イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2018年07月25日

別府が熱い!!6年連続6回目『第91回DKCin別府』

【日時】2018年6月10日(日)
《小学校3年生~6年生のクラス》9:30~12:30
《小学校1年生~2年生のクラス》14:00~17:00
【場所】大分・別府市総合体育館べっぷアリーナ
【参加人数】
《小学校3年生~6年生のクラス》121人
《小学校1年生~2年生のクラス》128人

高田道場が主催する第91回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、いつも熱烈な歓迎で出迎えてくださる別府市総合体育館「べっぷアリーナ」での開催です。別府市をはじめ地元企業の皆様が万全の受け入れ態勢を整えてくださる中で熱気に溢れたイベントを開催することができたことを嬉しく思います。6年連続6回目のDKC開催にあたり、多大なるご尽力をいただいております各社の皆様、関係者の皆様にはこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。

地元の強豪校・日本文理大学附属高校、日本文理大学レスリング部の皆様が会場設営からキッズへのレスリング指導までお手伝いをいただきました。日本各地で開催しているDKCの中で最も参加者が多いのが別府大会で、マットを4面も使用します。その設営から120名を超えるキッズの指導まで完璧なサポートをいただきました。あらためて御礼を申し上げます。

この日は別府市の宣伝部長べっぴょんも駆けつけてくれて、愛らしい姿にキッズたちだけでなく、大人も笑顔になったのは言うまでもありません。

この日の参加者は約半数が初参加。「まずは挨拶をしよう」と高田延彦先生と一緒に大きな声で挨拶します。少し緊張気味だったキッズたちの心が少しずつほぐれだします。高田先生からは「下手くそでもいいから思いっきりやること」「必ず元気よく挨拶をすること」という2つの約束が示されました。これをやることで心と身体を育てるのがDKCの目的です。

向井亜紀先生の元気な掛け声とともに「おそうじ体操」がスタートしました。飛び入りでべっぴょんも参加して、かわいらしい姿でみんなと踊ってくれました。

「次の人!」「はーい!」と大きな声がこだまする中、マットの上をダッシュで駆け抜けるキッズたち。裸足で走るため、マットをしっかりと足でグリップする必要があるので、足の裏を大いに刺激します。次は「これをやるとかけっこが早くなります」と高田先生も太鼓判を押す運動、雑巾がけ。足を滑らせたり、雑巾が滑らなかったりと、苦戦しながらもしっかりと体幹を使ってやりきったキッズたち。早くも抜群の集中力を発揮しています。

キッズたちの雑巾がけを笑顔で見ていた大人たちに向井先生から「雑巾がけをやってみませんか?」とお誘いの声がかかります。日頃から運動不足の大人たちは大苦戦です。キッズたちは大人たちができないことを、あっという間にできるようになる力を秘めています。キッズって凄いんだと、大人があらためて知るいいきっかけになりました。

その後、クマ歩きとカエル跳びジャンプで思いっきり全身を動かしてから、水分補給の休憩を挟みます。参加者全員にペットボトルのスポーツ飲料が配られました。激しく体を動かすため、乾きを感じる前に水分補給をすることが重要です。この後も細かく水分補給の時間を設けて、キッズたちの体調面もきめ細かくケアしました。

休憩明けは2人1組で行う運動のコーナーです。スクワットや股くぐり、交互にジャンプする運動でキッズたちは大いに汗を流します。様子を眺めていた高田先生は「ちょっと、子どもたち! スピードが遅すぎる。遅くやったら強くなれないよ! 早くやれば筋肉がついて強くなるからね!」と檄を飛ばします。

続いては大人とキッズで行う運動、タオルを使った綱引きです。キッズたちは次々と対戦相手を変えて、大人の先生に挑戦を重ねていきます。キッズたちが低い姿勢で背筋を使えるように、先生の指導が入ります。向井先生は高田先生と綱引きを実演、低く引くことの重要性をわかりやすく説明しました。綱引きではレスリングに重要な「引く力」を養います。

ここからは、本格的にレスリングの指導に移ります。まずは構えの練習です。どんなスポーツでも最初は正しいか前から始まることを高田先生が説明します。高田道場の中野先生、お笑い芸人で高校時代にレスリングで東京都大会優勝という実績を誇る森一弥先生が、間違ったスタンス(足幅)をコミカルに実演してわかりやすく説明します。「女性でも正しい構えをすれば、多少押されてもびくともしない」ということで女性の石郷先生が実演すると、押された瞬間にバック転連続5回転という驚異の美技を披露するというサプライズもありました(石郷先生は元器械体操の選手で普段は体操を教えています)。

正しいタックルのやり方を教わってからは、いよいよ試合が始まります。教わったばかりの技術ですが、スポンジが水を吸収するかのようにすぐに自分のものにしてしまうのは子供ならではの柔軟性がなせる技。

ちょうど(アメリカンフットボールの)タックルという言葉が社会的に大きく取り上げられた時期でもありますので、相手にケガをさせないように「決して子供同士ではやらないように」という注意が向井先生から語られます。「タックルは優しい気持ちで使わないと危険な技です。意地悪な気持ちで使うと危険な技になります」と、その危険性を十分伝えた上で、受け身を習得した大人の先生だけにやりましょうと徹底して教えます。

いざ試合がは始まると、危険な場面は一切なく、目を輝かせたキッズたちが躍動する姿が見られました。4面のマットのあちこちで、キッズたちが黄色いTシャツを着た大人の先生をタックルで倒して、両肩を1秒間マットにつけて勝利します。普段は思いっきり相手にぶつかる経験もしたことがないというキッズが多いのですが、思いっきり先生たちにぶつかって倒しにかかり、先生たちもヘロヘロになりながらキッズたちの挑戦を受け続けます。

あっという間に試合の時間は終わり、キッズたちはまだまだ動けるといった表情です。最後に残った体力を搾り取るようにスクワット50回を全員で輪になって行ない、すべてのプログラムは終了しました。

最後に高田先生からキッズたちにいちばん大事なことを伝える時間がありました。「君たちの年代で一番やらなきゃいけないのは、たくさん体を動かして、ご飯をいっぱい食べて、いい睡眠を取ること。これができれば素敵なお兄ちゃん、お姉ちゃんになれるからね」と熱く語りかけます。向井先生からは「今日、自分が夢中になったときのパワーを感じられたと思います。それを自信にして生きていってください」と優しい言葉がかけられました。

イベント前はキッズたちの中には「親に連れてこられたから来た」という子も何人かいたのは事実です。それでもイベント後には今日、自分が成し遂げたことを発表せずにはいられない熱い気持ちが芽生えていたようです。

「今日楽しかったのは試合と綱引きです」
「お兄さんお姉さんと試合ができて楽しかったです」
「タックルの練習と試合が楽しかった」

率先して手を挙げて自分の気持を発表する積極的な気持ちが芽生えていました。いつも以上に熱気に包まれたDKCとなり、大人も子供も大満足で家路につくことができました。

次回のDKCは7月8日、沖縄県うるま市で開催します。