2016年10月01日
7回目の開催!オリンピアン井上選手も参加『第78回DKCin神戸』
【日時】2016年9月4日(日)
《小学校3年生~6年生のクラス》9:30~12:30
《小学校1年生~2年生のクラス》14:00~17:00
【場所】兵庫・デュオこうべ
【参加人数】
《小学校3年生~6年生のクラス》105人
《小学校1年生~2年生のクラス》110人
高田道場が主催する第78回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、7回目となる神戸での開催となりました。会場となったのはJR神戸駅と直結する地下街「デュオこうべ」。毎年11月の開催が恒例となっていましたが、今年はこれから改装工事に入るということで初めての9月開催です。
全国のDKCの中で神戸の会場「デュオこうべ」だけが公共の体育館ではなく、一般の人も大勢通る大型商業施設の広場という珍しいシチュエーションです。お買い物目当てのお客様が珍しい光景に足を止めて、食い入るようにレスリング教室を見守る場面も多く見られました。今回の開催にあたって、会場のデュオこうべ様や関係各位、スポンサーの皆様には厚く御礼申し上げます。
前日からマット敷きなどの会場設営と撤収、当日のキッズ指導で地元の高校のレスリング部から多大なるサポートをいただきました。六甲アイランド高校、神戸高塚高校、須磨翔風高校、市立伊丹高校、猪名川高校のレスリング部の部員と先生方がボランティアで参加してくださり、子供たちのやる気を引き出しながらレスリングの楽しさを優しく指導して下さいました。厚いサポートをいただき、誠にありがとうございました。
さらに今回は閉幕したばかりのリオ五輪に出場したオリンピアンもキッズの指導に駆けつけてくれました。レスリング男子グレコローマンスタイル66キロ級で5位入賞を果たした日本代表・井上智裕選手です。日本代表ジャージを着て登場した地元・神戸市出身の井上選手は「リオ五輪では応援ありがとうございました。今日はみんなで楽しくレスリングをやりたいと思います。よろしくお願いします」と笑顔で挨拶。
続いて桜のジャージを脱いでDKCの黄色いTシャツ姿になると、グレコローマンのデモンストレーションを披露。高田道場の中野先生を相手に、組んでからの首投げ、リフトしてからの俵返し、一本背負いなど豪快な技を次々と披露すると、キッズたちが驚きの声をあげて目を輝かせながら見つめていたのが印象的でした。
さて、今回の神戸大会は例年の11月とは異なり、初めての9月開催です。残暑が非常に厳しく、会場の気温が高くなっていました。この緊急事態にスタッフは慌てずにプログラムの順番を変更したり、臨機応変に水分補給をしたり、大きなうちわでキッズをクールダウンさせたりといった対応で大きなトラブルもなく乗り切りました。
高田延彦先生も「暑いけど集中して練習しないとケガをしてしまう可能性があります。ケガはしないように気をつけよう。そのためには無理をしないこと。具合が悪くなりそうだったり、気持ち悪くなったらお家の人のところに行く。水分補給をすること」とキッズたちに注意します。さらにDKCが毎回キッズたちに課している目標を告げます。
「今日の目標は大人の先生たちと試合をして、キミたちがいい試合をすること。あるいは、その試合で勝つことです」
全国どの会場でも、この目標を告げられたときの子供たちの表情には驚きと不安と興奮が入り混じっています。そのための練習をこれからやりますという高田先生から、守るべき約束が告げられます。
「下手くそでもいいから全力で練習をしてください。もう一つは、必ず挨拶は大声でしてください。そして今日は気持ち悪くなったら無理をしないで休むこと」
礼節を学びながら身体を強化して、キッズたちの心身の成長をサポートしていくDKCの背骨となっているのがこの約束です。
まずは向井亜紀先生が考案した「おそうじ体操」で身体をほぐしてから、マットの上をダッシュします。今回初めてとなる新しい種目も導入されました。高校生の先生が大の字になって寝ているところを、キッズたちがまたいでダッシュしていくという「大の字ダッシュです」キッズたちは先生の顔を踏まないように太腿を高くあげてダッシュしていきます。
