イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2012年10月31日

はじめての三重・名張で40回目のDKC!『第40回DKC in 三重』イベントレポート

日時】2012年9月16日(日)《小学1年生~2年生の部10:30~12:30/小学3年生~6年生の部14:00~16:00》
【場所】名張市総合体育館
【参加キッズ数】小学1年生~小学2年生の部120人/小学3年生~6年生の部118人


今回で40回目となるDKCは、初開催となる三重県名張市で行われました。三重県西部、伊賀地方に位置する名張市。周囲を山、渓谷など美しい大自然が取り囲むこの町は、日本の探偵小説を創始した有名作家、江戸川乱歩が生まれた地でもあります。


そんな豊かな大自然のなかで元気いっぱいに育ったキッズたちがたくさん集まった『第40回DKC in 三重』。担当する先生たちは、DKC主宰者であり高田道場代表の高田延彦先生、メインMCを務める向井亜紀先生、岩見谷智義先生をはじめとする高田道場キッズレスリングのコーチ、「救護班」のノリ先生&ミホ先生というレギュラー陣。さらに、地元・三重県から伊勢工業高校、松坂工業高校、鳥羽高校、久居高校、四日市四郷高校、朝明高校、尾鷲高校のレスリング部、そしてお隣の愛知県から至学館高校の女子レスリング部のみなさんも参加。また、午前の部では名張市の亀井利克市長が会場に集まったキッズたちの激励に駆けつけてくれました。


さあ、いよいよDKCのスタートです。そのまえに、高田先生と簡単なお約束を2つしましょう。
「いまからたくさん身体を動かして遊びます。遊ぶんだけれど、約束があります。みんなだったら絶対に守れる約束です。ひとつ目、最初から最後まで元気良く。あいさつのときも力いっぱい、お腹の底から声を出してください。もうひとつ、いまから先生たちと身体を動かしますけど、一個一個の運動を力いっぱいやってください。走るときもゆっくり走らず、持っている力を全部出してください。そして、『ジャンプしなさーい!』って言ったら、天井に頭がゴツンとぶつかるくらいジャンプしてください。できる? そういう気持ちを持ってジャンプしてください。わかりましたか?」

「ハ~イ!」

まずは、EXILEの『Choo Choo TRAIN』に合わせての準備体操です。首、肩、肘、手首、足首、腰、膝の順番に回したら、続いては屈伸運動とストレッチ運動。そして身体があたたまってきたところでボクシング、水泳、重量挙げ、卓球、サッカー、ハンマー投げの動きをして、最後は曲の終わりに合わせて決めポーズ。これで準備体操もバッチリです!

続いてはウォーミングアップ。大きなマットの端から端までをダッシュします。「次の人!」と先生に言われたら、「ハ~イ!」と元気よく返事してから全力で走りましょう。さらに、「カエル跳びジャンプ」、「クマ歩き」、これらは運動神経やバランス感覚を養う運動です。

ここで一回目の給水タイムです。DKCでは運動の合間に給水タイムが何回かに分けて設けられています。キッズたちは力いっぱい運動をすると汗をかきます。このときに汗をかいたぶん水分を補給しないと、体温が上昇し、脱水症状を起こしてまうのです。それを防ぐためにもこまめな水分補給を忘れずに行いましょう!

給水タイムで水分補給をしたあとは、知らないお友達と二人一組になっての「補強運動」。「くぐってグルグル」「手と足をタッチ」「腰にほっぺたをつけてグルグル」というメニューを行います。いっけんレスリングとは関係のない動きのように見えますが、すべてちゃんとレスリングに応用することができるメニューです。このあとに行う先生とのレスリング対決でも強い先生たちを倒すために必要な動きとなります。そして、それぞれの種目が終わったあとには「ヤッター! イェーイ!」と大きな声でパートナーとハイタッチをしましょう。これは、がんばった自分を認め、そしてその気持ちをお友達とわかちあう行為です。とても大事なことなので恥ずかしがらず、大きな声を出しましょう!

いよいよここから本格的にレスリングの練習に入ります。まずは「かまえ」の練習です。ウルトラマンに仮面ライダー、プロ野球選手、お相撲さん、かまえがかっこいいヒーローはみんな強い。レスリングもいっしょです。かっこいいかまえができていないと力が出ません。先生たちの見本をよく見て、かっこいいかまえをマスターしましょう。

かっこいいかまえをおぼえたら、今度はいろんな態勢から素早くかまえをする練習です。正座、うつ伏せ、仰向け、座ってお友達と背中をくっつけた状態、いろんな体勢から素早く立ってかっこいいかまえをします。目を閉じて、ピッと笛が鳴ったら素早く立ってかまえ、お友達よりも早くかまえることができるかな?

