2025年01月22日
第121回ダイヤモンドキッズカレッジ~ファミリーで強くなる~in宮城県利府町
11月20日、121回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)が宮城県利府町立利府中学校体育館で開催されました。
宮城県は髙田延彦先生のお母さんの出身地でもある縁の地であるため、これまで県内のいろんな場所で行わせていただいており、宮城での大会はこれで9回目。今回は初めて利府町での開催です。天候は雲ひとつない、まさに秋晴れ。11月下旬とは思えないぽかぽか陽気の中、50組100名の親子が元気に参加してくれました。
当日は熊谷大・利府町長にもかけつけていただき、「利府町で初めての開催ですので、高田式体操教室でリフレッシュしてください!」という力強い挨拶をいただきました。また、利府町の町役場の方々にも日曜日にもかかわらずボランティアでご協力いただきました。今回も地元の皆さんや協賛スポンサーの皆様のご尽力により無事開催できたことをこの場を借りて御礼申し上げます。
「運動を通じてファミリーで強くなる」がコンセプトのDKC。子どもたちはそれぞれ、家族とともに1畳ほどのひとつのマットで運動します。この狭いスペースの中で思いっきりたくさん体を動かして、家族とのスキンシップをたくさんとってもらいます。
向井亜紀先生からは「マットの中にいるときは親と子や、おじいちゃんと孫みたいな上下関係はないです。チームなのでお互い同等です。仲間同士の絆を深めてください」と説明がありました。これから約2時間半、家族で協力し合いながら運動することで、どれだけの絆が深まるでしょうか。
またDKCでは、ただ体を動かすだけでなく、先生たちのお話を聞いて、それを頭で理解して、心の中でイメージして体を動かしてもらっています。そうすること「もし災害が来たときもきっと役立つと思います」と、向井先生。
そして髙田先生からは、子どもたちに1個だけ約束のお願いがありました。「これからいろんな体操、運動をします。運動が苦手な子もいると思います。でも、どんなにへたっぴでもいいから、力一杯、思いっきりやってください。へたっぴでも思いっきり力一杯がんばれば、強いお兄ちゃんお姉ちゃんになれることを約束します。だから『今日、来てよかったね」という気持ちでお家に帰るために、力一杯やってください」とお話しして、「わかりましたか?」と聞くと、利府の子どもたちからは「はーい!」というとっても大きな返事がかえってきて、髙田先生も「二重丸だね!」とニッコリです。
さあ、いよいよ運動開始です。DKC恒例のおそうじ体操で体をほぐしたあとは、前屈、反復横跳び、その場跳び、タオル引っ張りなど、学校の体力テストの記録向上にも役立つ種目をマットを使って、家族と行います。
向井先生からは「タオル引きが絶対に強くなる方法」を伝授。そのコツとは、タオルを小指から薬指、中指と順番に握っていき、腰を低く落とし、肘を曲げてグッと引っ張るということでした。このコツを覚えると、大人に勝つ子どもたちが続出。これには髙田先生も「利府の子どもたち、すごいじゃない!」とびっくりです。
トイレと水分補給の休憩をはさんでおまちかね元気に走る運動。子どもたちは「次の人!」の掛け声に「はーい!」と大きな返事をして、笛が鳴ると全力で体育館の端まで走ります。ところが髙田先生は「町長さんから『利府の子どもはかけっこが速い』って聞いてたんだけど、意外と速くないんだよね」となんだか不満顔。
そして「全力で思いっきりやろうよと言ったのに、ちょっと全力を感じないんだよ。本気を見せてくれる?」とハッパをかけます。すると、次のダッシュでは前回以上のスピードで一生懸命走る子どもたち。これには髙田先生も「やればできる! 速かったね!」「町長さんの言う通りだね」と手放しでニッコリ。髙田先生は「利府の子どもたちはこんなもんじゃない」と可能性を信じ、潜在能力をもっと引き出そうとしたところ、子どもたちがそれにしっかりと応えてくれて、ニッコリと満足げでした。
ここから、かけっこが速くなる雑巾掛けの運動から、家族で手を取り合ってのサイドステップ。そして後半クライマックスは、レスリングの要素を取り入れた運動です。うつ伏せの大人を子ども自分の力で仰向けにひっくり返す「お好み焼き」という運動。身体の大きな大人がひっくり返されないように我慢するので、一見不可能なように思われますが、元レスリング全日本学生王者の亮太先生が、レスリングを応用した技でコツを教えてくれます。すると子どもたちが、本当に大人をひっくり返すことができました。
