2011年07月11日
宮崎初上陸! 『第28回DKC in 宮崎』イベントレポート
【日時】2011年6月19日(日)《4歳~小学1年生の部10:30~12:30/小学2年生~6年生の部14:00~16:00》
【場所】宮崎県・宮崎サンホテル『フェニックス』
【参加キッズ数】4歳~小学1年生の部133人/小学2年生~6年生の部130人
2011年6月19日、DKC一行は宮崎のキッズたちに会いに行ってきました!
会場となったのは、宮崎県・宮崎サンホテル『フェニックス』。DKCとしては初の試みとなるホテル内の宴会場スペースを利用しての開催です。
今回の先生たちのメンバーは、レギュラーであるDKC主宰者であり高田道場代表の高田延彦先生、メインMCを務める向井亜紀先生、岩見谷智義先生をはじめとする高田道場キッズレスリングのコーチ陣。そしてスペシャルゲストとして、これまでのDKCにも何度も参加をしてくださいました吉田沙保里選手(アテネ五輪&北京五輪レスリング55kg級金メダリスト)、吉田選手の師匠であり、日本レスリング界の名監督である至学館大学(旧・中京女子大学)・栄和人監督、大分・日本文理大学レスリング部の安達巧監督とレスリング部の皆さん、元・総合格闘家の小路晃さん、お笑いコンビ・エネルギーの森一弥さん(元・高校レスリング東京1位)というとても豪華なメンバーが集結しました。
「エイエイ、オー!!」
いつものように高田先生の号令のもと、先生たち全員の大きなかけ声でイベントはスタートしました。
まずはじめに高田先生からお話があります。
「お父さん、お母さん。子どもたちにとって一番大切なものは何だと思いますか? 本を読む、いい映像を観せる、自然の場所に連れていく。もちろん、勉強も非常に大事です。でも、本当に大人になった時に役立つ土台、芯となるものは日々、お友達と外でいろんなことを考えながら、子ども達同士で身体を動かして遊ぶことです。毎日、くたくたになるまで遊んで、おうちに帰ったら空いたおなかにたくさんご飯を詰め込んで、くたくたになりながらお風呂に入り、また明日のために泥のように眠るという生活を重ねることが、大人になった時に一番役立つ経験なんです。どんな困難にも立ち向かうたくましさ、倒れてもすぐに立ち上がっていく土台です。みんな、そんな経験ができていますか? そういう問いかけをするのがこのイベントの主旨なんです」
「なかなか外で遊ぶことができないのであれば、スポーツに特化して、子どもの心と身体を鍛え上げる環境を作ってあげてください。そもそも、勉強を一生懸命やる子どもたちだって、その土台となるのは体力です。勉強で培った能力を発揮するにも、心がなければ世の中では通用しません。そういう遊びやスポーツの時間を今のうちから積極的に設けてください。そういう思いを持ちながら、最後までがんばる子どもたちを応援してあげてください。子どもたちも、ヘタクソでもいいから最後まで一生懸命やってください! わかりましたか~?」
「ハ~~イ!」
毎回そうですが、DKCに参加するキッズたちのほとんどはレスリング未経験者です。
「レスリングってなに?」。見たことも聞いたこともないキッズばかりです。
そこで、吉田沙保里選手によるレスリングのデモンストレーションが行なわれます。「今日は子どもたちと最後まで楽しく一生懸命がんばりたい!」と宣言してくれた吉田選手は、レスリング技である正面タックル、片足タックル、一本背負い、首投げ、飛行機投げ、ローリングを次々と決め、そのスピードと力強さを存分に披露すると、キッズたちから「ハア~」という驚きの声が聞こえてきます。それはそうでしょう、世界一の技を間近で目にしたのですから!
準備体操ののち、いよいよメニューのスタートですが、その前に。
練習の始めと終わりにはきちんと正座をして、一礼をするのがDKCのルール。
各メニューを行なう時でもそうです。かならず先生と握手をして「おねがいします!」「ありがとうございました!」と大きな声であいさつをすることが大事です。宮崎のキッズたちはみんなルールが守れるので、さあメニュースタート!
