2023年01月23日
第113回 ダイヤモンドキッズカレッジ~ファミリーで強くなる~ in 蔵王
【日時】2022年12月4日(日)13:00~15:30
【場所】宮城・蔵王町B&G海洋センター
【参加人数】 24組48名
高田道場が主催する第113回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、宮城県では3年ぶり8回目の開催となりました。
コロナ禍になる前には毎年開催していた宮城大会ですが、3年ぶりということでスタッフ一同、久しぶりに宮城の皆さんにお会いできることを楽しみにうかがいました。仙台市内から車で約1時間、蔵王町で初開催となる今回のDKCは、地元の空手クラブやレスリングクラブから多数ご参加いただきました。
じつは開催にいたるまで蔵王町大会は2年間、実施が決まりかけてはコロナ禍の影響で延期が繰り返していた経緯があります。地元の自治体、教育委員会、スポンサーの皆様、そして現地スタッフのご尽力で無事に開催できたことをこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回も「ファミリーで強くなる」というコンセプトのもと、大人と子供が一つのチームになって体を動かして楽しく強くなろうという狙いです。
「今日は大人と子どもがチームでやってもらいます。どっちが上とか、どっちが下とかありません。同等に力を合わせてやりましょう。大人の人は少々長く生きてきたからといって、上から目線はなしです。いいところを見つけて褒めてあげてください。子どもには自己肯定感を持って帰って、自信満々の笑顔で帰ってもらいたいと思っています」
向井亜紀先生はDKCのコンセプトを大人にも子どもにもわかりやすく説明します。いつもと違うルールで接する大人と子どもの関係は、DKCでどのような化学変化を起こすでしょうか?
音楽にのって、ノリノリでお掃除の動きで体を動かす「おそうじ体操」でウォーミングアップをすると、最初の運動は「体力測定でいい成績が出る運動」です。学校の体力測定で必ず記録が伸びる運動を厳選して、親子がペアになって行なう運動を行ないました。
・前屈
・反復横跳び
・ダッシュ
前屈でははるか昔に柔軟性を失ってしまった大人が苦悶の表情を浮かべ、それを子どもが励ましながらやりきる姿があちこちで見られました。
反復横跳びのコツは身体を左右にステップしながら、頭はなるべく中央に残しておくことなんだそうです。やるほどに記録が良くなっていく子どもたちも、わかりやすい説明で技術を体得していました。
ダッシュは序盤、今ひとつ元気がなかったのですが、高田延彦先生が「(前回開催の)福岡の子たちよりも足が遅いのかな?」という一言が、子どもたちの気持ちに火をつけたようで、一気にスピードアップ! 高田先生も「福岡の子たちより遅いって言ってごめんな」と謝りながらも、してやったりの笑顔でした。
その次は動物の動きを取り入れた運動です。
・オラウータン
・ゾウさん
オラウータンは手足を使って四足歩行をする運動です。意外と難しい動きですが、動物になりきったつもりで、左右に身体を入れ替えながら動いていきます。
ゾウさんは「パオ~ン!」と大きな声で腕を振る大人のゾウを小さな子どものゾウが背中から押していく種目です。普段は真面目な大人が大きな声で「パオ~ン!」と叫ぶ姿に子どもたちは笑いをこらえるのに必死です。その背中を押して前に進んでいくのですが、これは結構パワーを使ういい運動になります。
続いてはDKCの人気種目・綱引きです。タオルを使って、大人と子どもが綱引きで対決しました。普通に戦ったら子どもたちに勝ち目はないですが、高田先生と向井先生から必勝法が伝授されました。低く引いて、握り方をちょっと変えるだけで、たちまちパワーが段違いにアップします。このへんのコツを知りたい方は、ぜひDKCに参加してみてくださいね。
そしていよいよDKCが最も力を入れているレスリングの運動です。安全に配慮して子どもたちだけでレスリングは行いません。まずは後ろ受け身の練習をして、頭を打たないようにする動きを身につけます。
続けて正しいレスリングの構えを教わります。どんな体勢からでもすぐ構えを行なう必要があるため、正座や長座、あるいは仰向けで寝た状態から素早く立ち上がって構えるスピードを大人と子どもで競い合います。
構えができるようになったら、子どもが大人の腰や胸を力強く押す運動です。なかなか本気で力を出して身体をぶつけ合う機会は多くないですが、こういった運動で子どもの成長を肌で感じることができることは、きっと大人にとってもいいことなんだと思います。
最後はトップアスリートも練習の仕上げで行なうサーキットトレーニングで身体を追い込みました。腕立て伏せ、ジャンプ、もも上げ、バタ足という種目を絶え間なく1分間やり続けることで、効率よく鍛えることができます。よく“地獄のサーキットトレーニング”と形容されるだけあって、そのきつさはかなりのものですが、誰一人として脱落することなくやりきることができました。
整理体操とヨガでクールダウンしたら、最後のお話の時間です。
「皆さん、おつかれさまでした。子どもたちが最後まで集中力をキープして、全力でやってくれました。目をキラキラさせながら楽しんでくれたのがよかったと思います」と高田先生が総括しました。
高田先生から「今日の感想とか言いたいことがあったら手を上げて!」と声をかけると、元気に手を挙げた子どもたちが思いを口にしてくれました。
「楽しかったです!(一番楽しかったのは?)ダッシュです」
「いろいろな運動に必勝法があって楽しかった」
「たくさん運動して楽しかったです」
「疲れたけどやりきった」
参加した大人からも「今日はおいしいビールが飲めそうです」と最高の感想をいただくことができました。
参加した皆さんは、この日の夜の食卓で、DKCの話題で盛り上がったのではないでしょうか。大人も子どもも、気持ちよく取り組んでいただけたDKCになったと思います。
【場所】宮城・蔵王町B&G海洋センター
【参加人数】 24組48名
高田道場が主催する第113回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、宮城県では3年ぶり8回目の開催となりました。
コロナ禍になる前には毎年開催していた宮城大会ですが、3年ぶりということでスタッフ一同、久しぶりに宮城の皆さんにお会いできることを楽しみにうかがいました。仙台市内から車で約1時間、蔵王町で初開催となる今回のDKCは、地元の空手クラブやレスリングクラブから多数ご参加いただきました。
じつは開催にいたるまで蔵王町大会は2年間、実施が決まりかけてはコロナ禍の影響で延期が繰り返していた経緯があります。地元の自治体、教育委員会、スポンサーの皆様、そして現地スタッフのご尽力で無事に開催できたことをこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回も「ファミリーで強くなる」というコンセプトのもと、大人と子供が一つのチームになって体を動かして楽しく強くなろうという狙いです。
「今日は大人と子どもがチームでやってもらいます。どっちが上とか、どっちが下とかありません。同等に力を合わせてやりましょう。大人の人は少々長く生きてきたからといって、上から目線はなしです。いいところを見つけて褒めてあげてください。子どもには自己肯定感を持って帰って、自信満々の笑顔で帰ってもらいたいと思っています」
向井亜紀先生はDKCのコンセプトを大人にも子どもにもわかりやすく説明します。いつもと違うルールで接する大人と子どもの関係は、DKCでどのような化学変化を起こすでしょうか?
