イベントレポート

DIAMOND KIDS COLLEGE - ダイヤモンド・キッズ・カレッジ

2024年02月15日

第117回ダイヤモンドキッズカレッジ~ファミリーで強くなる~in沖縄

2月3日、沖縄県沖縄市の沖縄市体育館で髙田道場主催の第117回ダイヤモンドキッズカレッジが開催されました。

2024年最初のDKCは、南国・沖縄からスタートを切ります。プロ野球の各チームも2月1日から沖縄でキャンプインしたタイミングで、那覇空港には各球団の旗が風になびいていました。羽田空港を出発する朝の時点では気温3℃でしたが、那覇は日中の最高気温が25℃まで上がり、春を通り越して初夏のような陽気となりました。沖縄に歓迎されているかのような天候に恵まれ、沖縄では3度目となるDKCは、40組80名の親子が参加してスタートしました。

久しぶりの沖縄ということでゲストも多数参加してくださいました。沖縄を拠点とするハンドボールの男子クラブチーム・琉球コラソンから大田凱士選手、吳堉錫(う・ゆくしー)選手、布施凜太郎選手の3名。さらに女子チームのラ・ティーダ ザ・テラスホテルズから江藤美佳選手、山路麻愛選手、三好彩夏選手、木下真歩選手の4名にご参加いただきました。開始前にはステージ上で丸めたタオルをハンドボールに見立てて、ド迫力のパフォーマンスを披露! 身体能力の高さとハンドボールの魅力を存分にアピールしました。

さらに地元・沖縄市から平田嗣巳副市長がご来場いただき、公務で出席のかなわなかった桑江朝千夫市長からのお手紙を代読していただきました。

「ファミリーで強くなるをテーマに掲げ、子どもたちの心と身体を磨くイベントとして全国各地でイベントを開催されているとうかがっております。今回、この沖縄市で開催されますことを大変嬉しく思っております。参加される親子にとって大変貴重な機会となると思います。親子で心と体を鍛えていただき、心ゆくまで楽しんでください」と熱いメッセージを参加者と関係者に届けてくださいました。平田副市長にはこのあとDKCおなじみのウォーミングアップ・おそうじ体操にもご参加いただきました。ありがとうございます!

今回の会場となった沖縄市は、スポーツ活動を通じて健康で豊かな心を育て、活気に満ちたスポーツ交流を目指すまちづくりを目指す「スポーツコンベンションシティ」を標榜しています。会場のあるコザ運動公園内には野球場、陸上競技場、武道場など、さまざまなスポーツ施設が集中しており、DKCを開催した沖縄市体育館もその中心にあります。こうした市の取り組みとともにDKCを開催できたことは何よりも嬉しいことです。そして開催にご尽力いただきました地元・沖縄の企業の皆様、関係各位の皆様にもこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。

日本全国各地でDKCを開催してきましたが、沖縄の皆さんはお手本を見て動きを習得するスピードが非常に早い! 序盤の運動を見ただけで向井亜紀先生は「伸びしろだらけだね!」と目を丸くし、髙田延彦先生も「すごいよ、子どもたち!」と絶賛しました。

序盤は学校の体力測定で実施される立位体前屈、反復横跳び、幅跳びなど、身体能力を強化する練習が行われました。運動が苦手な子や運動不足の大人たちも、ちょっとした“コツ”を知ることで記録が伸びたりするものです。そんなきっかけが運動への苦手意識を払拭してくれる助けになってくれればと思います。

さらにタオルを使っての綱引きや懸垂など、親子で楽しめる運動もご紹介させてもらいました。力勝負でも負けないテクニックを子どもたちが習得することで、大人たちもタジタジです。向井先生も毎回「今日は親からの一方的な上から目線ではなく、子どもの方がいろんなことができるということを大人が思い知る日になります」と言っているように、運動を通じてフラットな親子関係を築いていただくこともDKCの狙いです。楽しそうに笑い合う親子の笑顔から、狙い通りにできていることがうかがえました。

最後はレスリングの構えを習って、親子で押し合いです。大人にとっても子どものパワーを全身で感じるまたとない機会。マットから大人を押し出すまで、子どもたちが全力でぶつかっていきます。親子のボディコンタクトの減ってきた昨今ですが、こういった機会に思う存分身体をぶつけ合うことで、心が通じ合うことを願っています。

最後に残った体力をすべて絞り取る1分間のサーキットトレーニングを行ないました。腕立て伏せ、もも上げ、ジャンプ、バタ足の4種目を合図とともに瞬時に切り替える非常にハードなトレーニングで、五輪に出るようなアスリートも取り入れているような練習です。髙田先生は「一瞬一瞬、集中することで強くなります。フルパワーでやろう!」と気合を入れるべく呼びかけたところ、沖縄の子どもたちは大ハッスル! なんと、「もう一回やりたい!」と声が上がりサーキットトレーニングのおかわりが実現してしまいました(大人は無理せずに自主参加で)。

髙田先生も「沖縄の子たちは飲み込みが早いね。おかげで想定よりもレベルの高いことができました」と満足の笑顔で子どもたちを称えました。そんな子どもたちに引っ張られ、大人たちの顔からは疲労が感じられる気もしましたが、向井先生は「こういう気持ちいい疲れは、ファミリーで分かち合いながら、いたわってくださいね」と励まされていました。

前回のDKCは体調を崩してお休みしてしまった向井先生は「私もお医者さんから『あなたは(筋肉の)貯金がありますね』とよく言われます。子どものみんなも頑張れるところまで頑張って筋肉をつけて、大人の皆さんも運動で筋肉を貯金して、人生100年時代を乗り切っていきましょう」と呼びかけました。

最後に「今日、DKCに来てよかったなと思う人、手を挙げて」と髙田先生が質問すると、大人も子どももみんな一斉に手を挙げてくれました。

「楽しかった!」
「いつもマンガばかり読んでたけど、いい運動になった!」
「サーキットトレーニングが楽しかった!」
「全部楽しかった!」

子どもたちは沖縄の太陽のように目を輝かせて話してくれました。いつかまた必ず沖縄でDKCを開催できればと思います。