まずはウォームアップ。大きなマットの端から端までを軽いダッシュ、両手両ヒザをマットにつけての「ハイハイ歩き」、ヒザをマットにつけずに両手両足で進む「クマ歩き」、身体を横にして進む「カニ歩き」、「片足ケンケン」を元気よく行ないます。運動神経やバランス感覚を鍛える運動です。
つづいて、知らないお友達と二人ひと組になり、相手の股の下を素早くハイハイ歩きしたり、相手の胴に頬をつけてグルグル回ったりして、ボディコンタクトをしながら俊敏性を養いましょう。それぞれの種目が終わるたびに、「ヤッター! イエ~イ!」と相手の子と元気いっぱいのハイタッチを行ないます。
キッズたちの身体もだいぶほぐれてきたところで、次にレスリングの「かまえ」の練習です。志土地翔大先生と富岡直希先生によるお手本を見て、すぐにカッコイイかまえができるようになります(エネルギー・森先生による悪いお手本は、絶対にマネをしてはいけませんね!)。
さらに、うつ伏せ、仰向け、正座、足を前に出しての長座の姿勢から、いかに素早くかまえることができるかをどんどん試していきます。
カッコイイかまえをマスターしたら、次は正面タックルを習います。タックルで大事なことは、相手を手で押すのではなく、胸から思いっきり当たっていくことです。ほとんどのキッズが未経験にも関わらず、先生に向かって一生懸命タックルをします。
だいぶレスリングらしくなってきました!
そしていよいよDKC恒例の人気コーナー「マジック取りゲーム」に移ります。
「マジック取りゲーム」とは、高田先生が考案した遊びで、先生を相手に1対1で行ないます。先生の“両足首”と“おしり”の3カ所にマジックテープを着けて、そのテープを30秒以内に全部取ることができるか挑戦するゲームです。これはレスリングの基本である「相手を倒す」、「相手の後ろにまわる(バックを取る)」という動きを楽しく養うことができるのです。
テープを取られまいとする先生の動きをいかに読んで、捕まえることができるか? 会場は熱気に溢れます。
さらに、キッズ同士による「マジック取りゲーム」も、安全のためにフェイスガードを装着して希望者のみ行ないます。
かまえとタックルの練習、「マジック取りゲーム」が終わったら、先生を相手にスパーリングの時間。スパーリングといってもグラウンドはなしの取っ組み合いです。先生たちが相手なので思いっきりぶつかっても大丈夫。全力でどんどん立ち向かっていきましょう!
さあ、仕上げは「サーキットトレーニング」。これは1分間のあいだに「ももあげ」、「ジャンプ」といった数種類の種目を休みなくランダムに行なうもので、筋力量を増やしたり、スピードをアップさせる効果があります。元気いっぱいのキッズたちは楽しくこなしていきますが、「番外編」で行なわれたパパ・ママたちのよる「サーキットトレーニング」では、わずか1分間の運動でヘトヘトになってしまうパパ・ママが多数! 「ももあげ」で太ももがパンパンです! いかにキッズたちが元気か、またいかに大人も普段の運動をさぼっているかがうかがい知ることができます。われわれ大人ももっとがんばりましょう!
さらに総仕上げで、「スクワット」をやります。先生たちとキッズたち全員が手を繋いでマットの周りを囲みます。今回の目標回数は高田先生の「イチロー選手の背番号と同じ回数をやってみよう!」という提案で51回に決定(午後の部[小学2~6年生]では吉田沙保里先生の提案で「私が55kg級なので55回!」)。大人たちでも相当キツい回数ですが、キッズたちは元気にクリアしていきました!
すべてのメニューをこなしたキッズたちの顔からは、達成感と充実感で最高の笑顔が溢れ出ます!
最後に向井先生から大事なお話です。
「みんなは今日、強いお兄さんお姉さんに思い切りぶつかって、自分をゴシゴシ磨きました。昨日よりずっと強くなっています。強くなったその力を自分の夢を叶えるためや、困っている人を助けるために使ってくださいね。自分より弱い人を相手にして力を試すのは、そう、イジメだよね。それじゃダイヤモンドになれません。優しい心で、いいことに使ってくださいね!」
「ハ~~イ!」
強い先生たちや初めて出会ったばかりのキッズ同士で思いっきり身体を動かしたり、吉田選手のようなオリンピックの金メダリストにタックルするという経験は、とても貴重でまさにダイヤモンド級です。今回参加してくれた宮崎のキッズたち、またDKCが宮崎に帰ってきた時に元気な笑顔で会えることを楽しみにしています!