続いて行ったぞうきんがけは「やれば徒競走が早くなる」と言われるように、体幹と下半身を強化するにはもってこいの種目でDKCでは毎回行っています。キッズたちは転んだりしながらも懸命にバランスを保ちながらぞうきんがけをしていきます。さらにカエル飛びジャンプで下半身を重点的に強化しました。
以後は二人一組で行なう運動で身体を強化していきます。全速力で立ったり座ったりを繰り返す運動、交互に高くジャンプする運動など、キッズもバテバテになるほどの強度で行われます。そして先生とタオルを使った綱引きも行ないます。キッズたちは次々といろんな大人の先生と綱引きをしていくのですが、向井先生も「キッズはコツをつかんですぐに強くなるね!」と舌を巻くほどの成長スピードです。大人たちがヘロヘロになる頃には、レスリングに必要な体幹と引く力が強化されました。
ここからはレスリングの試合に必要なテクニックの基礎が教えられていきます。
高校時代に東京都大会で優勝したお笑い芸人・森一弥先生が、よくやってしまいがちな誤った構えを実演してくれました。極端に足の幅が狭かったり、逆に広かったりするとバランスを崩して転びやすくなってしまいます。肩幅に広げたスタンスでバランスを取った構えが重要ということを笑いをまじえながら、分かりやすく教えています。さらに、器械体操出身で名門・鹿屋体育大学出身の石郷先生は、レスリングの構えから押された瞬間に連続バック転4回転! キッズたちを飽きさせない工夫が毎回凝らされています。
今回のDKCには100人を超えるキッズが参加してくれましたが、レスリング経験者はたったの5名。つまりほとんどが初心者で初体験だったということです。そんなキッズたちが、タックルの基礎を習って顔から相手に突っ込んでいくようになってしまいます。向井先生が「2時間半でみんな大変身しますよ」と今大会の冒頭に言ったとおりの展開です。
先生たちとの試合では、キッズがここまで習ってきたことを全力で先生たちにぶつける機会となりました。タックルで倒して1秒間肩をつけてフォールするというレスリングのルールで、キッズたちは次々と大人の先生に勝利していきます。五輪レスラーの井上選手に対しても、キッズたちは全力でタックルしてフォールしてしまいます。
灼熱のマット上でしたが「先生に勝った人、手を挙げて」と向井先生が呼びかけるとキッズたちは全員が挙手。そのキッズたちの誇らしげな笑顔を「いい顔だ」と高田先生も絶賛しました。「練習が始まる前に比べて自信が増えた人は手を挙げてください」という向井先生の声にも全員が手を挙げました。
さらに向井先生は「今日は自分の潜在能力を引っ張り出しました。もっと自分を好きになって、力を出せることを忘れないでください。今日は凄いことをやったんだよ? つらいことがあったら今日のことを思い出してくださいね」優しく語りかけました。
高田先生からも「みんなが最初に約束したことを守ってくれたから、とってもいい時間になりました。あっという間に終わったな、また来たいなと思ってくれたらうれしいです。また来年も必ず神戸に来るから、興味があったらまた参加してください」と総括しました。
最後に高田先生が「これだけは言っておきたいということ、ある?」とキッズたちに呼びかけると、勢い良く手を挙げたキッズたちから次々と「試合が楽しかったです」という感想が飛び出しました。
今回DKCに4年ぶり3回目の参加となった井上選手にお話をうかがうと「子供たちが元気だったので楽しく指導できました。(披露したデモンストレーションで)グレコローマンの豪快さが伝われば嬉しいです」と振り返ってくれました。イベントの合間の休憩時間には希望者全員と記念撮影を行ない、子供たちに日の丸のジャージを触らせてあげていました。これについては「キッズたちもヘトヘトだったけど、来てくれる子が多かったですね」とニッコリ。こうした活動はレスリングの普及とともに五輪の素晴らしさを子供たちに感じてもらうことにもつながるので、ここから将来大きく羽ばたく子供が出てくるかもしれません。