音楽にのって、ノリノリでお掃除の動きで体を動かす「おそうじ体操」でウォーミングアップをすると、最初の運動は「体力測定でいい成績が出る運動」です。学校の体力測定で必ず記録が伸びる運動を厳選して、親子がペアになって行なう運動を行ないました。
・前屈
・反復横跳び
・ダッシュ
前屈でははるか昔に柔軟性を失ってしまった大人が苦悶の表情を浮かべ、それを子どもが励ましながらやりきる姿があちこちで見られました。
反復横跳びのコツは身体を左右にステップしながら、頭はなるべく中央に残しておくことなんだそうです。やるほどに記録が良くなっていく子どもたちも、わかりやすい説明で技術を体得していました。
ダッシュは序盤、今ひとつ元気がなかったのですが、高田延彦先生が「(前回開催の)福岡の子たちよりも足が遅いのかな?」という一言が、子どもたちの気持ちに火をつけたようで、一気にスピードアップ! 高田先生も「福岡の子たちより遅いって言ってごめんな」と謝りながらも、してやったりの笑顔でした。
その次は動物の動きを取り入れた運動です。
・オラウータン
・ゾウさん
オラウータンは手足を使って四足歩行をする運動です。意外と難しい動きですが、動物になりきったつもりで、左右に身体を入れ替えながら動いていきます。
ゾウさんは「パオ~ン!」と大きな声で腕を振る大人のゾウを小さな子どものゾウが背中から押していく種目です。普段は真面目な大人が大きな声で「パオ~ン!」と叫ぶ姿に子どもたちは笑いをこらえるのに必死です。その背中を押して前に進んでいくのですが、これは結構パワーを使ういい運動になります。
続いてはDKCの人気種目・綱引きです。タオルを使って、大人と子どもが綱引きで対決しました。普通に戦ったら子どもたちに勝ち目はないですが、高田先生と向井先生から必勝法が伝授されました。低く引いて、握り方をちょっと変えるだけで、たちまちパワーが段違いにアップします。このへんのコツを知りたい方は、ぜひDKCに参加してみてくださいね。
そしていよいよDKCが最も力を入れているレスリングの運動です。安全に配慮して子どもたちだけでレスリングは行いません。まずは後ろ受け身の練習をして、頭を打たないようにする動きを身につけます。
続けて正しいレスリングの構えを教わります。どんな体勢からでもすぐ構えを行なう必要があるため、正座や長座、あるいは仰向けで寝た状態から素早く立ち上がって構えるスピードを大人と子どもで競い合います。
構えができるようになったら、子どもが大人の腰や胸を力強く押す運動です。なかなか本気で力を出して身体をぶつけ合う機会は多くないですが、こういった運動で子どもの成長を肌で感じることができることは、きっと大人にとってもいいことなんだと思います。
最後はトップアスリートも練習の仕上げで行なうサーキットトレーニングで身体を追い込みました。腕立て伏せ、ジャンプ、もも上げ、バタ足という種目を絶え間なく1分間やり続けることで、効率よく鍛えることができます。よく“地獄のサーキットトレーニング”と形容されるだけあって、そのきつさはかなりのものですが、誰一人として脱落することなくやりきることができました。
整理体操とヨガでクールダウンしたら、最後のお話の時間です。
「皆さん、おつかれさまでした。子どもたちが最後まで集中力をキープして、全力でやってくれました。目をキラキラさせながら楽しんでくれたのがよかったと思います」と高田先生が総括しました。
高田先生から「今日の感想とか言いたいことがあったら手を上げて!」と声をかけると、元気に手を挙げた子どもたちが思いを口にしてくれました。
「楽しかったです!(一番楽しかったのは?)ダッシュです」
「いろいろな運動に必勝法があって楽しかった」
「たくさん運動して楽しかったです」
「疲れたけどやりきった」
参加した大人からも「今日はおいしいビールが飲めそうです」と最高の感想をいただくことができました。
参加した皆さんは、この日の夜の食卓で、DKCの話題で盛り上がったのではないでしょうか。大人も子どもも、気持ちよく取り組んでいただけたDKCになったと思います。