イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2015年01月20日

2014年のDKCの締めくくりは東村山! 『第63回 DKC in 東村山』イベントリポート!

【日時】2014年12月23日(火・祝)《幼稚園~小学校2年生のクラス10:00~12:30/小学校3年生~6年生のクラス14:00~16:30》
【場所】東京・東村山市民スポーツセンター
【参加人数】幼稚園~小学校2年生のクラス:122名、小学校3年生~6年生のクラス:120名

高田道場のダイヤモンド・キッズ・カレッジ(以下、DKC)、2014年最後は東京の東村山での開催です。朝からもの凄い寒さの中、たくさんのキッズたちが集まってきてくれました。そして、今回は慶応義塾大学レスリング部、立教大学レスリング部、東京大学レスリング部の皆さんが、キッズたちの指導、そして会場の設営、撤去に協力してくれました。DKCはいつもこういった高校生や大学生をはじめ、スポンサー様、地元の皆さんの善意によって支えられています。本当に皆さん、いつもいつもご協力ありがとうございます!

さあ、いよいよ2014年最後のDKCの始まりです。東村山の市民スポーツセンターに集まってくれたキッズたちには一つの目標を達成してもらいます。それは先生たちとレスリングの勝負をして勝つこと。大学生や高田道場の先生たちは、キッズたちよりもみんな強くて大きいです。そんな先生たちに勝てるんでしょうか? でも、大丈夫。高田延彦先生とのお約束をしっかりと守って、練習に取り組めば、難しい目標でも達成できちゃうんです。

そのお約束とは……

「一つ目、挨拶をする場面がたくさんあります。『お願いします』『ありがとうございました』、これを最後まで続けてください」
「二つ目、いろんな運動をします。ちょっと難しいものがあるかもしれない。上手にできなくてもいい。ヘタッピでもいいから、全力で力いっぱいやること」

さあ、この二つのお約束を守りながら、運動を始めましょう。まずは向井亜紀先生オリジナルの楽しい『お掃除体操』。お掃除をする動きをダンスとミックスさせた楽しい体操で、冷えた身体もポッカポカになります。それが終わるとダッシュ。普通に全力疾走するだけではなく、うつ伏せ状態や仰向けになった状態からのスタート、さらにワニ歩きやカエルジャンプといろんなバージョンで身体をほぐしていきます。

続いては4面のマットに分かれての運動です。まずは2人一組になり、手の先とつま先を順繰りに素速くタッチする運動、相手の股の間を8の字を描きながらくぐる運動を行ないます。高学年の部ではさらに一捻り。足を使ってじゃんけんを行ない、グーで勝ったら、両足を揃えてパートナーの周りをピョンピョン回りましょう。チョキで勝ったら、楽しくスキップ。パーで勝ったら、両足を開いて横向きに動くカニ歩きで、パートナーの周りを回ります。

ちゃんとできたら、パートナーのお友達と元気に「やったー! イエーイ!」とハイタッチすること。恥ずかしがらずに元気な声を出して、喜びをわかちあうのです。そうすれば、もっともっと運動が楽しくなりますよ!

続いては、『紅白札合戦』。DKCでもおなじみのこのゲームは、4面に分かれたマットごとの班での競争でするゲームです。ルールはマットの真ん中に置かれた札をひっくり返して、自分の元いた場所に帰ってくること。移動するときはヒザ歩き。自分の班が勝つためにはどうすればいいのか? みんなで力を合わせて、一つの目標を達成する喜びを感じられる。そんなゲームなんです。

様々な楽しい運動をこなしたら、いよいよ本格的にレスリングの練習開始です。まずは基本であるバランスのいい、カッコいい構えを教わります。どんなスポーツでも構えは大事ですよね。ちゃんとバランスが取れた構えはみんなが見てもとってもカッコいいんです。構えを教わったら、次はタックル。相手を倒すこのタックルは、相手の下半身にほっぺたをつけながらハグをするように組みつき、ヒザカックンするような要領で相手の足を狩ります。相手を倒したらしっかりと押さえ込むこと。これがしっかりできてないと、相手はゾンビのように何度も立ち上がってきてしまいます。ゾンビを退治するつもりでしっかりと押さえ込みましょうね。