次回のDKCは10月16日、東日本大震災復興支援DKCとして宮城県仙台市で開催します。
《小学校3年生~6年生のクラス》9:30~12:30
《小学校1年生~2年生のクラス》14:00~17:00
【場所】兵庫・デュオこうべ
【参加人数】
《小学校3年生~6年生のクラス》105人
《小学校1年生~2年生のクラス》110人
高田道場が主催する第78回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、7回目となる神戸での開催となりました。会場となったのはJR神戸駅と直結する地下街「デュオこうべ」。毎年11月の開催が恒例となっていましたが、今年はこれから改装工事に入るということで初めての9月開催です。
全国のDKCの中で神戸の会場「デュオこうべ」だけが公共の体育館ではなく、一般の人も大勢通る大型商業施設の広場という珍しいシチュエーションです。お買い物目当てのお客様が珍しい光景に足を止めて、食い入るようにレスリング教室を見守る場面も多く見られました。今回の開催にあたって、会場のデュオこうべ様や関係各位、スポンサーの皆様には厚く御礼申し上げます。
前日からマット敷きなどの会場設営と撤収、当日のキッズ指導で地元の高校のレスリング部から多大なるサポートをいただきました。六甲アイランド高校、神戸高塚高校、須磨翔風高校、市立伊丹高校、猪名川高校のレスリング部の部員と先生方がボランティアで参加してくださり、子供たちのやる気を引き出しながらレスリングの楽しさを優しく指導して下さいました。厚いサポートをいただき、誠にありがとうございました。
さらに今回は閉幕したばかりのリオ五輪に出場したオリンピアンもキッズの指導に駆けつけてくれました。レスリング男子グレコローマンスタイル66キロ級で5位入賞を果たした日本代表・井上智裕選手です。日本代表ジャージを着て登場した地元・神戸市出身の井上選手は「リオ五輪では応援ありがとうございました。今日はみんなで楽しくレスリングをやりたいと思います。よろしくお願いします」と笑顔で挨拶。
続いて桜のジャージを脱いでDKCの黄色いTシャツ姿になると、グレコローマンのデモンストレーションを披露。高田道場の中野先生を相手に、組んでからの首投げ、リフトしてからの俵返し、一本背負いなど豪快な技を次々と披露すると、キッズたちが驚きの声をあげて目を輝かせながら見つめていたのが印象的でした。
さて、今回の神戸大会は例年の11月とは異なり、初めての9月開催です。残暑が非常に厳しく、会場の気温が高くなっていました。この緊急事態にスタッフは慌てずにプログラムの順番を変更したり、臨機応変に水分補給をしたり、大きなうちわでキッズをクールダウンさせたりといった対応で大きなトラブルもなく乗り切りました。
高田延彦先生も「暑いけど集中して練習しないとケガをしてしまう可能性があります。ケガはしないように気をつけよう。そのためには無理をしないこと。具合が悪くなりそうだったり、気持ち悪くなったらお家の人のところに行く。水分補給をすること」とキッズたちに注意します。さらにDKCが毎回キッズたちに課している目標を告げます。
「今日の目標は大人の先生たちと試合をして、キミたちがいい試合をすること。あるいは、その試合で勝つことです」
全国どの会場でも、この目標を告げられたときの子供たちの表情には驚きと不安と興奮が入り混じっています。そのための練習をこれからやりますという高田先生から、守るべき約束が告げられます。
「下手くそでもいいから全力で練習をしてください。もう一つは、必ず挨拶は大声でしてください。そして今日は気持ち悪くなったら無理をしないで休むこと」
礼節を学びながら身体を強化して、キッズたちの心身の成長をサポートしていくDKCの背骨となっているのがこの約束です。
まずは向井亜紀先生が考案した「おそうじ体操」で身体をほぐしてから、マットの上をダッシュします。今回初めてとなる新しい種目も導入されました。高校生の先生が大の字になって寝ているところを、キッズたちがまたいでダッシュしていくという「大の字ダッシュです」キッズたちは先生の顔を踏まないように太腿を高くあげてダッシュしていきます。
