い立たせます。「ボクにもできる!」「私にもできる!」。キッズたちは必死になって、先生たちにぶつかっていきました。
そんなキッズたちを見ていて、高田先生もMC用のマイクを置いて、胸を貸してくれました。最初は余裕だった高田先生も、キッズたちのパワーにタジタジ。みんな本当にがんばりましたね。
さて、先生たちとの勝負は終わりですが、最後にもう少し運動をしましょう。オリンピックに出ているアスリートもやるというサーキットトレーニング。これはもも上げ、ジャンプ、バタ足、腕立て伏せという4つの運動を、1分間、先生の合図に従って素速くこなしていくという激しい運動です。こんな激しい運動をレスリングの試合を終えたばかりのキッズたちは元気よくこなしていきます。本当に仙台のキッズたちは元気!
そんなキッズたちを見て、今度は親御さんたちがサーキットトレーニングに挑戦です。これまでは応援してくれていたお父さんやお母さんを、今度はキッズたちが応援する番です。お父さんやお母さんたちも自分の子どもにいいところを見せようと必死! 親子で応援しあうことで、絆がますますふかまったのではないでしょうか?
最後の仕上げはスクワット50回。ひとりではへこたれてしまうような回数でも、みんなで輪になって手をつなげば、不思議とできちゃうんです。誰ひとりとして脱落することなく、目標の50回を達成できました。仙台キッズたちは本当に凄い!
こんなキッズたちのがんばりを見て、向井先生も、
「みんな思った以上にがんばりました!」
とびっくり。
「今日はがんばったと思う人」
と向井先生が質問すると、みんな元気よく手を挙げます。自分でがんばれたって思えるって素敵ですね。
「凄い! 今日の練習は自分ががんばる自信とか、チャレンジしようという勇気が出なくなった時に大事なんです。今日の練習の中にみんなを元気づける、勇気づけるメニューを入れておきました。今日はお家に帰ったら、家族の人たちとどんな宝物を見つけたか、話してみてください。自信を持ってこれからもがんばってください」
向井先生はこんな言葉を残してくれました。
高田先生も
「本当に今日は来てよかったと、心から思っています。素晴らしい時間が見事にできあがりました」
と、みんなのがんばりを見ることができて、うれしそうでした。
キッズたちも
「先生たちを倒せたので、凄い力があるんだなと思った」
「今日は特に試合が楽しかったです」
「先生たちをいっぱい倒せてよかったです」
と、口々に感想を言ってくれました。みんなの中に達成感があったからこそ、出てくる感想ですね。本当に最後まで全力を出し切ってくれた仙台キッズたち。東日本大震災を乗り越えて、自信と勇気を持って、これからも歩んでいってくれることでしょう。そんな素敵な仙台キッズたちとまた会える日を心待ちにしています!