レスリングの運動では、構えなどの基本から相手を押していく運動などだけでなく、自分の体を守るための受け身も教わります。転んでしまった時、できるだけ身体へのダメージを少なくする上手な転び方を覚えるのは、日常生活でもとても大事だからです。
髙田先生は「最近の子どもは転んだ時に手をつけずに顔を打ってケガしてしまう子が多いらしいんです。しっかり自分の身体を守る習慣を身につけてほしい。転んでしまった時に頭を守るというのは親世代も必要なことです」と、「ここはとくに大事なことなので」と、じっくりと時間をかけて説明していました。
そして最後は、1分間のサーキットトレーニング。これは一流アスリートやオリンピック選手も1日の練習の最後に行う運動で、残りの体力をしぼりだして行います。利府の子どもたちは、このサーキットトレーニングまで全力でやってくれました。
そして運動が終わると、最後のお話です。向井先生は「みんなはここに来た時よりも帰る時のほうがずっと強くなっています。その強くなったことを弱いものいじめで確かめないでください。自分より強い人に向かっていく勇気に使ってください」と、子どもたちに語りかけました。そして「強くなったパワーを、どうやさしい心で使うかを、お家で晩ご飯の時にお話ししてください」と、それを宿題にさせていただきました。そうやって親子で一緒に運動して、会話をして絆を深めて強くなってもらうのがDKCだからです。
最後に髙田先生が「今日の感想を発表してい人はいるかな?」と言うと、小さな男の子が真っ先に手を挙げて「楽しかったです」と元気に発表してくれました。
すると、ここから次々と手が挙がります。
「お好み焼きが3回も倒せてうれしかったです」
「走るのが楽しかったです」
「あまり運動好きじゃなかったけど、いっぱい運動できてよかったです」
「最後の腕立てが楽しかったです」
「綱引きが楽しかったです」
終了時間が迫っていたため、全員に意見を発表してもらえないほど。これはスタッフ一同、とてもうれしいことでした。
髙田先生からは「最初に約束した、『へたっぴでもいい、上手にできなくてもいい、最後まで力一杯やってください』という約束をみんなが守ってくれたので、最高の時間になりました。私たちはとってもうれしいです。ありがとうございました」と、お礼を述べさせていただきました。
みんなのがんばる姿で素敵な会となった利府でのDKC。次回の宮城県開催はどこになるでしょうか。スタッフ一同楽しみにしています。
宮城県は髙田延彦先生のお母さんの出身地でもある縁の地であるため、これまで県内のいろんな場所で行わせていただいており、宮城での大会はこれで9回目。今回は初めて利府町での開催です。天候は雲ひとつない、まさに秋晴れ。11月下旬とは思えないぽかぽか陽気の中、50組100名の親子が元気に参加してくれました。
当日は熊谷大・利府町長にもかけつけていただき、「利府町で初めての開催ですので、高田式体操教室でリフレッシュしてください!」という力強い挨拶をいただきました。また、利府町の町役場の方々にも日曜日にもかかわらずボランティアでご協力いただきました。今回も地元の皆さんや協賛スポンサーの皆様のご尽力により無事開催できたことをこの場を借りて御礼申し上げます。
「運動を通じてファミリーで強くなる」がコンセプトのDKC。子どもたちはそれぞれ、家族とともに1畳ほどのひとつのマットで運動します。この狭いスペースの中で思いっきりたくさん体を動かして、家族とのスキンシップをたくさんとってもらいます。
向井亜紀先生からは「マットの中にいるときは親と子や、おじいちゃんと孫みたいな上下関係はないです。チームなのでお互い同等です。仲間同士の絆を深めてください」と説明がありました。これから約2時間半、家族で協力し合いながら運動することで、どれだけの絆が深まるでしょうか。
またDKCでは、ただ体を動かすだけでなく、先生たちのお話を聞いて、それを頭で理解して、心の中でイメージして体を動かしてもらっています。そうすること「もし災害が来たときもきっと役立つと思います」と、向井先生。
そして髙田先生からは、子どもたちに1個だけ約束のお願いがありました。「これからいろんな体操、運動をします。運動が苦手な子もいると思います。でも、どんなにへたっぴでもいいから、力一杯、思いっきりやってください。へたっぴでも思いっきり力一杯がんばれば、強いお兄ちゃんお姉ちゃんになれることを約束します。だから『今日、来てよかったね」という気持ちでお家に帰るために、力一杯やってください」とお話しして、「わかりましたか?」と聞くと、利府の子どもたちからは「はーい!」というとっても大きな返事がかえってきて、髙田先生も「二重丸だね!」とニッコリです。
