イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2020年12月14日

第110回 ダイヤモンドキッズカレッジ2020s in 会津若松

【日時】2020年11月8日(日)13:00~16:00
【場所】福島・会津若松 鶴ヶ城体育館
【参加人数】 51組102名


高田道場が主催する第110回目のダイヤモンドキッズカレッジ(DKC)は、福島県では3回目の開催となりました。

新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、DKCの地方開催は2020年2月を最後にしばらく開催されていませんでした。7月には試験的に都内で実施されましたが、一般公募しての地方開催はじつに9ヶ月ぶりとなります。

いまだ収束までの道のりは長いと言わざるを得ない状況ではありましたが、初の会津若松大会は官民が一体になって受け入れ態勢を作ってくださったことにより開催が実現しました。会場にもお越しくださった室井照平・会津若松市長、守岡文浩・福島会津若松地方振興局長をはじめとする行政の皆様、地元企業の皆様、ボランティアの皆様、関係者の皆様には多大なるご尽力をいただき、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

今回のDKCは感染拡大防止のため、可能な限りさまざまな対策を行ないました。会場入口での手指の消毒と検温、室内履きの靴底消毒、もちろんマスクは参加者全員着用です。大きな声を出すこともありませんし、適切な距離をあけるように配慮しています。さらにイベントで使用するマットやマイクは消毒を行ないます。DKCは子どもたちが健やかに成長することを目的としたイベントですので、こういった地道な対策を一つずつ行っていくことが、参加者全員の健康と安全を守ることにつながります。

いままでのDKCはキッズたちが、高校や大学のレスリング部で活躍する現役の学生の胸を借りるスタイルでしたが、ニュースタンダードバージョンのDKCは、「お父さんお母さんと一緒に強くなる♪」がテーマです。お父さんお母さんとキッズが一緒に参加して運動します。キッズはともかく、普段は運動していないお父さん、お母さんも多いはず。そんな中でも親子で助け合いながら触れ合ってもらおうというのが狙いです。向井亜紀先生も「お父さん、お母さんと仲間になってお互いに高めあってください。大きな声を出せないぶん、アイコンタクトでコミュニケーションしてくださいね」と声をかけます。

最初はDKC恒例の準備運動「おそうじ体操」です。お掃除の動きを体操にアレンジした向井先生考案のオリジナル体操を参加した親子でダンスします。これで体が温まったら、最初は立位体前屈と長座体前屈です。柔軟性が衰えがちな大人にとっては、なかなかしんどい運動ですが、柔軟なキッズたちにとってはお手のもの。苦しそうな親の表情に、嬉しそうなキッズたち。親子の関係がいつもと逆転する場面が、この新しいDKCの醍醐味かもしれません。

続いてはサイドジャンプ。体力測定で行なう反復横跳びです。親子で手をつないで行なうことで、キッズの敏捷性に親が驚かされていました。次は親が座った状態で足を開閉する間、キッズが足をジャンプする運動です。これはキッズもきついですが、親もきつい。相手の苦しそうな顔を見ながら、お互い頑張る種目です。

立ち幅跳びは、その場飛びでジャンプします。跳躍力は足だけでなく、お尻、お腹、背中、股関節、肩など、あらゆる筋肉を使う全身運動なので終わったあとにはヘトヘトになります。同じ運動で同じようにへとへとになる親子の姿は微笑ましくもあります。大人は本当につらそうですが。

体育館の端から端まで親子でダッシュ。順番に並びますが、ここもしっかりとソーシャルディスタンスは確保します。続く雑巾がけも体育館の端から端まで行ないます。大人は普段の生活の中で雑巾がけをする機会も少なくなってきましたが、キッズたちは普段、学校の掃除でやっていることもあり果敢に挑戦します。大人たちも挑戦しますが、皆さん苦しそうです。「手をパーにすると安定するよ」と向井先生がアドバイスすると髙田延彦先生が「前を見る! 床を蹴る!」と檄を飛ばします。

カエルジャンプは全身を使って、高く遠くにジャンプして進みます。「早くなくてもいいから、全力で、高く飛んでみよう」と高田先生が声をかけると、競争のようにジャンプしていたキッズたちが、ゆっくりと正しいフォームで飛べるようになりました。お手本どおりに、キッズたちは見たまんまのことを再現するのが本当に上手です。

