イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2014年10月06日

向井先生の地元にも元気いっぱいな大宮キッズが集合! 『第59回DKC in さいたま』イベントレポート

【日時】2014年9月21日(日)《小学校1年生~2年生のクラス10:00~12:30/小学校3年生~6年生のクラス14:00~16:30》
【場所】埼玉・桜木小学校(埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-328-9)
【参加人数】小学校1年生~2年生のクラス:90名、小学校3年生~6年生のクラス:92名

59回目となる高田道場のダイヤモンド・キッズ・カレッジ(以下、DKC)。今回おじゃましたのは、埼玉県さいたま市大宮区にある桜木小学校です。さいたま市の大宮といえば向井亜紀先生の出身地。60回という節目の回を目前に控えて、大宮に来れたのは何かの縁かもしれません。向井先生のような元気な大宮キッズが、桜木小学校にたくさん集まってくれました。

今回の開催にあたり、指導者として参加してくれたのは地元の埼玉栄高校・中学校のレスリング部の選手たちです。埼玉栄と言えば、全国でも名の知られたレスリングの強豪校。この頼もしいお兄さんやお姉さんたちが今回のキッズたちの相手をしてくれるのです。

また、さいたま市民の皆様や、イベントスポンサー様、ボランティアスタッフなど、多くの方々の支えられて、今回の大宮でのDKCも実現しています。そんな皆さんの暖かい善意に見守られながら、いよいよ『DKC in さいたま』もスタートです。

でも、まずはレスリングの練習を始める前に、高田延彦先生と2つのお約束。それは、

「最初から最後まで、大きな声で返事や挨拶をすること」
「下手くそでもいいから、全力で、思いっきり身体を動かすこと」

この2つのお約束はこの大宮に限らず、高田先生が全国各地のキッズたちに言っていることです。スポーツに限らず、普段の生活にとっても大事な返事や挨拶、そして何事にも全力でチャレンジする姿勢こそ、元気なキッズを作る源なのです。

そんなお約束をしてから、いよいよ練習の開始です。まずは向井先生の指導のもと、『お掃除体操』で楽しく、準備運動。向井先生がオリジナルで考案した楽しい『お掃除体操』を踊れば、身も心もほぐれて、運動をする準備が万端に整います。

そして、ダッシュ、クマ歩きにカエルジャンプなどで一汗かいたら、次は2面のマットに分かれて集合。レスリングに必要な動きを取り入れた練習の開始です。パートナーの手の先からつま先まで素早くタッチし続ける練習や、ヒザ歩きからパートナーの身体を潜る練習などを次から次へとこなします。

ここで大事なのはパートナーと一緒に喜びをわかちあうこと。運動が終わったら、大きな声で、

「やったー! イエーイ!」

と、ハイタッチして、喜びをわかちあいましょう。

自分が達成したことを素直に喜び、またお友達の成功も喜んであげることができる。この練習ではそんな優しい心を学ぶことができるんです。特にそのあと行なう『紅白札合戦』というゲームは集団戦です。マットの真ん中に置かれたたくさんの札にヒザ歩きで素早く近づき、裏返しにして帰ってくるゲームは、たくさんの仲間たちと協力しなければ、相手チームに勝てません。キッズたちはこのゲームを通して、たくさんの仲間たちと協力すれば、どんな高いハードルでも乗り越えられるということを学びました。さあ次はいよいよ本格的なレスリングの練習です。

まずはレスリングの基本である「カッコいい構え」や「タックル」の仕方を教わったキッズたち。このDKCでは最後に先生たちとレスリングの勝負をしてもらいます。そのためにもちゃんとした構えとタックルの仕方をしっかりと習うのです。これが終わると、ついに先生たちとの勝負の始まりです。ルールは先生たちをタックルで倒し、肩を1秒つけてフォールを奪うこと。先生たちはみんな自分たちよりもはるかに大きな身体をしています。それでもここまでの練習で勇気と自信を身につけたキッズたちは臆することなく、先生たちに立ち向かいます。

高田先生もキッズたちに自ら胸を貸しました。大きな大きな高田先生を倒すのはキッズたちには至難の業。それでも勇気と自信を武器にしたキッズたちは果敢に立ち向かい、みんな高田先生からフォールを奪っていきました。

レスリングが終わっても、まだまだ元気が余っているキッズたちは、最後の総仕上げです。まずはみんなで手をつないで輪になってのスクワット。ひとりでは無理でも、みんなで手をつないで力を合わせれば達成できます。脱落者を出すことなく、キッズたちは見事にスクワットをやりきりました。

そんなキッズたちはさらにもうひと踏ん張り。最後はもも上げ、ジャンプ、バタ足、腕立て伏せをミックスした1分間のサーキットトレーニングです。残る力を使って、必死に達成したキッズたち。そして、このサーキットトレーニングには親御さんやご家族の方にも体験してもらいました。キッズたちは大好きな人たちを応援する喜びを、そして親御さんたちは自分たちの子供たちの成長ぶりを実感できたのではないでしょうか?

こうして、『第59回DKC in さいたま』は元気いっぱいのキッズたちのがんばりによって、素敵なイベントとなりました。

一生懸命がんばったキッズたちに向井先生がこんな質問をしました。

向井先生 「始まりよりも自信がついた人?」

たくさんのキッズたちが手を挙げました。

向井先生 「凄い! さいたまの子はガッツを表に出せない子が多いのかなと思ったけど、今日は諦めない気持ちをグーッと出した姿勢は素晴らしかったと思います。これから人生の中で自信を失いかけることがあると思うんですけど、今日の練習を思い出して、あの時あんなにがんばった自分がいたんだっていうことを、がんばる材料にして大事に持っていてください」

そして、自らもキッズとのレスリング勝負に挑んだ高田先生もこんな挨拶をしてくれました。

高田先生 「内容の濃い時間だったと思います。楽しい時間はあっという間じゃない? 私はあっという間に感じたんだけど、みんなはどう感じたかな? 楽しかった? 最初に楽しい時間を共同作業で作ろうという約束が、しっかりとできたと思います。我々もありがとうございますという気持ちです。本当に気持ち良かった」

そんな高田先生に対して、高田道場のスタッフと一緒に指導にあたってくれた埼玉栄高校レスリング部の生徒さんが、こんなことを言ってくれました。

「みんなハキハキして、集中してて、教えていてこちらが楽しかったです」

そして、主役のキッズのひとりも

「初めてレスリングをやって、先生を倒す自信はなかったけど、5人ぐらい倒せて良かったです」

という感想を残してくれました。

みんなの前でしゃべるのは勇気のいること。普段なら恥ずかしがってできなさそうなことでも、レスリングで勇気と自信を身につけると、こんなにハキハキと自分の意見を言うことができるのです。DKCはみんなで作る素敵な時間です。次回はいよいよ節目の60回。また元気なキッズたちと素敵な時間を過ごせるのを楽しみにしています!