かっこいい「かまえ」をおぼえたキッズたちが続いてチャレンジするのは「タックル」です。タックルの動きは、かまえ→相手の腰の下にほっぺたをくっつける→相手の膝の裏に手をまわしてハグ→体当たり。強い先生が相手なので思いっきりぶつかっても大丈夫。力いっぱい、先生に体当たりしましょう。そして、思いっきりぶつかる前には「お願いします!」としっかり挨拶もしましょう。

かまえ、タックルができるようになったキッズたち。先生たちとの対決ももうすぐ。と、ここで高田先生が「ゲームをしようか?」と呼びかけて行われたのは、「トリプルバランス(マジックテープ取りゲーム)」。まず、野球やサッカーをするときにソックスを止めるために使うマジックテープを3本用意します。そして先生がそのマジックテープを自分の両足首、腰(お尻の上)に付けます。その3本のマジックテープをキッズたちが取るゲームです。先生はマジックテープを取られないように逃げまわります。素早く動いて3本のマジックテープを取ったら勝ち。このゲームを行うことで素早くタックルに入る動きが身につきます。お兄さんやお姉さんの先生だけではなく、高田先生にもチャレンジするキッズたち。みんな一生懸命、先生を追いかけています。お友達たちは大きな声で「がんばれ~!」と応援です。

レスリングの基本をしっかりやったら、いよいよ強い先生たちを相手にグラウンドなしのスパーリング対決。とってもやさしい先生たちも、このときだけはカンタンに倒れたりしないから思いっきりぶつかっていこう! もちろん、高田先生も子どもたちと対決です。これまで学んだ動きをつかって先生たちにおもいっきりぶつかっていくキッズたち。きれいにタックルが決まれば、どんなに強い先生たちもひとたまりもありません。そして先生の両肩をつけてフォールしたキッズたちから「やったー!」「勝ったー!」と喜びの声が聞こえてきます。高田先生からの「勝った人?」という質問にほとんどのキッズたちが手を挙げてました。みんな強いぞ!

仕上げは「サーキットトレーニング」。これは一分間に「ももあげ」「ジャンプ」「足タッチ」といった数種類の種目を休みなくランダムに行うもので、より高く、より速く、がんばればがんばっただけの成果が得られます。さらに、「番外編」としてギャラリーのパパ・ママたちもキッズたちのあとにトライしてもらいました。ふだん運動不足のパパ・ママたちはわずか1分間の運動でヘトヘト。同じメニューをこなしたキッズたちのがんばりにパパ・ママたちもビックリ!

そして総仕上げで行うのは、DKC恒例の「スクワット」です。キッズ全員が手をつなぎ、マット全体にひとつの大きな輪を作ります。今回の目標回数は、午前の部は50回。午後の部は100回に設定されました。「みんなで手をつないで元気よく回数を数えよう!」と高田先生。みんな大きな声で数を数え、ひとりの脱落者もなく全員が目標を達成しました! すべてのメニューを完璧にこなし、最後は整理体操。これですべてのメニューが終了です。

向井先生
「みんなの顔を見たらすごく充実してます。今日、自分は頑張ったと思う人?(子どもたちがみんな手を挙げる)。自分が一生懸命がんばったときは、自分に対して『今日はすごくがんばった。えらいじゃん』ってそう思ってください。自信を持ってほめてくださいね。私たち、先生たちがみんなががんばる姿をしっかりと見てました。だから恥ずかしがらないでね。自分ががんばったことを自信にして、おうちに持って帰ってください。みんなは強くなったんです。さっきまでとは違うよ」

最後に、高田先生がキッズたちにイベントの感想を聞きます。

「高校生の先生に勝てたことがうれしかったです!」
「(トリプルバランスで)先生からテープを獲るのが楽しかった!」
「先生との対決に勝って、ボクはこんなに強いんだなって思ってうれしかった!」

キッズたちの感想を聞いた高田先生もニッコリです。

高田先生
「キミたちにとって大事なことは、たくさん身体を動かすことと、たくさんご飯を食べることです。一日に少しでも時間があれば身体を動かして、お腹を減らしてください。そして夜はぐっすり眠ること。これが一番大事なことです。今日最初に約束した2つのルールをしっかり守ったので、みんなはいい時間をすごせましたね。先生たちもうれしいです。今日は本当にありがとうございました!」

三重・名張で初めて行われた40回目のDKCも、みんなの輝く笑顔とたくさんの元気にあふれた素敵なイベントとなり、大成功のうち幕を閉じました。

名張キッズたち、またお会いしましょう!