続いて行ったぞうきんがけは「やれば徒競走が早くなる」と言われるように、体幹と下半身を強化するにはもってこいの種目でDKCでは毎回行っています。キッズたちは転んだりしながらも懸命にバランスを保ちながらぞうきんがけをしていきます。さらにカエル飛びジャンプで下半身を重点的に強化しました。
以後は二人一組で行なう運動で身体を強化していきます。全速力で立ったり座ったりを繰り返す運動、交互に高くジャンプする運動など、キッズもバテバテになるほどの強度で行われます。そして先生とタオルを使った綱引きも行ないます。キッズたちは次々といろんな大人の先生と綱引きをしていくのですが、向井先生も「キッズはコツをつかんですぐに強くなるね!」と舌を巻くほどの成長スピードです。大人たちがヘロヘロになる頃には、レスリングに必要な体幹と引く力が強化されました。
ここからはレスリングの試合に必要なテクニックの基礎が教えられていきます。
高校時代に東京都大会で優勝したお笑い芸人・森一弥先生が、よくやってしまいがちな誤った構えを実演してくれました。極端に足の幅が狭かったり、逆に広かったりするとバランスを崩して転びやすくなってしまいます。肩幅に広げたスタンスでバランスを取った構えが重要ということを笑いをまじえながら、分かりやすく教えています。さらに、器械体操出身で名門・鹿屋体育大学出身の石郷先生は、レスリングの構えから押された瞬間に連続バック転4回転! キッズたちを飽きさせない工夫が毎回凝らされています。
今回のDKCには100人を超えるキッズが参加してくれましたが、レスリング経験者はたったの5名。つまりほとんどが初心者で初体験だったということです。そんなキッズたちが、タックルの基礎を習って顔から相手に突っ込んでいくようになってしまいます。向井先生が「2時間半でみんな大変身しますよ」と今大会の冒頭に言ったとおりの展開です。
先生たちとの試合では、キッズがここまで習ってきたことを全力で先生たちにぶつける機会となりました。タックルで倒して1秒間肩をつけてフォールするというレスリングのルールで、キッズたちは次々と大人の先生に勝利していきます。五輪レスラーの井上選手に対しても、キッズたちは全力でタックルしてフォールしてしまいます。
灼熱のマット上でしたが「先生に勝った人、手を挙げて」と向井先生が呼びかけるとキッズたちは全員が挙手。そのキッズたちの誇らしげな笑顔を「いい顔だ」と高田先生も絶賛しました。「練習が始まる前に比べて自信が増えた人は手を挙げてください」という向井先生の声にも全員が手を挙げました。
さらに向井先生は「今日は自分の潜在能力を引っ張り出しました。もっと自分を好きになって、力を出せることを忘れないでください。今日は凄いことをやったんだよ? つらいことがあったら今日のことを思い出してくださいね」優しく語りかけました。
高田先生からも「みんなが最初に約束したことを守ってくれたから、とってもいい時間になりました。あっという間に終わったな、また来たいなと思ってくれたらうれしいです。また来年も必ず神戸に来るから、興味があったらまた参加してください」と総括しました。
最後に高田先生が「これだけは言っておきたいということ、ある?」とキッズたちに呼びかけると、勢い良く手を挙げたキッズたちから次々と「試合が楽しかったです」という感想が飛び出しました。
今回DKCに4年ぶり3回目の参加となった井上選手にお話をうかがうと「子供たちが元気だったので楽しく指導できました。(披露したデモンストレーションで)グレコローマンの豪快さが伝われば嬉しいです」と振り返ってくれました。イベントの合間の休憩時間には希望者全員と記念撮影を行ない、子供たちに日の丸のジャージを触らせてあげていました。これについては「キッズたちもヘトヘトだったけど、来てくれる子が多かったですね」とニッコリ。こうした活動はレスリングの普及とともに五輪の素晴らしさを子供たちに感じてもらうことにもつながるので、ここから将来大きく羽ばたく子供が出てくるかもしれません。
次回のDKCは10月16日、東日本大震災復興支援DKCとして宮城県仙台市で開催します。