また会う日まで、エイエイ、オー!!
【場所】宮崎県・宮崎サンホテル『フェニックス』
【参加キッズ数】4歳~小学1年生の部133人/小学2年生~6年生の部130人
2011年6月19日、DKC一行は宮崎のキッズたちに会いに行ってきました!
会場となったのは、宮崎県・宮崎サンホテル『フェニックス』。DKCとしては初の試みとなるホテル内の宴会場スペースを利用しての開催です。
今回の先生たちのメンバーは、レギュラーであるDKC主宰者であり高田道場代表の高田延彦先生、メインMCを務める向井亜紀先生、岩見谷智義先生をはじめとする高田道場キッズレスリングのコーチ陣。そしてスペシャルゲストとして、これまでのDKCにも何度も参加をしてくださいました吉田沙保里選手(アテネ五輪&北京五輪レスリング55kg級金メダリスト)、吉田選手の師匠であり、日本レスリング界の名監督である至学館大学(旧・中京女子大学)・栄和人監督、大分・日本文理大学レスリング部の安達巧監督とレスリング部の皆さん、元・総合格闘家の小路晃さん、お笑いコンビ・エネルギーの森一弥さん(元・高校レスリング東京1位)というとても豪華なメンバーが集結しました。
「エイエイ、オー!!」
いつものように高田先生の号令のもと、先生たち全員の大きなかけ声でイベントはスタートしました。
まずはじめに高田先生からお話があります。
「お父さん、お母さん。子どもたちにとって一番大切なものは何だと思いますか? 本を読む、いい映像を観せる、自然の場所に連れていく。もちろん、勉強も非常に大事です。でも、本当に大人になった時に役立つ土台、芯となるものは日々、お友達と外でいろんなことを考えながら、子ども達同士で身体を動かして遊ぶことです。毎日、くたくたになるまで遊んで、おうちに帰ったら空いたおなかにたくさんご飯を詰め込んで、くたくたになりながらお風呂に入り、また明日のために泥のように眠るという生活を重ねることが、大人になった時に一番役立つ経験なんです。どんな困難にも立ち向かうたくましさ、倒れてもすぐに立ち上がっていく土台です。みんな、そんな経験ができていますか? そういう問いかけをするのがこのイベントの主旨なんです」
「なかなか外で遊ぶことができないのであれば、スポーツに特化して、子どもの心と身体を鍛え上げる環境を作ってあげてください。そもそも、勉強を一生懸命やる子どもたちだって、その土台となるのは体力です。勉強で培った能力を発揮するにも、心がなければ世の中では通用しません。そういう遊びやスポーツの時間を今のうちから積極的に設けてください。そういう思いを持ちながら、最後までがんばる子どもたちを応援してあげてください。子どもたちも、ヘタクソでもいいから最後まで一生懸命やってください! わかりましたか~?」
「ハ~~イ!」
毎回そうですが、DKCに参加するキッズたちのほとんどはレスリング未経験者です。
「レスリングってなに?」。見たことも聞いたこともないキッズばかりです。
そこで、吉田沙保里選手によるレスリングのデモンストレーションが行なわれます。「今日は子どもたちと最後まで楽しく一生懸命がんばりたい!」と宣言してくれた吉田選手は、レスリング技である正面タックル、片足タックル、一本背負い、首投げ、飛行機投げ、ローリングを次々と決め、そのスピードと力強さを存分に披露すると、キッズたちから「ハア~」という驚きの声が聞こえてきます。それはそうでしょう、世界一の技を間近で目にしたのですから!
準備体操ののち、いよいよメニューのスタートですが、その前に。
練習の始めと終わりにはきちんと正座をして、一礼をするのがDKCのルール。
各メニューを行なう時でもそうです。かならず先生と握手をして「おねがいします!」「ありがとうございました!」と大きな声であいさつをすることが大事です。宮崎のキッズたちはみんなルールが守れるので、さあメニュースタート!