タオルを使った綱引きはDKCでも人気の種目。今回はお父さん、お母さんとの勝負です。力を込めやすい握り方、引き方を向井先生が指導して、高田先生は会場内を歩いて回りながらキッズたちを激励します。キッズが小学校高学年にもなると、体力差もなくなってくるのでお父さんやお母さんも必死の形相でした。

さらにここで親子で向かい合って押し相撲です。手を手で押し合って、一歩でも動いたほうが負けという遊びです。バランスを取るのは難しいですが真剣に、それでも笑顔で親子で押し合っていました。

水分補給やトイレ休憩をはさみますが、強度のあるトレーニングが続いて少し疲れが見え始めた頃、DKCの醍醐味であるレスリングのパートに突入します。

まず最初にやるのは受け身の練習。キッズがマットの上にしゃがんで、後ろ向きに倒れます。頭を打たないようにおへそを見る、倒れる時に手でマットを叩くことを徹底して教わります。大人が手を添えて頭部を守ってあげることで、キッズたちも安心して倒れることができます。知っておいて損はない一生モノの技術です。

続いてはレスリングの構えです。正しい姿勢を学ぶことで、正しい身のこなしを習得することができます。

1.足は肩幅に開いて
2.手を膝の上へ
3.右足を一歩前
4.脇を締めて手を顔の前へ

これを瞬時にできるように、気をつけの状態や座った状態から何度も練習します。親子で構えて向かい合うのが照れるのか、自然と笑顔がこぼれます。キッズの構えに熱のこもった指導をしていた高田先生も、自らレスリングの構えを披露して、「どう? かっこいい?」とおどけてみせてさらなる笑いを誘います。

構えができたら次はタックルです。相手の膝の裏に手をかけて、ほっぺたを相手のお尻にぶつけるようにして、最後は体をぶつけていきます。キッズがタックルで押し込むところまではやりますが、倒すところまではやりません。それでも結構なスピードでぶつかってくるので、大人も真剣です。

続いて親子で胸と胸を合わせて押し合いです。相撲のように相手の脇に手を差して押し合います。重心が低いほうが優位ということもあり、キッズが押し勝つ場面も多々ありました。

キッズたちの大健闘に「強いね!」「ベリーグッド!」「力の出し方がわかってきたね」と高田先生も絶賛です。最近は本気で取っ組み合いをして遊ぶ機会が減ってきた子どもたちには、力の出し方を知るいい機会になったのではないでしょうか?

プログラムを一通り終えて、向井先生は「お家に帰っても、この運動を続けてみてくださいね」と呼びかけ、高田先生は「お家に帰って今日のことを話してみてください」と親子のコミュニケーションの重要性を訴えました。

「じつは我が家ではハグを習慣にしているんですが、子供も17歳になって嫌がるようにもなってきました。それでも習慣として続けることで、体が触れ合うことって安心するんですよね。コミュニケーションを取る上で大事なことなんだと思います。親子で体をぶつけ合うのが久しぶりという方もいたと思います。またDKCで新たな発見をしてもらえればありがたいと思います」

「お父さんお母さんと一緒に強くなる♪」というニューノーマルバージョンのDKCでしたが、それによって親子の触れ合いが生まれたのは嬉しい副産物でした。

お話に真剣に耳を傾けるキッズたちの真剣な眼差しは素晴らしく、この日の感想を言いたい人は手を挙げてくださいと言うと、はっきりと自分の意見を言ってくれるキッズが多かったです。

「楽しかった!」
「押し合って押す力を覚えた!」
「レスリングというスポーツが楽しくて好きになった」
「自分に自身が持てるようになった」
「楽しかったから家でもやりたい」
「いろんな運動を学べて楽しかったです」

嬉しい感想に顔をほころばせた髙田先生と向井先生は「短時間で子どもたちが変わっていく姿を家の人とも共有できてよかったです。これだけ頑張ってくれたら、家族が最強になりますね」と喜びを口にしました。

お父さんお母さんからも
「子供の力が強くなったのをしみじみ感じました」
「触れ合いながら運動する機会はあまりないので、また会津にいらしてください」
という嬉しい言葉をいただきました。

また、いつか会津若松に来ることを約束して「DKC in 会津若松 お父さんお母さんと一緒に強くなる♪」は幕を閉じました。