さあ、いよいよ先生たちとの勝負です。ルールはタックルで倒して、先生たちの肩を1秒間マットにつければ勝ちです。たったの1秒なら先生たちに勝てるかも……。これまでの練習で勇気と自信を身につけたキッズたちなら、大きな先生たちだって怖くありません。普段はなかなか人に全力でぶつかるなんてことは体験できませんが、先生たちなら大丈夫。勇気と自信を胸に秘め、キッズたちはみんな元気に立ち向かっていきました。

そんながんばっているキッズたちを見ていたら、高田先生も身体がうずいてきたのでしょう。勝負を挑んでくるキッズたちに胸を貸してくれました。大きな高田先生を相手に必死になってぶつかっていくキッズたち。高田先生も簡単にフォールをさせてくれません。白熱した勝負が何回も繰り返されました。でも、キッズたちはみんな高田先生からフォールを奪うことができたんです。始まって2時間ほどで、キッズたちは本当にたくましくなったんです。

「先生たちと勝負して勝つ」という目標を達成したキッズたち。すっかり寒さも吹き飛んで、まだまだ元気が有り余っている様子です。そこでオリンピックに出るようなアスリートも行なうというサーキットトレーニングに挑戦。これはもも上げ、ジャンプ、バタ足、腕立て伏せの4つの種類の運動を、先生の合図に従って、素速く行なっていくという運動です。あんな先生たちと激しい闘いを繰り広げたキッズたちですが、このサーキットトレーニングもへっちゃらでこなしてしまいました。

そして、DKCでは恒例となっている親御さんたちのサーキットトレーニングへの挑戦。キッズたちはいつもは応援してくれる親御さんたちに、ここぞとばかりに声援を送って応援します。自分たちの大好きな人たちががんばる姿は、キッズたちにもいい刺激になったんではないでしょうか?

そして、最後の総仕上げはみんなで手をつないでのスクワット。1~2年生は50回で、3~6年生はなんと108回! 一足先に除夜の鐘を、スクワットで打ってやろうという挑戦でした。ひとりでやったらへこたれちゃう回数かもしれません。でも、キッズたちにはここまで一緒にがんばってきた仲間がいます。みんなで手をつなげばパワーも100倍。ひとりも脱落者を出さずにみんな達成することができました。東村山キッズ凄いぞ!

こうして2014年最後のDKCも素晴らしいイベントとなりました。

「今日、自分の心のなかに自信が増えた人はどのぐらいいる?」

向井先生のこの質問にたくさんのキッズが手を挙げてくれました。

「凄い! これは凄いことだよ!」と向井先生もびっくり。

「その自信といまの達成感で、みんなもっともっと内側からパワーを出して! もし自分に自信がないなと思ったら、今日のことを思い出してね。今日の練習で応用が効くことがたくさんあるよ。もし、自信がなくなったら、1秒でもいいから勝てるんじゃないかって考えて。先生と試合するなんて無理って思ってたでしょ? でも、1秒なら勝てるかもしれないと思ったら、みんな凄いがんばってチャレンジできたでしょ? そういう考え方をしながら自分を高めることができるんです」

高田先生も、

「今日はやってよかったなっていう思いでいっぱいです。最初の約束をしっかりと守ってくれてね。最初はちょっと照れがあったでしょ? でも、挨拶をしっかりやってくれて、一個一個の運動、ヘタクソでもしっかりと集中して思いっきり全力でやった。そして、最後の先生との試合につながった。みんなの表情に出てます。満足感でいっぱいだね」

という言葉を残してくれました。

キッズたちも、

「楽しかったです!」
「先生をレスリングで倒せて良かった!」

と口々に感想が飛び出てきます。手を挙げてしゃべることは勇気がいることですけど、みんな恥ずかしがらずに次々と手を挙げてしゃべってくれました。

お手伝いしてくれたボランティアの学生からは、

「負けて悔しいです。また練習して、今度は勝てるようにしたいと思います」

なんて言葉も出てきました。キッズたちは本当にがんばってくれたんですね。そんなキッズたちにご褒美。次の日はクリスマスイブということで、一足先に東村山市民スポーツセンターにサンタさんがやって来てくれました。たくさんの運動を終えたあとでもらえるプレゼントは格別ですね。

素敵なキッズたちの笑顔で溢れていたDKC東村山大会。2014年もたくさんの元気なキッズたちに会うことができました。2015年もまたたくさんのキッズの笑顔と出会えますように! 皆さん、またお会いしましょう!