さあ、いよいよ運動開始です。DKC恒例のおそうじ体操で体をほぐしたあとは、前屈、反復横跳び、その場跳び、タオル引っ張りなど、学校の体力テストの記録向上にも役立つ種目をマットを使って、家族と行います。
向井先生からは「タオル引きが絶対に強くなる方法」を伝授。そのコツとは、タオルを小指から薬指、中指と順番に握っていき、腰を低く落とし、肘を曲げてグッと引っ張るということでした。このコツを覚えると、大人に勝つ子どもたちが続出。これには髙田先生も「利府の子どもたち、すごいじゃない!」とびっくりです。
トイレと水分補給の休憩をはさんでおまちかね元気に走る運動。子どもたちは「次の人!」の掛け声に「はーい!」と大きな返事をして、笛が鳴ると全力で体育館の端まで走ります。ところが髙田先生は「町長さんから『利府の子どもはかけっこが速い』って聞いてたんだけど、意外と速くないんだよね」となんだか不満顔。
そして「全力で思いっきりやろうよと言ったのに、ちょっと全力を感じないんだよ。本気を見せてくれる?」とハッパをかけます。すると、次のダッシュでは前回以上のスピードで一生懸命走る子どもたち。これには髙田先生も「やればできる! 速かったね!」「町長さんの言う通りだね」と手放しでニッコリ。髙田先生は「利府の子どもたちはこんなもんじゃない」と可能性を信じ、潜在能力をもっと引き出そうとしたところ、子どもたちがそれにしっかりと応えてくれて、ニッコリと満足げでした。
ここから、かけっこが速くなる雑巾掛けの運動から、家族で手を取り合ってのサイドステップ。そして後半クライマックスは、レスリングの要素を取り入れた運動です。うつ伏せの大人を子ども自分の力で仰向けにひっくり返す「お好み焼き」という運動。身体の大きな大人がひっくり返されないように我慢するので、一見不可能なように思われますが、元レスリング全日本学生王者の亮太先生が、レスリングを応用した技でコツを教えてくれます。すると子どもたちが、本当に大人をひっくり返すことができました。
レスリングの運動では、構えなどの基本から相手を押していく運動などだけでなく、自分の体を守るための受け身も教わります。転んでしまった時、できるだけ身体へのダメージを少なくする上手な転び方を覚えるのは、日常生活でもとても大事だからです。
髙田先生は「最近の子どもは転んだ時に手をつけずに顔を打ってケガしてしまう子が多いらしいんです。しっかり自分の身体を守る習慣を身につけてほしい。転んでしまった時に頭を守るというのは親世代も必要なことです」と、「ここはとくに大事なことなので」と、じっくりと時間をかけて説明していました。
そして最後は、1分間のサーキットトレーニング。これは一流アスリートやオリンピック選手も1日の練習の最後に行う運動で、残りの体力をしぼりだして行います。利府の子どもたちは、このサーキットトレーニングまで全力でやってくれました。
そして運動が終わると、最後のお話です。向井先生は「みんなはここに来た時よりも帰る時のほうがずっと強くなっています。その強くなったことを弱いものいじめで確かめないでください。自分より強い人に向かっていく勇気に使ってください」と、子どもたちに語りかけました。そして「強くなったパワーを、どうやさしい心で使うかを、お家で晩ご飯の時にお話ししてください」と、それを宿題にさせていただきました。そうやって親子で一緒に運動して、会話をして絆を深めて強くなってもらうのがDKCだからです。
最後に髙田先生が「今日の感想を発表してい人はいるかな?」と言うと、小さな男の子が真っ先に手を挙げて「楽しかったです」と元気に発表してくれました。
すると、ここから次々と手が挙がります。
「お好み焼きが3回も倒せてうれしかったです」
「走るのが楽しかったです」
「あまり運動好きじゃなかったけど、いっぱい運動できてよかったです」
「最後の腕立てが楽しかったです」
「綱引きが楽しかったです」
終了時間が迫っていたため、全員に意見を発表してもらえないほど。これはスタッフ一同、とてもうれしいことでした。
髙田先生からは「最初に約束した、『へたっぴでもいい、上手にできなくてもいい、最後まで力一杯やってください』という約束をみんなが守ってくれたので、最高の時間になりました。私たちはとってもうれしいです。ありがとうございました」と、お礼を述べさせていただきました。
みんなのがんばる姿で素敵な会となった利府でのDKC。次回の宮城県開催はどこになるでしょうか。スタッフ一同楽しみにしています。