まずはウォームアップ。大きなマットの端から端までを軽いダッシュ、両手両ヒザをマットにつけての「ハイハイ歩き」、ヒザをマットにつけずに両手両足で進む「クマ歩き」、身体を横にして進む「カニ歩き」、「片足ケンケン」を元気よく行ないます。運動神経やバランス感覚を鍛える運動です。
つづいて、知らないお友達と二人ひと組になり、相手の股の下を素早くハイハイ歩きしたり、相手の胴に頬をつけてグルグル回ったりして、ボディコンタクトをしながら俊敏性を養いましょう。それぞれの種目が終わるたびに、「ヤッター! イエ~イ!」と相手の子と元気いっぱいのハイタッチを行ないます。
キッズたちの身体もだいぶほぐれてきたところで、次にレスリングの「かまえ」の練習です。志土地翔大先生と富岡直希先生によるお手本を見て、すぐにカッコイイかまえができるようになります(エネルギー・森先生による悪いお手本は、絶対にマネをしてはいけませんね!)。
さらに、うつ伏せ、仰向け、正座、足を前に出しての長座の姿勢から、いかに素早くかまえることができるかをどんどん試していきます。
カッコイイかまえをマスターしたら、次は正面タックルを習います。タックルで大事なことは、相手を手で押すのではなく、胸から思いっきり当たっていくことです。ほとんどのキッズが未経験にも関わらず、先生に向かって一生懸命タックルをします。
だいぶレスリングらしくなってきました!
そしていよいよDKC恒例の人気コーナー「マジック取りゲーム」に移ります。
「マジック取りゲーム」とは、高田先生が考案した遊びで、先生を相手に1対1で行ないます。先生の“両足首”と“おしり”の3カ所にマジックテープを着けて、そのテープを30秒以内に全部取ることができるか挑戦するゲームです。これはレスリングの基本である「相手を倒す」、「相手の後ろにまわる(バックを取る)」という動きを楽しく養うことができるのです。
テープを取られまいとする先生の動きをいかに読んで、捕まえることができるか? 会場は熱気に溢れます。
さらに、キッズ同士による「マジック取りゲーム」も、安全のためにフェイスガードを装着して希望者のみ行ないます。
かまえとタックルの練習、「マジック取りゲーム」が終わったら、先生を相手にスパーリングの時間。スパーリングといってもグラウンドはなしの取っ組み合いです。先生たちが相手なので思いっきりぶつかっても大丈夫。全力でどんどん立ち向かっていきましょう!
さあ、仕上げは「サーキットトレーニング」。これは1分間のあいだに「ももあげ」、「ジャンプ」といった数種類の種目を休みなくランダムに行なうもので、筋力量を増やしたり、スピードをアップさせる効果があります。元気いっぱいのキッズたちは楽しくこなしていきますが、「番外編」で行なわれたパパ・ママたちのよる「サーキットトレーニング」では、わずか1分間の運動でヘトヘトになってしまうパパ・ママが多数! 「ももあげ」で太ももがパンパンです! いかにキッズたちが元気か、またいかに大人も普段の運動をさぼっているかがうかがい知ることができます。われわれ大人ももっとがんばりましょう!
さらに総仕上げで、「スクワット」をやります。先生たちとキッズたち全員が手を繋いでマットの周りを囲みます。今回の目標回数は高田先生の「イチロー選手の背番号と同じ回数をやってみよう!」という提案で51回に決定(午後の部[小学2~6年生]では吉田沙保里先生の提案で「私が55kg級なので55回!」)。大人たちでも相当キツい回数ですが、キッズたちは元気にクリアしていきました!
すべてのメニューをこなしたキッズたちの顔からは、達成感と充実感で最高の笑顔が溢れ出ます!
最後に向井先生から大事なお話です。
「みんなは今日、強いお兄さんお姉さんに思い切りぶつかって、自分をゴシゴシ磨きました。昨日よりずっと強くなっています。強くなったその力を自分の夢を叶えるためや、困っている人を助けるために使ってくださいね。自分より弱い人を相手にして力を試すのは、そう、イジメだよね。それじゃダイヤモンドになれません。優しい心で、いいことに使ってくださいね!」
「ハ~~イ!」
強い先生たちや初めて出会ったばかりのキッズ同士で思いっきり身体を動かしたり、吉田選手のようなオリンピックの金メダリストにタックルするという経験は、とても貴重でまさにダイヤモンド級です。今回参加してくれた宮崎のキッズたち、またDKCが宮崎に帰ってきた時に元気な笑顔で会えることを楽しみにしています!
また会う日まで、エイエイ、オー!!