イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2014年07月09日

533人の大分キッズが参加! 『第57回DKC in 大分』イベントレポート

【日時】2014年6月29日(日)《小学校1年生~2年生のクラス10:00~12:30/小学校3年生~6年生のクラス14:00~16:30》
【場所】大分・別府市総合体育館「べっぷアリーナ」(大分県別府市青山町8-37)
【参加人数】小学校1年生~2年生のクラス:285名、小学校3年生~6年生のクラス:248名


昨年に引き続き、今年も高田道場のダイヤモンド・キッズ・カレッジ(以下、DKC)が大分で開催されました。『第57回 DKC in 大分』は昨年と同じべっぷアリーナでの開催で、昨年と同様に500人を超えるたくさんのキッズたちが集まってくれました。

前日には高田延彦先生、向井亜紀先生をはじめとするDKCスタッフと、DKCに参加してくれる大分のキッズたちで、大分市のトキハデパート本店前とアーケード商店街で街頭募金活動を行ないました。2011年3月11日に起きた東日本大震災の直後から、高田道場においても支援活動を微力ながら行なってきております。震災からすでに3年以上も経過しましたが、まだまだ復興には時間がかかります。寂しい思いをしている子供たちも被災地にはたくさんいます。そんな子供たちのためにも、「ずっと一緒に東北~Let's get together now~」というスローガンを掲げ、これからも支援活動を継続していきたいと思っております。
協力してくれたキッズたちも最初は声を出すのが恥ずかしそうでしたが、終わる頃にはみんなで頑張って、大声を出して、支援金を募ってくれました。大分の皆さんも心優しい方が多く、当日会場での募金と合わせて、144,044円という金額を集めることができました。
集められた募金は、『東日本大震災教育支援金』として、10月にDKCが開催されます岩手県宮古市へ直接お届け致します。募金にご協力いただいた皆様には、あらためて感謝を申し上げます。子どもたちの手から手へ……そのダイヤモンドのように輝く元気が繋がって、未来を明るく照らしてくれますように。

そして、いよいよ『第57回DKC in 大分』のスタートです。この日の会場となった別府市にあるべっぷアリーナには午前の部、午後の部、両部とも元気いっぱいの533人のキッズたちが集まってくれました。

また、開催にあたり地元・日本文理大学とその付属高校のレスリング部の部員の皆さんが、指導者としてイベントに参加し、キッズたちの指導にあたってくれました。前日のレスリングマット設置や最後の撤収作業まで、ご協力していただいた皆さん、どうもありがとうございます!

そして、イベントスポンサー様をはじめ、ボランティアスタッフなど、多くの皆様に支えられて、今回の大分でのDKCも実現しています。そんな皆さんの暖かい心に満ちたイベントで、大分のキッズたちはとっても元気いっぱい。最初に高田先生に、「最後に先生たちと勝負をしてもらいます。自信のある人!」と問いかけられると、みんな「は~い!」と自信満々に手を挙げていました。
そんな元気な大分キッズと、練習開始前に高田先生、向井先生と2つのお約束。それは、

「最初から最後まで、大きな声で返事や挨拶をすること」
「下手くそでもいいから、全力で、思いっきり身体を動かすこと」

この2つです。レスリングやスポーツをする時に限らず、普段の生活においてもとっても大切なことですね。そして、勇気を出して、何事にもチャレンジしてみる。そんな元気な子供になれるような練習がいっぱい詰まっているのが、DKCなのです。

さあ、いよいよ練習の開始です。向井先生の指導のもと行なった『お掃除体操』で楽しく身体をほぐし、ダッシュ、ロープ跳びダッシュ、ロープくぐりダッシュ、クマ歩き、カエルジャンプなどのウォーミングアップで、レスリングをする準備を整えたキッズたち。6面のマットに分かれて行なったチーム対抗の『紅白札合戦』では、みんなで力を合わせる楽しさを学びました。最後まで諦めず、自分たちの力を信じ、みんなで協力すれば高いハードルを乗り越えることもできる。これらの練習で勇気と自信を持つことができたキッズたちは、いよいよレスリングに取り組みます。

まずはレスリングの基本である「カッコいい構え」や「タックル」の仕方を教わったキッズたち。一歩踏み出す勇気を持ったキッズたちは、大きな身体をした先生たちに臆せずに立ち向かいます。タックルで倒して、1秒間のフォールを奪う。たった1秒、先生の肩をマットにつければ勝ちなのです。その1秒のために、キッズたちは全力で果敢にチャレンジしていきました。倒れても、倒れても、何度も立ち上がって、立ち向かう姿は勇気と自信に満ち溢れていました。

レスリングが終わっても、最後の力を振り絞って、もうひと頑張り。みんなで手をつなぎ、輪になってのスクワットです。1人では無理なことでも、みんなで頑張れば達成できる。ヘトヘトになりながらも、みんなで決められた回数を達成できました。最後はもも上げ、ジャンプ、バタ足、腕立て伏せをミックスしたサーキットトレーニング。これには親御さんやご家族の方にも参加していただきました。キッズたちは大好きな人を応援する喜びを味わい、そして親御さんたちはキッズたちがたくましくなったことを実感できたに違いありません

こうして、『第57回DKC in 大分』は最後までキッズたちが元気いっぱいで終わることができました。

たくさんの元気なキッズたちに、向井先生と高田先生は、最後の挨拶でこんな言葉を残してくれました。

向井先生 「みんなは今日、ここに来る時よりも、強くなりました。自分の思いっきり出すパワーって、凄いね。強くなったことを優しい気持ちでこれから使っていってください。今日は、これから人生が長く長く続く中で、元気が出せない、パワーが出せない、自信がなんか持てないなっていう時に、思い出してもらいたい練習をいっぱい入れておきました。自分にあんまり自信がなくなっちゃう時ってあるの。でも、そういう時に声を出して、自分を認める。自分を応援してくれた人、一緒に頑張った人と分かち合う。声に出して確かめることが、みんなを凄く元気にします。あと、勝てそうにないなと思った時も、1秒だったら勝てるかもしれない……そうやって自分の可能性を信じてチャレンジしてください」

高田先生 「今日のイベント、みんなのいい時間を作れたかなと思っています。その一番の理由は、最初にみんなと約束した2つ、あったよね? 最後までしっかり挨拶を続ける。それも元気よく。最後のスクワットは声が出てたもんね。もう一つあったよね。へたくそでもいいから、一つ一つの運動を全力で一生懸命、ダラダラしないでやる。先生に闘いを挑んだけど、みんなが『勝った! 勝った!』って、手を挙げてくれたでしょ? ということは、先生たちとみんなと協力して、いい時間を作り上げたなと思っています。だから、また来年もこのべっぷアリーナに来れるような気がするな、こんないい時間を作れたっていうことは。もし、また来たいなと思う子はお父さんやお母さんにおねだりしてください。本当に良かった、今日はこの場所に来れて」

元気いっぱいで頑張ってくれた主役のキッズたちの頑張りと、指導にあたってくれたスタッフや親御さん、スポンサー様、皆さんの協力で、素敵な『第57回DKC in 大分』となりました。キッズたちが見せてくれた笑顔はそのまま、みんなの明るい未来にきっとつながっていくことでしょう。最後まで元気に頑張ってくれた大分キッズたちにまた会える日を楽しみにしています!